英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ!
グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【433号】ギネスの売上減少、アイルランド危機だけが原因ではなかった。
 

Guiness



◎本日のニュース

1)見出し 
As Ireland Staggers, Guinness Reels

出典
http://goo.gl/s6EEN

2)要約
アイルランドの事実上の国民的ビール、
ギネスが自国での売上を減らしている。
その要因は、アイルランドの経済危機と
その後の景気後退にあるが、
それだけではない。
ここ10年間、売上の減少傾向が続いているからである。

売上の減少トレンドと大きく関連しているのは、
パブの数。缶や瓶よりも生で飲むことが好まれるギネスは、
パブが減少すると、その悪影響は大きい。

パブが減少した要因では、
消費者が戸外よりも家で飲むことが多くなったことが一番大きく、

またアルコールの消費自体が減ったことも影響している。
さらに、ワインやアルコール度数の軽いビール、
低価格ビールなどのアルコール飲料が、
ギネスの代替品として消費を伸ばしていることも、
ギネスの売上減少の一因である。

この事態に対して、ギネスの親会社ディアジオ社は、
リストラ(事業の再構築)やコストカットを行う一方で、
新商品の開発や販促などを行っている。
しかし、その効果がまだ実っているとは言えない。

3)キーとなる英文
Economic turmoil isn't just crippling Ireland's banks,
it also is draining sales of Guinness-the country's
famed dark-brown stout and de facto national drink.

4)キーとなる英文の和訳
経済混乱は、単にアイルランドの銀行を毀損させただけでなく、
ギネスの売上も奪っている。
ギネスは、アイルランドの有名な色の濃い黒ビールで、
事実上の国民的飲み物である。

5)気になる単語・表現
turmoil 名詞 騒ぎ、騒動、混乱
cripple 他動詞 〜を損なう、〜をだめにする
drain 他動詞 〜を排出させる、〜を流し出す、〜を抜き取る

6)今日のヒント
記事によると、ギネスのアイルランド・北アイルランドでの売上金額は、
昨年後半の6ヶ月で8%も減少している。
ただし、それ以上に深刻なのは、10年間の売上数量の減少トレンド。

2001年 1億9890万リットル→2010年 1億1930万リットル

に推移しており、この10年で約40%減少している。
単純に10年で割ると、一年平均で約4%。昨年の減少幅の大きさがわかる。

記事を読む前は、

アイルランドの経済危機→景気後退→消費者の可処分所得の減少
→節約志向が強まる→比較的価格の高いギネスの売上が減少

と考えていたが、ギネスの売上減少の原因は、
もっと根の深いところにある。

売上減少の原因は、次の3つ。

1)パブに行かずに家でお酒を飲む人が増えたから。
2)ギネス以外の別のお酒を飲む人が増えたから。
3)アルコールを飲む人が減ったから。

1)の家飲みの増加は、さらにその原因をさぐると、

(経済危機前)郊外の家を買った人が増え、
エンターテイメント機能を充実させた家で過ごす時間が増えたから。
(経済危機後)コンビニなどの小売店で買って飲んだ方が安くつくから。

後者の要因は、景気が回復基調になると、
節約疲れからパブなどの飲食店に消費者が戻ることが期待できるが、
前者はそれが期待できない。外で飲むよりも家で飲む方が快適ならば、
わざわざ高いお金を出してまで飲みに行かないだろう。
構造的な要因と読み取ることができる。

2・3の要因も、構造的なもの。
景気によって左右されるのではなく、
消費者の嗜好の変化だからである。

このように、売上減少の要因を細かく分析すると、
その要因が景気に左右される循環的なものなのか
構造的なものなのかがわかる。
構造的なものは、じっと耐えるだけでは何も変わらず、
売上を減少させるだけである。
新商品の開発や販促などで消費を活性化させるのもいいが、
構造的な要因を取り除くことのできる施策がなければ、
空振りに終わる可能性は高い。

***************************
《今回のヒントのまとめ》                                       

1)ギネスの売上減少は、アイルランドの経済危機がその大きな要因であるが、
実はここ10年減少トレンドが続いている。

2)その減少トレンドの要因は、
「家で飲む消費者が増えた」「別のアルコールを飲む人が増えた」
「アルコールを飲まない人が増えた」の3つを上げることができる。

3)さらに一番目の要因をさぐると、
「郊外にエンターテイメント性の高い家を建てる人が増え、
家で過ごす時間が増えた」「外食よりも小売店で買って家で飲む方が安くつく」
が挙げられる。
後者は景気後退によるものであるが、
前者は景気とは関係のない構造的なものである。

4)構造的な変化は、景気のような循環的な変化とは異なり、
何も施策を打たなければ、売上の回復は見込めない。

5)単なる小手先の新商品開発や販促ではなく、
構造的な要因を打破できる施策を打つことが重要である。

***************************



6)おすすめ商品・サービス 

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一番新しい記事は、
オーストラリア、追加しました。
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です。
最近、ワインを勉強しています。
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焦らず少しずつ作成する予定です。
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編集後記
こんばんは、高尾です。
今回は予約配信です。(昨日に執筆しました。)
今回の記事を読んで思い浮かんだのが、
サントリーの角ハイボール。
サントリーもギネス同様、それまでウィスキーの
売上減少に悩んでいました。
その打開策として、若者にも受けるような飲み方を提案したら、
大ヒットしたのです。
だからギネスも、飲まない「不」を無くす工夫をすれば、
V字回復できると思います。
世界的なブランド力も、まだまだ大きな威力があります。

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| 高尾亮太朗 | 食品 | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【432号】ブティックホテルと市場細分化の重要性
 

los angeles : w hollywood hotel



◎本日のニュース

1)見出し 

Hoteliers Build on the Hipness Factor


出典

http://goo.gl/5Dtvk


2)要約

起業家やエンターテイメント業界から、
おしゃれな小型ホテルであるブティックホテルへの参入が、
アメリカで相次いでいる。
例えば、ホテル実業家のイアン・シュレイジャー氏は、
ニューヨークの既存のホテルをブティックホテルへ建て替える予定

