英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ!
グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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転職サイト業界はニーズに沿った差別化で大きく変わる?!
 

11/25 キャリア記事より。


For the Jobless, Web Sites Offer More Options

 

転職斡旋サイトは、各社サービスを拡充している。

 

各社の新サービスを見てみると、

 

     求職者の希望条件により合致した求人内容の提案

     求職者の経歴が求人企業によりわかりやすいインターフェース

     人員削減実施企業に解雇従業員の再就職先を斡旋

     数式を使った求職者のスキルと求人内容とのマッチング

     自宅に近い求人企業のポップアップ形式での提案

 

などがある。

 

しかし、転職先を求めているサイト利用者は、転職サイトの多さと新しいサービス内容に閉口している。

 

というのも、希望条件に沿わない求人内容まで検索結果で出てきて、使いづらいからである。

 

このようなユーザーニーズを組み入れたサイトもあり、そのようなサイトは、

 

     職業に特化したサイト

     求人企業の在職者から給与などの勤務条件をヒヤリングして、その内容を開示

     ソーシャルネットワーキング機能を付与して、求職者同士が交流できる

 

などの差別化を行っている。

 

一方、人員削減に動く企業が多い現状では、転職サイトの利用者・利用時間は増えており、ネット全体の伸び率よりも多くなっている。

 

ただ、景気後退からか、求人募集数が少なかったり、また、サイトにアップされている情報が古かったり、などの問題点も存在している。

 

日本でも、リクルートエージェントやインテリジェンスなどの大手から地元に密着した中小企業まで、転職斡旋サイトは星の数ほどあると言っても過言ではない。

 

ただ、求職者・求人企業双方にとっても、希望条件の企業・人が見つかる確率は決して高くはないのが現状である。

 

つまり、ユーザーは現状に満足しておらず、改善の余地は大きい。

 

例えば、より狭い職種や地域に特化したり、求人内容の掲載料金を低くして掲載企業を増やしたり、差別化の方法は多々あるだろう。

 

ビジネスチャンスとして捕らえると、今後の新規参入も増えると思われる。

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今日のヒント

景気後退期だからこそ、転職サービスは伸びる可能性はある。

 

ユーザーニーズに沿った差別化を行えば、大手が君臨するネットサービスでもベンチャーが勝てる余地はある。

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| 高尾亮太朗 | ネット | 18:13 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
とある女性の起業成功例にみる、幸せな人生とは?
11/25 スモールビジネス」記事より。

From Silicon Valley to Farmer's Market

アメリカの大学院でMBAを取得した学生は、大企業に就職するよりは起業する方が多いと聞いたことがある。

しかし、その場合でも今までのキャリアを活かした業界での起業であり、全くの異業種で事業を始める人は異例であろう。

今回はそんな異例な人の記事。

ローリートーマス氏は、シリコンバレーのソフトウェア会社のマーケティング担当副社長からレストランのオーナー経営者へと転進した。

彼女は、スタンフォード大学で工業エンジニアリングを専攻し、ハーバード大学でMBAを取得したエリート。

そんな彼女は友人にレストランシェフを紹介され、意気投合し投資することになった。

その後、そのシェフは同時多発テロによる景気後退で資金繰りが悪くなり、彼女に更なる投資を依頼した結果、結局彼女はそのレストランを買収することになった。

というのも、ソフトウェア会社での管理職時代に彼女は人材育成に従事し、その職が天職のように感じられ、投資先のレストランでもオーナーとして人材育成を手伝うことになり、そのレストランに愛着を抱くようになったからであった。

彼女はオーナー経営者として、忙しい部署には人を多めに配置するなど、通常のレストランでは取らない戦略を取り、また売上目標を設定し、達成した時には臨時のボーナスを支給し、従業員のモチベーションを高めた。