である。
また、航空事業やレコード事業を営むヴァージングループは、
アメリカの主要都市でヴァージンブランドのブティックホテルの
建設を予定している。

この新型ホテルは、まだ生まれたばかりの業態なので、

特に決まった名前が付いていない。
マス市場をターゲットにしない小さな意味でブティックホテルと言う人もいれば、
若い流行に敏感な顧客のニーズを満たすという意味でライフスタイルホテルと
呼ぶ人もいる。

ブティックホテルの共通点は、装飾に凝ったバーや一流のレストランを持ち、

ホテルのデザインが斬新なことである。
そのため、通常のホテルよりも建設費が高く付くが、
一方でその利益率は高い。その要因は、レストラン利用者が、
ホテル宿泊客よりも、外部からの顧客の方が多いことにある。

ブティックホテルの参入が相次ぐ一番の要因は、

シェラトンやウェスティンというブランド持つ
スターウッドホテルスアンドリゾーツワールドワイド社(スターウッド)の、
Wブランドが成功したからである。
過去10年で世界中に40軒まで増やしている。

また、景気回復が完全ではないものの、富裕層が、

これまでの落ち着いた雰囲気のホテルに満足していないことも、
大きな要因である。

ただ、ブティックホテルが増えると、

その独創性や稀少性が薄れる可能性が高いのも事実である。
しかし、まだホテル市場全体の3%以下しかシェアがなく、
また成長率が非常に高いことを考えると、今後増えることが予想できる。


3)キーとなる英文

Entrepreneurs and impresarios are racing to develop
a new generation of hotel brands with top-notch restaurants,
thumping bars and lively lobbies to cater to stylish travelers.

4)キーとなる英文の和訳

起業家やエンターテイメント業界から、
一流のレストランや非常に大きなバー、
鮮やかなロビーを持つ新世代のホテルブランドへの参入が
相次いでいる。
このホテル業態は、流行に敏感な旅行者をターゲットとしている。

5)気になる単語・表現

impresario      名詞      興行主、エンターテイナー
thumping        形容詞     非常に大きい
lively  形容詞     陽気な;鮮やかな
cater to        自動詞句    応じる


6)今日のヒント

ブティックホテルと聞いて、思い出したのが日本の星野リゾート。
流行に合わせた都市型のホテルとは全く違うが、
これまでのホテルと違い個性的という点では、
アメリカのブティックホテルと同じだろう。
これまでのホテルでは提供できなかった、
極め細やかなサービスをその売りにしている。

記事にもあるが、景気が回復傾向にあるものの、

ホテル需要はまだ完全には戻っていない。
雇用環境がまだまだ悪いため、
思い切った出費をするにはまだ気が引けるからだろうか。

しかし、富裕層に目を向けてみると、その光景は全く異なる。

アメリカの株価が上昇するに従って、資産が増えると考えると、
その資産は大きく増加していることが予測できるからである。
富裕層のニーズを満たす商品を提供すれば、その価格が高くても、
売れることだろう。

ブティックホテルは、富裕層の中でも、

さらに「流行に敏感」「若い」という特徴で絞り込んだ層を
ターゲットにしている。
日本で言うと、業績好調な若手起業家や大企業の若手管理職あたりだろうか。
同じお金を払うのならば、既存のホテルよりもおしゃれなホテルがいい。
さらに、レストランもゴージャスで、サービスもいいなら、
迷わず買うだろう。この層をターゲットにしたからこそ、
ブティックホテルは成功したと言えるだろう。

新聞やその他マスコミの情報をたよりに市場を大きく捉えると、

ありきたりの商品しかできず、新規参入が難しくなるばかりか、
成功するのは大変難しくなる。
しかし、消費者をより細かな層に分けることによって、
そのニッチ市場のおけるいまだ満たされいないニーズを見つけることができる。
このニーズを満たす商品を提供できれば、
新規参入だとしても成功する可能性は高まるだろう。

ただし、その細分化された市場の、

売上金額ベースの市場規模は熟慮する必要がある。
ブティックホテルも、富裕層をターゲットにしたからこそ、
その高い料金設定でも販売が可能になる。
さらに、顧客数が少なくても、高い料金により固定費を賄うことができる。
単に市場を細分化するだけでなく、
その市場からどの程度の売上を獲得することできるのかを考える必要がある。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)アメリカでは、小さくておしゃれなブティックホテルの建設が

相次いでいる。

2)このホテルの特徴は、装飾の凝ったバーや一流のレストランなどを持ち、

流行に合ったデザインを持つことである。

3)このブティックホテルが成功した一番の要因は、

ターゲットを流行に敏感な若い富裕層に絞ったことである。

4)マスコミ情報をたよりに市場を観察すると、

節約志向の強いマス市場しかわからず、
流行に敏感な富裕層のニーズを察知することはできないだろう。

5)消費者を細分化することによって、

その層のニーズを発見することができ、
そのニーズを満たす商品を提供することによって、
新規参入が可能になる。

6)ただし、細分化された市場の、

売上金額ベースの市場規模には注意したい。
母集団が小さなだけに、ある程度高い価格設定ができなければ、
固定費を賄えないことになりえるからである。

***************************




6)おすすめ商品・サービス 


Winecarte 簡単ワインの選び方

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編集後記

こんばんは、高尾です。
星野リゾートの施設は、まだ利用したことはありませんが、
サイトを見ると、高級旅館という感じを受けます。
ある程度資産を持つ高齢者は、
料金が少々高くても楽しい時間を過ごしたいというニーズがある
といことを考えると、星野リゾートは
この層をターゲットにしているとも考えることができます。
そして、日本が好きなアジアの富裕層。
高級旅館という業態は、今後アジアに進出するような気がします。

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【431号】トロピカーナピュアプレミアム、パッケージを変更する理由とは?
 

Start the day bright



◎本日のニュース

1)見出し 

Tropicana Swaps Carton for Carafe


出典

http://goo.gl/Sly6l


2)要約

今週の水曜日、ペプシコ社は、
オレンジジュースのトップブランドである
トロピカーナピュアプレミアム(Tropinaca Pure Premium)のパッケージを、
透明のプラスチック製カラフェに変更すると、発表した。

この背景には、コカ・コーラ社が展開する

同じ透明プラスチックカラフェ型のシンプリー(Simply)

ブランドが、
トロピカーナのマーケットシェアを奪っていることがある。

また、ペプシコ社のより大きな市場調査により、

パッケージの中身を見たい消費者が多いことが
判明したことも大きな理由である。

飲料のマーケティング会社による調査によると、

品質と価格を重視する消費者が大部分である一方で、
パッケージの好き嫌いがマーケットシェアに影響を
与えていることがわかった。

実際、昨年夏にカートンから透明カラフェに変更した

トロップ50(Trop50)は、パッケージ変更以来、
売上が50%も上昇している。

ただし、トロピカーナピュアプレミアムは、

2009年にもパッケージを変更したが、
あまりに不評のためにすぐにパッケージを元に戻したという失敗がある。


3)キーとなる英文

PepsiCo Inc. is once again taking an axe to its
Tropicana packaging as it tries to beat back
market-share gains by rival Coca-Cola Co.
in their increasingly heated "orange juice wars."

4)キーとなる英文の和訳

ペプシコ社は、「オレンジジュース戦争」がますますヒートアップする中、
ライバルのコカ・コーラ社が奪ったマーケットシェアを奪回するために、
もう一度トロピカーナのパッケージに大鉈をふるおうとしている。

5)気になる単語・表現

axe     名詞      斧;首切り
※asは、時(「〜をする時に、〜をしながら」)を示す。

6)今日のヒント

トロピカーナは日本でも有名なジュースブランドであり、
アメリカではオレンジジュースのトップブランドになっている。
しかし、そのトップの座が、宿敵コカ・コーラ社の製品により奪われたことが、
今回のパッケージ変更の大きな理由である。

記事に掲載されているグラフによると、

2010年のオレンジジュースのマーケットシェア(スーパーマーケットでの売上による)は、
トロピカーナピュアプレミアム 28%
トロップ50 3%
シンプリーオレンジ 14%
ミニッツメイド 12%
シトラスワールド 12%
PB・その他 31%
になっている。ブランドだけで見ると、
トロピカーナピュアプレミアムが一番であるが、
会社別に見るとコカ・コーラ社がトップシェアを
握っている。

今回の記事で注目したいのは、

◎消費者は、パッケージで好き嫌いで買うものを決めている
ということ。

市場調査会社の調査によると、

大部分(数字は示されておらず)の消費者は、
◎味が自分の好みに合うかどうか。
◎価格
により、ジュースを選んでいる。一方で、
◎回答者の49%がシンプリーのパッケージが良いと答え、
逆に41%がトロピカーナのを良いと答えている。
という結果が出ている。この調査でのトロピカーナが、
トロピカーナピュアプレミアムだけを示しているのかどうかは不明であるが、
そのマーケットシェアから考えると、
消費者の中では「トロピカーナ=トロピカーナピュアプレミアム」であるので、
カラフェのパッケージの方が、消費者受けがいいということがわかる。

このパッケージの差が、シンプリーのシェア拡大に大きく影響していると考え、

ペプシコ社はトロピカーナピュアプレミアムのパッケージ変更に踏み切ったのだろう。

まだ買ったことのない人にとっては、パッケージは商品そのものである。

パッケージの良し悪しで、その中身や効用を予測し、
自分の好みと合えば、購入する。また、パッケージを見て、
消費者は商品を識別する。だから、パッケージが変われば、
商品が認識されない恐れがある。
だから、パッケージ変更は大変難しい。
実際、ペプシコ社もトロピカーナピュアプレミアムのパッケージ変更で、
前回は失敗している。

商品を消費者に認識してもらうために、

企業は多大な努力をしている。
その最たる例は、宣伝・広告だろう。
ただ、宣伝・広告ができるかどうかは、
企業の資本力による。しかし、商品パッケージは、
どんな商品にも平等に与えられたコミュニケーションツールである。
パッケージを見るまでにその商品を知らなくても、
パッケージを見て商品を認識し、購入するかもしれない。
逆に、テレビCMで知った商品のパッケージを見て、
魅力を感じず買わないかもしれない。
パッケージは、最終の購買決定に大きな影響を与える。

このように考えると、ペプシコ社が、

トロピカーナピュアプレミアムのパッケージを、
透明のカラフェ型に変更した理由もわかる。
売れているシンプリーの真似をしたともとれるが、
消費者の好みに合わせたとも言える。
同じようなパッケージが増えることによって、
逆にブランド認識されないリスクもあるだろう。
今後の売上動向には、注目したい。

***************************
《今回のヒントのまとめ》                                       

1)ペプシコ社は、オレンジジュース市場のトップブランドである

トロピカーナピュアプレミアムのパッケージを、
透明のプラスチック製カラフェ型に変更すると発表した。

2)この背景には、同じ透明カラフェ型である

コカ・コーラ社のシンプリーのマーケットシェアが
伸びていることがあり、実際に、
トロピカーナピュアプレミアムは、
シンプリーにマーケットシェアを奪われている。

3)消費者への調査によると、ジュースの商品を決める基準は、

味と価格であるが、パッケージの好き嫌いも
その商品選択に影響を与えているという。

4)企業は、宣伝・広告などにより商品の認知度を

高めようとするが、商品パッケージは、
どの商品にも与えられている消費者との
コミュニケーションツールと捉えることができる。
商品を知らなくても、パッケージを見て買う人もいれば、
知っていてもパッケージを見て興味が失せる人もいる。