もちろん、順調な時ばかりではない。

業績が悪化し、資金繰りが厳しい時には、ポケットマネーから給与を支給したこともあった。

彼女の収入はソフトウェア会社勤務時代よりも低いが、オーナー経営者としていろいろなことにチャレンジできることに、幸せを感じている。

人生は稼いだお金の額ではなく、いかに自分の好きなこと・得意なことを社会の役に立つように提供し、その見返りに給料をいただくかで幸せかどうかが決まると言えよう。

これは、会社勤めをするのか経営者であるのかの問題ではない。

ただ、経営者の方が、高いリスクは背負わないといけない反面、自分が好きなことを仕事にできる確率は高い。

自分が好きなことで、社会に役立ち、儲かる仕事で起業できれば、一番の幸せではないだろうか。

また、トーマス氏の成功確率を高めている要素として、ソフトウェア会社での人材育成の経験があるということも忘れてはならない。

今までの経験を活かせる分野で起業をする方が、もちろん有利だ。

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今日のヒント
◎異業種での起業でも、今までの経験が活かせる分野の方が有利である。

◎会社員であれ経営者であれ、自分が好きなことで、社会に役立ち、儲かる仕事ができれば、幸せな人生を歩むことができる。
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| 高尾亮太朗 | 起業 | 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
米ギャップのターゲット広告は、不景気での知恵?
 11/26 記事より。

Marketers Reach Out to Loyal Customers

クリスマスセールを控えて、小売店の中には、今までの購入履歴を利用して、常連客に対してカスタマイズした広告を打っている企業がある。

業績が悪化しているシアーズ・JCペニー・ターゲット・ギャップなどである。

景気悪化の影響による業績が悪くなり、広告予算が限られているというのが一番大きな要因である。

だから、費用対効果の高いネット広告に少ない予算を割くようになる。

さらに言えば、新規顧客を獲得するよりも、常連客の再来店を促す方が安くつくので、費用対効果を重視して、常連客への広告を増やしている。

新規獲得と顧客維持のコストを比較すると、5〜7倍も違うか納得である。

常連客への広告はタイムリーな販促が打てるメールを利用することが多く、割引率は、常連客が長期的にその企業にどれほどの利益を与えてくれるかで異なる。

また、常連客への販促以外では、興味のある見込み客に絞った広告をするために、検索連動型広告やその他ネット広告を利用する傾向になる。

このようなターゲットを絞った広告を打てるには、顧客の購入履歴データの存在が前提になるが、データ自体は今までにも存在していた。

ただ、今まではデータを販促にうまく利用できていなかった。

しかし、テクノロジーの発達やネット利用コストの低下により、最近になってようやく顧客の購入履歴という資産を活用できるようになったと言える。

このように小売店のネット広告への投資は増えているものの、ネット通販は当初の予測ほどの伸びはないと思われている。

景気悪化による影響がネット通販の成長を大きく阻害するので、今年の成長率は昨対比4%に留まると予測されている。

ネットだからこそ景気後退時でも成長はできるのであり、リアル店舗での販売はかなり厳しいと思われる。

この結果、景気悪化時にはネットの優位がさらに増すと言えまいか。

このような時期にビジネスを始めるには、ネットを多いに活用したい。

日本に目を転じてみると、スーパーなどの小売店では値下げが進んでいる。

値下げは売上確保には効くが、利益率を下げるという弊害を起こす。

アメリカの例に倣って常連客に絞った割引を行えば、利益率の低下はある程度免れるのではないか。

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今日のヒント
◎景気後退期には、ターゲットを絞った広告により費用対効果を重視した方がいい。

◎ネット活用は、起業悪化時の起業には必須。
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| 高尾亮太朗 | 広告・マスコミ | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
クリスマスショッピングバッグの機能と未来形とは?
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      ウォールストリートジャーナルから見た起業のヒント
          〜ビジネスアイデアと英語力の習得〜
              2008/11/25  Vol. 70..
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◎本日のニュース(2008/11/22)