5)このように、商品パッケージは、

商品の購買決定に大きな影響を与える
大変重要なものである。

***************************


6)書籍の紹介

今回紹介するのは、
トップたちの新人時代

トップたちの新人時代2

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私自身、創業者が書いた自伝や創業者について書かれた本をよく読みます。
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編集後記

こんばんは、高尾です。
商品パッケージについては、商品を手にとってもらうために
売り場で目立たなくてはならない一方で、
その革新さが不安になり購買に繋がらない可能性があります。
以前、私もこれについては大変悩みました。
単に目立つだけでなく、そのカテゴリーの持つ性質
(伝統的なのか、テクノロジー進化型なのかなど)
を重視しながら、パッケージを際立たせる。
難しいですが、大変おもしろい分野でもあります。

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【430号】レストランメニューの原材料、どこまで開示するべきか?
 

Taco Bell will never taste the same..



◎本日のニュース

1)見出し 

With Fast Food, It's Tough to Sort the Beef From the Chaff



出典

http://goo.gl/R4eL3


2)要約

タコベルの訴訟をきっかけに、
レストランメニューの原材料をどの程度まで開示するべきかが、
問題になっている。

きっかけになったタコベルの訴訟とは、

カリフォルニアの女性が起こしたもので、
タコベルの牛肉入りタコスの主原料が、
牛肉ではないと主張している。これに対して、
タコベル親会社のヤムブランズ社は、主要紙の広告で、
牛肉88%・水分3%・調味料4%・その他(

オート麦や砂糖など)5%と開示し、
反論している。

このような原材料に関する問題が起こるのは、

レストランで提供される料理の原材料について、
規制がないからである。
自社サイトで使用する食材を公表している企業もあるが、
ほとんどの企業で詳細は公開されていない。
また、外部の検査機関を使うかどうかも企業に委ねられている。

一方、出来上がった料理を科学的に検査する方法もあるが、

調理方法によって異なった料理になるので、
原材料やその割合を割り出すことも大変難しい。

また、企業も、詳細な原材料やその割合を開示すると、

競合他社に真似される恐れがあるので、
企業秘密として詳しい情報の公開に二の足を踏んでいる。

3)キーとなる英文

Despite extensive regulations governing certain areas
of food processing, there are scant data available to
the public about what really goes into some of their
favorite restaurant meals.

4)キーとなる英文の和訳

食品製造の一定の領域を規制する法律は多いにもかかわらず、
人気のあるレストランメニューに使われている原材料に関する情報は、
十分公開されていない。

5)気になる単語・表現

extensive       形容詞     広い、広大な;大規模な;粗放の
scant   形容詞     十分でない

6)今日のヒント

ファミリーレストランなどに行くと、
カロリー表示やアレルギー表示などが
メニューに明記されていることをよく目にする。
20年前には、このような情報はほとんど書かれていなかった。
それほど、消費者が、カロリーやアレルギーに興味を
持っているということだろう。

今回の記事では、レストランメニューの原材料開示について述べられている。

スーパーやデパ地下で販売されている惣菜は、
トレーの裏を見ると、原材料を表示をしたシールを見つけることができる。
一般の加工食品では当たり前のことが、中食(惣菜)にも及んでいるので、
これが外食(レストラン)に拡大されてもおかしくはない。

問題は、どこまで表示するべきかということだろう。

割合まで表示することにレストラン業界が躊躇することは、
よく理解できる。これは、内食(加工食品や生鮮品など自宅で食する商品)
や中食にもあてはまる。
企業秘密であり、これを開示しては、競合他社に真似をされてしまう。
消費者も、割合までは求めないだろう。

消費者が、原材料に関して気になるのは、主に産地やアレルギーなど。

この情報によって、自分にとっての商品の価値が変わるからである。
できるだけ国産の食材を食べたい人は、
外国産の原材料を使った料理を避けるだろうし、
アレルギー疾患のある人は該当するアレルギー物質を含む商品を、
食べることはできない。これぐらいの情報ならば、
開示しても競争上問題ないと思われる。

政府による規制があるかどうは別にして、

このような情報を開示する企業としない企業との差が、
今後出てくるだろう。外部機関の検査などが必要になれば、
コストがかかる。しかし、この情報開示は消費者ニーズである。
この消費者ニーズに真摯に耳を傾けるかどうかで、
そのレストランが本当に顧客のことを考えているかどうかを
見極めることができるだろう。
(もちろん、ターゲットとする消費者が、
このような情報を必要としないと想定するならば、
メニューに書かなくてもいいだろう。)

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)アメリカでは、タコベルの牛肉入りタコス訴訟により、

レストランメニューの原材料開示が、問題になっている。

2)レストランで提供される料理に関する原材料公開について、

特に規制はなく、現在は各企業に委ねられている。
サイトで原材料を公開する企業もあるが、
詳しい原材料や割合まで公表している企業は少ない。

3)この理由は、詳しい情報を公開すると、

競合他社に真似されてしまう恐れがあるからである。
また、調理後の料理を科学的に分析することも、難しい。

4)日本でも、消費者の原材料に関する関心は高まっている。

ただし、それは原産国やアレルギーに関する情報である。
これらの情報を公開しても、競争上特に問題はないだろう。

5)消費者が求めるこれらの原材料に関する情報を、

企業が公開するかどうか。コストがかかるが、
この消費者の声に耳を傾けるかどうかで、
そのレストランが顧客のことを本当に考えているかどうか、わかるだろう。

***************************


6)おすすめ商品・サービス 


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一番新しい記事は、
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です。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/


編集後記

こんばんは、高尾です。
原材料を分析する費用に関して、
まだまだ高いなぁと感じることがあります。
分析する機械への投資を考えると、高くなるのもわかりますが、
この価格の高さが分析を躊躇させる一因でもあります。
簡単な分析ならば、もっと安価にできるサービスがあってもいいのに。
レストランでの原材料情報の公開が増えると、
おもしろい商売に発展するのではないでしょうか。

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| 高尾亮太朗 | レストラン経営 | 13:06 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【429号】ネット先進国のアメリカでも、84%の中小企業はネットを活用していない。
 

My desk, February 2011.



◎本日のニュース

1)見出し 

Getting More Small Businesses Online


出典

http://goo.gl/JhEhu


2)要約

アメリカのオバマ大統領は木曜日、
無線高速回線を全国に広げる50億ドルの計画の概要を発表した。
この計画により、地域の中小企業が世界の市場に
ビジネスを拡大できるようにし、

雇用拡大につなげようとしている。

ただ、高速インターネット回線だけでは利益につながるわけではない。

収益拡大には、ノウハウと創意工夫が必要となる。

実際、
全国中小企業協会(NSBA)の中小企業オーナーへの調査によると、
一企業平均で19台のコンピューターを使用しているものの、
そのうちオンライン販売に活用されているのは
たったの1/4しかないという。

また、シティバンクによる同じような中小企業オーナーへの調査によると、

37%の企業がウェブサイトをマーケティングや販路拡大に使っておらず、
84%の企業がネット販売を行っていないという。

このように、多くの中小企業が、

ネットが提供するマーケティングやコミュニケーションツールを
活用していないが、一方で、これらの利便性を活用することによって、
売上を伸ばす余地がまだ多いとも言える。


3)キーとなる英文

President Barack Obama Thursday outlined a $5 billion plan to
extend high-speed wireless access across the country over the
next five years, a move he said will help local small businesses
grow by reaching new markets around the world and create jobs.

4)キーとなる英文の和訳

バラク・オバマ大統領は、木曜日、今後5年間で高速無線回線を
全国に広げる50億ドルの計画の概要を発表した。
大統領曰く、この計画により、地域の中小企業は、
世界中の新たな市場へ進出することで成長し、雇用を生み出せるという。

5)気になる単語・表現

outline 他動詞     〜の輪郭を描く;〜の要点を述べる、概説する

6)今日のヒント

記事を読むと、インターネット先進国と思われるアメリカでも、
中小企業のネット活用はまだまだ未熟なことがわかる。
調査結果を詳しく書くと、以下のようになる。
(全国中小企業協会の調査)
*調査対象
協会会員の200社の中小企業オーナー
*調査結果
●一企業平均19台のコンピュータを使用している。
●そのうち、1/4のコンピューターが、オンライン販売に使われている。
(シティバンクの調査)
*調査対象
552社の中小企業オーナー
*調査結果
●37%の企業が、ウェブサイトをマーケティングや販路拡大に使っていない。
●84%の企業が、ネット販売をしていない。

タイプライターを昔から使っていた国だけあって、

コンピューターは多いに活用されているようである。
記事には書かれていないが、おそらくデータの共有やデータベース活用など、
業務効率のための活用だろう。
日本でも、コンピューターを使った効率化は進んでいると思われる。

一方、ネットをマーケティングや販売に活用しているアメリカの企業は、

まだまだ少ない。得意先との連絡方法としてメールを使うことは
普通になったと思われるが、顧客とのコミュニケーションや
販売にはまだまだ使われていない。

アメリカの中小企業が、ネット活用に躊躇しているというわけではない。

NSBAの調査対象の中小企業のうち、ほとんどすべての企業オーナーが、
最新のテクノロジーやトレンドをビジネスに活用することが重要と答えている。
しかし、実際には、今流行りのフェースブックやツイッターなどの
ソーシャルネットワークを、マーケティングツールとして活用していない。
マスコミが取り上げるほど、中小企業の実際の商売には、
これらの最新ツールは使われていないことを実証している。

ただ、インターネットを商売に活用している企業も多く存在する。

例えば、ミシガン州の創業100年のアパレルショップが、
売上の2/3をネットで稼いでいると、記事で述べられている。
また、ネットを活用する新興企業などを考えると、中小企業の中で、
ネットを活用している企業と活用していない企業の二極分化が
進んでいると考えることができる。

低コストで商売に活用できるネットを、なぜ使わないのか?

それは、使わない・使えない理由があるから。
例えば、ネットを使える人材が社内にいないのかもしれない。
以前使っていたが、効果がなかったのかもしれない。
実際、自社サイトを持っている企業で、
自社サイトが売上拡大につながったと実感できている企業は、少ないのではないだろうか。

「インターネット=低コスト」というのは、

これまでテレビや雑誌などのマスメディアを使って宣伝広告を
おこなっていた大企業にとっては当てはまる。
しかし、マスメディアを使わなかった中小企業にとっては、
ネット活用もコスト負担になる。このコスト負担の感覚を
和らげることができれば、中小企業はもっとネットを活用すると思う。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)オバマ大統領は、今後5年間で高速無線回線を全国に

広げる計画を発表した。この計画により、
中小企業が全世界に販路を広げ、雇用を増やせることを期待している。

2)しかし、インフラだけが整備できても、

それが商売につながるわけではない。
実際、今のネット環境でも、ネットを活用できていない中小企業は多く、
シティバンクの調査では84%の中小企業がネット販売を行っていないという。

3)このように、世間で言われているほどネットの活用は、

中小企業で進んでいないのであるが、一方でネット通販で稼ぐ中小企業もあり、
二極化が進んでいる。

4)ネット環境があるにもかかわらず、ネットを活用できていないのは、

中小企業にとって、ネットがまだまだ高いものだからであろう。
このコスト感を和らげることができれば、ネットの活用がもっと進むように思う。

***************************


6)おすすめ商品・サービス 


Winecarte 簡単ワインの選び方

一番新しい記事は、
アメリカで不人気のスイートワイン、実は食事と合わせることもできる。
http://wine.ryotarotakao.com/archives/452