1)見出し 

Bagging Holiday Shoppers

2)要約

アメリカの百貨店であるメイシーズ、サックスフィフスアベニュー、バーニー
ズニューヨーク、ニューマンマーカス、 ブルーミングデールなどの小売店は、
クリスマスシーズン用のショッピングバックを例年作成する。

各社、装飾に凝ったものを用意し、消費者がこの買い物袋を欲しいと思い、シ
ョッピングに出かけるように知恵を絞っている。

特に、今年は景気が悪くなってきているので、特にデザインに趣向を凝らした
物が多い。

また、今年のショッピングバッグの特徴として、繰り返し利用できるなど環境
に配慮したものも見られる。

このクリスマスシーズンのショッピングバッグは、昔からデザインに優れてお
り、コレクターや博物館が収集・展示するぐらいである。

また、バッグの種類は小売企業の業績に左右され、業績が良ければ多くの種類
のバッグを作成するが、今年みたいに業績が悪い年は、種類は絞られる。

2)気になる文章

Serious collectors often call or write to stores asking for bags, or
they troll eBay or post pictures in the "Old Bag" group on the photo-
sharing site Flickr.com.

3)気になる文章の和訳

真剣に収集している人々は、バッグを求めて店舗へ電話をしたり電話を掛けた
りし、またもっと激しい収集家はオークションサイトのイーベイで探したり、
画像共有サイトのフィリッカードットコムにある「昔のショッピングバッグ」
グループに画像を投稿したりする。

4)気になる単語

flush (形容詞) 1景気の良い、好景気の、繁栄して、〔お金などが〕たく
さんある 2同一平面上の、平らの、平坦な


5)今回の起業のヒント

服を買いに行った時にもらった紙袋は、丈夫に出来ているため、モノを運ぶ際
には重宝する。

特に、コートなどを買った際には非常に大きなバッグに入れてくれるので、こ
のような大きな袋は捨てずに押し入れの中に保管することにしている。

服屋さんの紙袋なので、ファッションセンスも良く、電車の中で持っても違和
感がないどころか、安いバッグを持つよりもおしゃれに見える。

記事によれば、この袋のデザインは消費を喚起するために作成されるという。

なるほど、袋が格好良ければ買いに行こうという気になる。

まさに、ショッピングバッグは販促物の一つになっている。

特に、クリスマスシーズン特別のデザインにすれば、限定感を醸し出すことがで
きるので、消費を駆り立てる力は大きいと言える。

クリスマスシーズンだけではなく、その他期間の限定ショッピングバッグを企画
すれば、消費シーズン以外の期間でも販促することは可能になろう。

今年の傾向として、環境対策からリサイクルできる袋が一部の百貨店で見られる
という。

これは「エコバッグ」のように素材が紙ではなく、もっと丈夫なナイロンなどで
出来ているという意味なのであろうか。

記事に見られる画像を見ても、デザインはわかるが素材まではわからない。

日本に目を転じてみると、結婚式場を経営するテイクアンドギブニーズが、引き
出物を入れる袋にエコバッグを選択できるようにしたという。

また、この前マルイで購入した時には、麻で出来た袋に入れてくれた。

このように、百貨店でもエコバッグを利用するのは、自社の環境対策をアピール
する点でも、面白いだろう。

次の購入時に、スーパーのようにエコバッグ持参のユーザーには割引をすれば、
袋の利用量を減らすことが可能になる。

さらに言えば、ある一定額購入したユーザーには、非売品のエコバッグがもらえ
るという特典をつければ、消費を喚起できるのではないか。

このように考えると、スーパーでのレジ袋で始まった袋削減運動を広げられる余
地は大きい。

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《今回のヒントのまとめ》                
                              
▼ショッピングバッグは大きな販促物。限定バッグを企画することにより、消費
シーズン以外でも販促することが可能になる。


▼デパートのショッピングバッグをエコバッグ化することもおもしろい。限定デ
ザインの非売品エコバッグを作ると、消費を喚起できる。

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編集後記
こんばんは、高尾です。
最近、部屋に貼り紙をしました。

そこには、「人生は短い」という文字が書かれてあります。

最近時間が経つのがすさまじく早く、先週末の連休などは考え事をしようと思っ
たのに、気づけば今日になっていました。(悲)

そこで、時間を無駄にしないためにも、「人生は短い」という事実を可視化する
ために、紙を貼り付けました。

まだ効果はありませんが、常に目にすると人間は気にするもの。

効果に期待するとともに、自分の時間の使い方を再度見直そうと思います。

もうすぐ12月ですし。(早い、早い)

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東京でも巨大(?)プロモーションを行ったつもりなのですが・・・・

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| 高尾亮太朗 | 広告・マスコミ | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
グーグル新サービスに見る、消費者に受け入れやすい新サービスとは?
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      ウォールストリートジャーナルから見た起業のヒント
          〜ビジネスアイデアと英語力の習得〜
              2008/11/22  Vol. 69
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◎本日のニュース(2008/11/21)

1)見出し 

Google Tool Lets Users Edit Search

2)要約

グーグルが新しい検索サービスを始めるという。

そのサービスは「サーチウィキ」という名称で、グーグルの登録会員が利用で
きるサービスで、自分が欲しい情報を検索結果の上位に表示させたり、不要な
情報を除外させたりすることが可能になる。

このサービスは、何度も繰り返し同じ言葉を検索するユーザーにとっては便利
であり、グーグルにログインした場合のみ利用可能となる。

さらに、オプションで他ユーザーの検索結果を反映することも可能。

グーグルは今まで、人間の手によって検索結果を変更することを避け、コンピ
ューターによる数学的分析によって検索順位を決定してきた。

よって、今回の新サービスにより、ユーザーは検索順位を変更できるので、グ
ーグルにとっては新たな試みと言える。

また、グーグルのこの新たな動きは、ヤフーなどの他社が始めるユーザーが検
索結果をカスタマイズできるサービスに対抗しているとも言える。

ただ、グーグル幹部によると、ユーザーの検索する習慣がかなり固定化されて
いるために、他社による新しいサービスは利用が伸びていないという。
2)気になる文章

Shar VanBoskirk an analyst with Forrester Research, says the move is a
 smart one for Google, which has been "guarded" in making changes like
 this to their core search results page in the past. "The reality is the
 more expert searchers become, the greater their expectations," she says.



3)気になる文章の和訳

フォレスターリサーチのアナリストであるシャーバンボスキークによると、グー
グルは今までビジネスの核となる検索結果ページにこのような変更を加えること
を防御してきたので、その動きはグーグルにとって賢明な試みである。
「現実は、検索する者が検索に慣れてくればくるほど、検索結果への期待がより
大きくなる。」と述べている。
4)気になる単語

take off (句動) 〔事が〕うまくいき始める、〔映画が〕好評を博するように
なる、〔商品が〕急に売れだす、よく売れだす、人気が出る、〔売り上げが〕急に
伸びる、急増する、〔仕事・計画が〕軌道に乗る、〔景気が〕上昇し始める、景気
がよくなる

5)今回の起業のヒント

経済が成熟してくると、消費者はより自分に合ったモノやサービスを求めてくる。

例えば、携帯電話ではサービスメニューが自分好みに編集できる機種が増えてきた
し、さらに言えば、外観も自分好みに変更できる端末も発売されている。

このようなカスタマイズへのニーズに対応したのが、今回のグーグルの新サービス
と言える。
今回のサービスを利用すると、自分が求める情報が検索上位に表示されるので、ユ
ーザーにとっては大変ありがたい。

しかし、他社も同様のサービスを行っているがうまくいっておらず、成功していな
い原因を分析し、サーチウィキからその原因をできるだけ無くした点が、グーグル
のすばらしい点と言える。