です。
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編集後記

こんばんは、高尾です。
昨日は、地元六甲アイランドに新しくできたチョコレートタルトのお店に行きました。
一日50個限定しかタルトを作らないお店。
予約なしで飛び込んだのですが、偶然買うことが出来ました。
家で食べると、友人の評判通りうまい。
実は、チョコレートタルトを食べるのは生まれてはじめてでした。
新しいお店ができ、その情報を知っていたからこそ、できた体験。
口コミの重要さを実感した体験でもありました。

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| 高尾亮太朗 | 中小ベンチャー | 12:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【428号】韓国では、食糧価格の上昇が大きな政治課題に。 配送予定日時
 

◎本日のニュース

1)見出し 

Lee Proposes Food-Crisis Task Force in Korea

出典

http://goo.gl/AOrci


Kimchi



2)要約
韓国のイ・ミョンバク大統領は、
食糧の安定的な供給を確保するための
タスクフォースの設立を要請した。

これは、世界的な食糧不足と価格高騰に対応するためである。

今回の食糧価格の高騰は、天候不順にその原因がある。
ただ、食糧の約70%を輸入に頼る韓国にとっては、
食糧価格の変動に消費者物価が大きな影響を受けるので、
政治的な問題に浮上することになった。

韓国国内に目をやると、

今年の厳寒な気候が地場農産物の価格上昇を招き、
また口蹄疫が豚肉・牛肉価格の上昇を引き起こしている。

アジア全域を見ると、悪天候だけでなく、

経済成長による富裕層の増加や農業の低生産性にも
食糧不足の影響がある。また、自国の食糧確保のために、
輸出規制などの保護主義に走るアジア諸国も、
食糧価格の上昇に拍車を掛けている。

韓国では、消費者物価指数が1月に昨対比4.1%に上昇した。

この数字は、韓国中央銀行がターゲットしている物価上昇率2〜

4%を
越えている。


3)キーとなる英文

South Korean President Lee Myung-bak on Monday called for
a task force to help secure a stable supply of food amid
growing concerns about global shortages and rising prices.

4)キーとなる英文の和訳

韓国大統領のイ・ミョンバク氏は、月曜日世界的な食糧不足と
食糧価格上昇への関心が高まるなか、
食糧の安定的な供給を確保するためのタスクフォースの設置を要請した。

5)気になる単語・表現

call for        自動詞句    〜を命じる
concern         関心事、重大事、不安(interestよりも堅い);事柄、用事、仕事(businessよりも堅い)

6)今日のヒント

ウォール・ストリート・ジャーナルの食品関連の記事を見ると、
原材料コストアップの記事が目白押しである。
大手上場企業の決算絡みの記事でも、
コストアップ分が利益を減らしたか、
その他のコストダウンで吸収したか、など報じられている。

韓国が、世界的な食糧価格上昇の問題を政治課題に引き上げたのは、

その食料自給率の低さゆえであろう。
オンライン上で韓国の経済ビジネス情報を伝えるNNA.ASIAによると、
韓国の食料自給率は51.4%で、穀物自給率に至っては26.7%しかない。
(2009年)食糧の中でも、特に穀物市場の高騰が大きなことを考えると、
韓国政府が食糧の安定供給を問題視するのも理解できる。
もちろん、食料自給率の低い日本も、同じ問題を抱えている。
NNA.ASIA
はこちら http://nna.jp/free/news/20101015krw002A.html

しかし、日本と韓国で異なるのは、消費者物価の変動だろう。

韓国では、世界的な食糧価格上昇が、
そのまま国内の価格上昇につながっているものの、
日本では、原材料コストは上がっても物価の停滞・下落は続いている。
これは、日本国内でいかに食料(食料品だけではないが)
の供給過剰が続いているかを示している。

昨日のワールドビジネスサテライトでも、

小麦や砂糖・カカオ(チョコレートの原料)の価格高騰が
ケーキ屋さんの収益を大きく圧迫していると伝えられていた。
日本国内の消費がまだまだひ弱なので、
価格を引き上げるとお客さんが逃げる(つまり売上が減る)のが怖くて、
なかなか価格を引き上げられないという。
ただ、このままコストアップ分を利益掃き出しで対応しても、
企業体力が損なわれるだけである。

コストアップ分をなんとか価格に反映する必要があるが、

その際に単純に値上げしかできない企業と、
商品開発と顧客とのコミュニケーションを通じて
うまく対応できる企業との差が生まれると思われる。

商品開発では、コストアップ分を価格に反映するだけでなく、

その他の価値を付加することにより顧客満足を高めながら
単価を引き上げる方法が、一番オーソドックスだろう。
一朝一夕にできるものではなく、これまでの技術蓄積や
マーケティング力が大きく影響する。

コミュニケーションでは、これまでの顧客との深いつながりがものをいう。

深いつながりがあれば、コストアップしたことを正直を伝えるとともに、
単に価格を上げるのではなく、何かサービスを付加することによって
顧客に納得してもらうことが可能だろう。
原材料コスト上昇という大きな問題が、顧客との関係を
より密にする絶好の機会になるかもしれない。

原材料価格上昇だけでなく、業界で大きな問題に直面すると、

企業の本来の力が浮き彫りになる。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)韓国のイ・ミョンバク大統領は、

食糧価格の上昇を大きな政治課題としてタスクフォースの設立を要請した。

2)韓国が食糧の安定供給に躍起になるのは、

その食料自給率の低さにある。

3)日本も同じ問題を抱えているが、

韓国とは違い消費者物価の上昇にはつながっていない。
供給過剰がその要因だろう。

4)今回の食糧価格の上昇は、

食品製造業にとっては大きなコストアップになる。
これに対して、単に値上げしかできない企業と、
商品開発と顧客とのコミュニケーションにより
うまく対応できる企業に分かれるだろう。

5)業界全体で大きな問題に直面すると、

企業の本来の力が浮き彫りになる。
***************************

6)おすすめ商品・サービス 


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編集後記

こんばんは、高尾です。
最近、少し守りに入っているなぁ、と感じることが多いです。
ちょっとした心配事に悩んだり、行動を躊躇したり。
これではいかん。
「死ぬこと以外、カスリ傷。」
という気持ちで、失敗を恐れず挑戦したいと思います。
人生は一回限りなんだから!