記事からの推測だが、他社のサービスでは、検索する前にボタンをクリックするな
どの今までなかった行動が必要になる。

しかし、消費者は検索窓に検索ワードを打ち込んで検索ボタンを押すという検索習
慣を根強く持っているので、この新しい行動が面倒になり、他社のサービスが普及
していないと推測される。

この点、グーグルの新サービスのサーチウィキは、ユーザーが今までの検索習慣を
続けたままで、自動的に検索順位が編集されるので、他社サービスよりも競争力が
あると言える。

新規サービスを始める時には、消費者の習慣が変わらないものとして自然に受け入
れられるような仕組みを考える必要があるだろう。

また、グーグルが初めて検索結果を編集できる機能を付けたということは、サイト
運営者によるSEO対策(できるだけ検索結果の上位に表示させる対策)も変更を
余儀なくされると思われる。

グーグルの検索サービスは普及が進み、ネット上のインフラとも言える。

このようなインフラを持つ企業は、その業界で大きな影響力を持つ。

したがって、利益が出る時期が遅くなろうとも、初期投資が大きくなろうとも、業
界のインフラになりえるモノ・サービスは、魅力的な新規事業と言える。

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《今回のヒントのまとめ》                
                              
▼新しいサービスを始める場合、消費者が今までの習慣を変えずに自然な形で受け
入れられる仕組みが必要である。

▼インフラのようなモノ・サービスを持つ企業は大きな影響力を持つ。新規事業を
考える場合、インフラという視点でアイデアを練ると面白い。

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編集後記
おはようございます、高尾です。
今週は、東京に出張したり、イベントが始まったりで大変忙しい一週間でした。
東京では、マクドナルドの原田社長やエコノミストの財部氏の講演を拝聴し、その
後にとあるセミナーOB会に出席。
久しぶりに会う友人や新たに出会った人がいて、大変楽しい時間を過ごすことがで
きました。
このメルマガの告知を大きくしていただいたので、発行部数が今後大きく伸びるこ
とと思います。
OB会の後、有志で飲みに行ったのですが、少し飲みすぎました。(笑)
経営者の話を聞いたり、人と交流したりすることは大きな刺激になります。
今後もいろんなイベントに参加していこうと思います。
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| 高尾亮太朗 | IT | 23:07 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
P&G・グーグルに見た従業員交流という新しい成長戦略
11/18 テクノロジー記事より。

A New Odd Couple: Google, P&G Swap Workers to Spur Innovation

今日の日経新聞の第一面に、伊藤忠商事が中国食品大手に出資するという記事がデカデカと掲載されていた。

記事によると、伊藤忠商事が今後成長の見込まれる中国食品業界に参入するために、中国食品業界の原料メーカー・加工食品メーカー・小売スーパーへ出資・提携をするという。

その一環として、役員や幹部を提携企業へ送り込むことも考えている。

日本の食品業界に精通しているものの日本の市場が成熟しているために成長市場が欲しい伊藤忠と、成長が見込める市場であるものの技術力が備わっておらず日本の技術力が欲しい中国食品大手企業の思惑が合致したと言える。

今回取り上げたWSJ記事もこの内容に似ている。

今回の記事は、P&Gとグーグルが社員の相互交流を開始したという記事である。

記事でもあるように、変わった(odd)な組み合わせである。

P&Gは100年以上の歴史を持つ日用消費財メーカーであり、グーグルは誕生して10年ほどしか経たないIT企業である。

また、資本提携や業務提携の一環として、役員や幹部クラスを相互に派遣することは聞いたことはあるが、一般社員を交流させることは聞いたことがない。

このような相互交流を行う理由は、

テレビよりもネットに時間を割くようになった若い次世代ユーザーの実情を知りたいP&G

と、

収益の伸びが鈍ってきており年間87億ドルもの広告予算を持つP&Gからより多く広告を受注したいグーグル

の期待が合致したからという。

例えば、P&Gでは、ネット広告で効果を発揮するのはネット通販商品のみで、オムツのような一般消費財は、テレビや新聞広告の方が高い効果を得ることができると考えていた。