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| 高尾亮太朗 | 食品 | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【427号】フェースブック、次の手は広告と口コミの融合。
 

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◎本日のニュース

1)見出し 

Facebook Friends Used in Ads



出典

http://goo.gl/Oo5R7



2)要約
米SNS最大手のフェースブック社は、
新しい広告を販売する予定でいる。
その広告の名前は、スポンサードストーリーズ。

スポンサードストーリーズでは、

ユーザーがチェックインやライク表示を通じて投稿した内容が、
ファースブック上の広告に表示される。
広告主は、ユーザーが自主的にそのブランド・
商品について投稿したメッセージを購入し、
表示することになる。

ユーザーの動向(チェックイン・ライク表示・その他投稿など)

は、
すでにユーザーとその友人のウォール欄
(自分と友人の動向が表示されるスペース)に表示されるが、
時間の流れとともにその表示は画面から消えてしまう。
新しい広告では、消えることなく、
トップページ右側にまとめて再表示される。

フェースブック側は、試用期間を通じて、

この広告に対してユーザーは好意的に評価していることがわかったので、
本格採用になったという。


3)キーとなる英文

Some of what Facebook Inc. users post to the social network
will soon start showing up in ads aimed at their friends.

4)キーとなる英文の和訳

フェースブック社のユーザーにより、
そのソーシャルネットワークに投稿された内容の一部が、
その友人をターゲットにした広告に、
もうすぐ表示されることになる。

5)気になる単語・表現

なし

6)今日のヒント

今回の記事がWSJに掲載されたのは1/26だから、
フェースブック上ですでにスポンサードストーリーズが
表示されているか確認したところ、すでに表示されていた。

11-02-05facebook_sponsored_stories



口コミと広告を合体させたコミュニケーション方法であるが、
口コミを活用したコミュニケーションは今までにも存在していた。
一番身近な例で言うと、通販サイトで表示されている顧客の声だろう。
また、食べログなどの口コミサイト上の評価や投稿も、
コントロールできないものの、企業にとっての一つの
コミュニケーションと捉えることができる。

ただ、これらの口コミのほとんどは、口コミ提供者が匿名なため、

その口コミの信憑性が高いことは保証できない。
あくまで噂だが、食べログにはレストラン側による
ヤラせの投稿すらあるという。
この匿名性が、現在におけるネット上の口コミの持つ短所だろう。

フェースブックの新広告スポンサードストーリーズは、

この短所を克服したことになる。
つまり、口コミ主が実名で表示されており、
さらにそれがフェースブック上の友人であるから、
その信憑性は大きく高まる。
このヤラせを排除できる点は、
スポンサードストーリーズの持つ大きな長所だろう。

試用期間を経てフェースブック側がわかったことは、

単なるバナー広告よりも友人のうち誰が興味を
持っているかがわかる広告の方が、
ユーザーは興味を示しやすいということ。
ソーシャルグラフ(簡単に言えば「人間関係」のこと)が、
広告に大きな影響を及ぼすようになる。

この新広告は、ユーザーにチェックインやラ

イク表示・投稿してもらうことが前提になることは忘れてはいけない。
つまり、ネット上でこれらの行為を行える仕組みを
整えていなければ、この広告を活かすことはできない。
無料でこれらの仕組みを導入することができるので、
この仕組みを利用しているかどうかは、
広告を使う使わないにかかわらず、
フェースブックを企業コミュニケーション(もちろん、その先には売上がある。)
に活用できるかどうかを決めるだろう。

さらに、単に仕組みを導入しただけでは、

ユーザーはその商品に反応(チェックインやライク表示・投稿など)してくれないことも
忘れてはいけない。ネット上で、どのように自社や自社商品を伝えるかが、
反応を呼ぶかどうかを決める。情報発信の重要性が、今後さらに増すだろう。

フェースブックは、実名登録がルールなので日本でどれほど根付くかはまだまだ疑問。

(マスコミやネット業界でフェースブック上陸が騒がれるのは、
フェースブック利用者が増えると何かしら利益が上がるからだろう。
一つのポジショントーク。)
ただ、キャリア志向層や知識層、その予備軍には確実にその存在感は増してきている。
その層をターゲットにしなくても、その層から商品やブランドに火が付くこともある。
時間が許すのであれば、無料で使えるので活用しない手はない。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)フェースブックは、新しい広告スポンサードストーリーズを開始する。

この特徴は、友人が広告上のサービスに対して行った投稿などの動向が、
広告上に表示されるということ。

2)一つの口コミ活用であるが、これまでの口コミと違うのは、

口コミ主が友人に限定されるので、
ヤラせなどの可能性を排除できる点にある。

3)この広告が広がれば、人間関係を示すソーシャルグラフが、

今後広告に大きな影響を与えることになるだろう。

4)ただ、この広告を活用するには、

フェースブックが提供する仕組みを導入するとともに、
ネット上での情報発信がその前提となる。

5)広告を利用するしないにかかわらず、

無料ツールであるフェースブックの仕組みの導入や、
ターゲットの心に届く情報発信が、
企業の売上に影響を与えることになるだろう。
***************************

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こんばんは、高尾です。
だいぶ寒さも和らいできました。
春に近付いていることが実感できます。
ただ、冬が好きなの私にとっては少し複雑。
2月生まれというのもありますが、
寒い方がなんだか清々しく思うのですね。
短い2月ですが、張り切って行きたいと思います。

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【426号】大手レストランチェーン・チリズ、外部環境悪化をチャンスと捉える。
 

◎本日のニュース

1)見出し 

Chili's Feels Heat to Pare Costs

出典

http://goo.gl/EEMiC


Lego Chili's Restaurant



2)要約
原材料コストの上昇と健康保険負担の増大が、
レストラン業界の悩みの種となっている。

しかし、全米で約1300店を展開する

チリズグリルアンドバー(Chili's Grill and Bar)は、
この難題をオペレーション効率化のチャンスと捉えている。

具体的には、人員配置の変更や調理機械の導入により、

作業を同時進行できたり、行り時間を短縮したりして、
少ない人数でオペレーションを行える体制づくりに励んでいる。

チリズが少人数オペレーションを進める背景には、

政府による健康保険に関する新しい法律の存在がある。

その法律では、50人以上の正社員のいる企業は、

週30時間以上働く従業員に十分な健康保険を与えなければならな

い、
と規定されている。多くのレストランチェーンがこの条件に該当し、
また現在はレストラン従業員の約80%が健康保険未加入のため、
大幅なコストアップを招くとされている。
この法律は2014年に施行予定。

チリズは、このオペレーション効率化によって、

純利益率が4%ほど引き上げられると予測している。

3)キーとなる英文

Restaurants are scrambling in the face of sharply rising
food prices and looming changes in the health-care law
that will mandate expanded employee coverage.

4)キーとなる英文の和訳

レストラン業界は、食料価格の急騰と健康保険に関する
法律改正の不透明感に対して、急な対応を迫られている。
法律の規定によると、従業員の保険適応範囲を広げなければならなくなる。

5)気になる単語・表現

scramble        自動詞     急いで〜する、よじ登る
loom    自動詞     ぼんやり現れる
mandate 他動詞     〜を命令する、〜を正式に許可する
coverage        名詞      保険担保、適応範囲

※law thatのthatは、関係代名詞。

長くなるので、二つの文章に分けて訳した。

6)今日のヒント

オバマ大統領が進める健康保険改革は、企業経営にも影響を与える。
その影響にどのように対処しているかが、今回の記事のテーマだろう。

健康保険に関する法律改正では、アルバイトにも

健康保険が適応されるようになり、
アルバイトを多く抱える大手レストランチェーンでは、
健康保険の負担が企業に大きくのしかかることになる。

この解決策は、アルバイト人員を減らすか、

週30時間未満の短時間アルバイトを増やすしかないだろう。
ただ、短時間のアルバイトは、作業に習熟するのが難しいので現実的ではない。

アルバイト人員を減らす方法として、オペレーションの

効率化が進められている。オペレーションの効率化は、
コスト削減につながるので常時進めるべきことであるが、
今まで行っていた慣れた作業をやめて新しいやり方を導入することになるので、
従業員の反発も大きい。だから、頭でわかっていても、
なかなか進められないのが現実だろう。

しかし、2014年には新しい健康保険の法律が施行される予定で、

企業にその負担増が大きくのしかかる。
今と同じ状態で保険負担が増えると、
利益が減らされることは間違いない。
さらに、原材料コストの高騰は、目の前に迫った大きな問題であり、
この問題にも対応しないと利益が毀損されてしまう。

このような外部環境の悪化は、企業にとっては大きな脅威であるが、

チリズのように好機と捉えれば、
平時にはできない改革を進めることができる。具体的には、
●ハンバーガーなどを両面一度に焼ける機械の導入
●リブとベーコンをこれまでの3倍多く焼ける機械の導入
●ウェイターをペアで接客させることにより、バッサーの削減・サービスの向上
を行っている。これらは、平時にはなかなかやり遂げられない改革であり、
外部環境の変化をチャンスと捉えた結果である。

外部環境の悪化は、その業界に属する企業にとって平等な条件である。

しかし、この変化を好機と捉えるかどうかで、
企業業績に大きな差が生まれる。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                       

1)アメリカのレストラン業界は、

原材料コストの上昇と将来の健康保険負担の増大という
難題に直面している。

2)大手チェーンのチリズは、

この外部環境の悪化をチャンスと捉え、
オペレーションの効率化を進めている。

3)オペレーションの効率化は大きな変化を伴うので、

従業員の反発に合い、なかなか進めることは困難である。

4)ただ、将来の負担増や目の前に迫った

コストアップなどの問題に直面すれば、
何もしなければ利益が損なわれるだけである。

5)この問題は大きな脅威であるが、

平時にはできない改革を行う好機と捉えることもできる。

6)外部環境の変化という条件は、同じ業界ならばみんな同じ。

この変化を好機捉えるかどうかが、
企業業績に大きな差をもたらす。
***************************

6)おすすめ商品・サービス 


Winecarte 簡単ワインの選び方

一番新しい記事は、
フランス・アルザス地方、追加しました。

http://wine.ryotarotakao.com/country/france/alsace

です。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/


編集後記

こんばんは、高尾です。
今朝トイレで、iphoneを落としてしまいました。
ただ、便器の中でなく地面に落としたのでよかったのですが、
液晶がなにやらおかしい。
先ほど、なんとか元に戻りましたが、
このままの状態が続くかはわかりません。
あと1ヶ月ほどで2年契約が切れるので、
それまでは綱渡り状態が続くと思います。
携帯にご連絡の際、すぐに対応できない可能性があります。
(液晶不良の場合)
お電話の場合は、留守番電話サービスにメッセージを残すように、
してもらえるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。

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(アカウントは、ryotarotakaoです。)
高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ryotarotakao
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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!

ご質問・ご相談・ご感想がございましたら、ご連絡ください。

⇒ tryotaro1975@aol.com

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私もごく少ない部数の時に、

いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、
今回は私が恩返しします!

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今日の反省などについては、このブログを

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メルマガ連動のブログサイトを作りましたので、

できればコメントお願いします。
http://wsj.jugem.jp/


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| 高尾亮太朗 | レストラン経営 | 12:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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