しかし、グーグルは、ネット広告キャンペーンは消費者の認知度アップに強力な影響を及ぼすと考え、P&Gがグーグルの提案を受け入れることになった。

その結果、何万人ものアクセスを持つブログ執筆者(ブロガー)を工場見学や新商品説明会に招待することになった。

また、洗剤のブランドであるタイドの広告では、スーパーボールで放映されたP&G作成のCMをグーグルの意見を取り入れて改良することになった。

それは、P&Gがあらかじめ広告の趣旨とだいたいの方法を告知し、その条件の中で実際に放映するCM内容を募集するというものであった。

結局、200を超える応募があり、その中から選ばれた数案が採用され、テレビとユーチューブで流されることになった。

CM内容を応募するという双方向のCM作成は、P&Gにとっては今までなかったことという。

競合しない企業間での従業員交互交流は、異文化を学ぶことによりイノベーションを引き起こす。

このように考えれば、企業の新しい成長戦略の一つと言える。

ただ、交流によってどこまで内部を見せるかという問題が生じる。

競争力の厳選になる秘密まで見せると、逆に衰退に至る可能性がある。

今回のP&Gとグーグルの例で言えば、グーグルが他の日用消費財メーカーの広告を受注した際に、P&Gとの相互交流で得た知識・知恵を利用する可能性があり、P&Gにとっては大きなリスクと言える。

また、特定の企業と密に交流することにより、同業他社との取引に影響が出る可能性もある。

このように考えると、従業員の相互交流を直接行うのではなく、間に仲介会社を挟んだ方がスムーズに行くと思われる。

人材紹介会社が、転職希望者と人材募集会社を引き合わせることに似ている。

ここにビジネスチャンスが潜んでいないだろうか?


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今日のヒント
◎競合しない企業同士の人材交流は、異文化学習・イノベーションにつながり、企業の新しい成長戦略と言える。

◎直接人材交流を行うと、企業秘密が流出したりや他企業との取引ができなくなるというリスクが生じる。この間を取り持つ仲介サービスはビジネスチャンスと言える。
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| 高尾亮太朗 | 広告・マスコミ | 11:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
利便性プラスアルファができれば、鬼に金棒?
 

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      ウォールストリートジャーナルから見た起業のヒント
          〜ビジネスアイデアと英語力の習得〜
              2008/11/19  Vol. 68
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◎本日のニュース(2008/11/18

1)
見出し 


TiVo Adds Domino's Pizza Delivery to Its Menu


2)
要約

 

ドミノピザは、ハードディスクレコーダーであるティボを通じたデリバリーシステムを開始するという。

 

詳しく述べると、ドミノピザのテレビCMが流れると、ブロードバンド接続をしたティボが注文をするかどうかのポップアップ広告を出す。

 

そして、注文のボタンを押すと、注文できる画面が立ち上がり、メニューや数量などを入力し、注文完了後30分以内にピザが届く。

 

このドミノピザの新しいオーダーシステムは、ドミノピザが置かれた様々は苦境を克服するために考えられた。

 

まず、他のピザチェーンがインターネットや携帯電話を通じたオーダーシステムを開発・推進していた一方で、ドミノピザは新しい注文方法を開発できず、デリバリーピザのシェアが昨対比71%に落ち込んだ。

 

今までの注文方法は、注文するまでに同業の他チェーン・異業種のデリバリーサービスなどと比較・選択されるなど、実際に注文に移るまでの障害が多いというデメリットがあった。

 

また、ドミノピザはヒット商品に恵まれず、また価格が高いことが、シェアの落ち込みの要因とも言える。

 

さらに、ドミノピザだけではないが、経済悪化により割高な宅配ピザの需要が減少していることも大きい。

 

また、ハードディスクレコーダーが普及するにつれCM飛ばしをする消費者が増えることによって、テレビCMの宣伝効果が減退している環境も見逃せず、ハードディスクレコーダーを活用したマーケティング方法の一つとして、このティボ活用の注文システムが開発された。

 

2)気になる文章

TiVo has set up a partnership with Amazon.com Inc. to sell general merchandise and has sold movie tickets to its subscribers. This is the first time TiVo has set up a partnership with a restaurant company to sell food through the television, though it has had discussions with other chains, says Karen Bressner, TiVo's senior vice president of advertising sales.

 

3)気になる文章の和訳

 

ティボはアマゾンドットコムと提携し、利用者にさまざまな商品や映画のチケットを販売してきた。ティボの広告販売部長であるかレンブレスナー曰く、今まで他のチェーンレストランとの交渉はあったが、今回は、ティボがレストラン企業と提携し、テレビを通じて食品を販売する初めての機会である。

 

4)気になる単語

labor(自動詞) (不利益などにより)苦労する、苦しむ

 

5)今回の起業のヒント

 

とあるネット販売の会合で聞いた話しであるが、消費者はインターネット通販を利用する場合、さほど価格を重視しないという。

 

せいぜい、23のサイトで価格をチェックして、購入先を決める。

 

決める際の基準では、価格の低さもあるが利便性が大きな要素を占めるらしい。

 

そう言えば、自分自身ネット通販を利用する際、価格コムを利用するものの、セキュリティーがしっかりしており数回クリックして完了するサイトで購入する。

 

できればクレジットカードで決済が済むサイトを選び、少なくとも後でファックスや電話で確認が必要なサイトは使う気になれない。

 

今回の記事は、ドミノピザがティボというハードディスクレコーダーを利用した注文方法を始めるというものである。

 

ピザを注文したい時とは、お腹が空いた時でしかもピザを食べたいと思った時。

 

しかし、その次にどのピザを食べるかを選ぶ段階で、宅配ピザを選ぶのかイタリアンレストランに食べに行くのか、それともスーパーの冷凍ピザ・チルドピザを買うのかで、迷う。

 

そして、結局選ぶのが面倒になり、冷蔵庫の中にある昨日のおかずの残りで済ませてしまう、ということもありえる。

 

そこでドミノピザは、テレビCMを見てピザを食べたくなった瞬間に、他の選択肢を考える暇もなく、注文できるような仕組みを考え出したのである。

 

先ほどネット通販の選択基準で述べた、利便性と同じである。

 

さらに、今までの方法で注文した場合と同じ価格にしたという点で、消費者がティボでのオンライン注文を躊躇する原因を排除したと言える。

 

このように考えると、利便性が高まると需要が増える。

 

日本でも宅配サービスが増えてきた。

 

しかし、単価の安いものであると、配達料が別途かかり、注文に躊躇する。

 

配達料金がかからない仕組みを作れば、宅配サービスはもっと普及するだろう。

 

時間帯を限ったり、宅配ルートを限定したり、宅配料金を取らないような仕組みは考えられないでもない。

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《今回のヒントのまとめ》                
                              
▼ドミノピザのティボ活用注文方法は、消費者が求める利便性を追及したサービスである。

▼利便性に別途費用がかからなくなると、絶大な支持を受けるサービスができるだろう。時間・チャネルを工夫すれば、できないわけではない。


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6)おすすめメールマガジン

誰でも成功したいのですが、なかなかできるものではない。その原因の一つは、時間がかかり孤独なものだから。もちろん、努力を継続することは必要条件ですが、このようなメルマガを活用すれば、計画的に進められるのでは?成功したいけど独りでは不安な人にオススメです。

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編集後記
こんにちは、高尾です。

配信が1日ずれました。

新婚ボケでしょうか。(笑)

昨日はブログにはアップしたのですが、メルマガ配信は忘れておりました。

大変申し訳ございません。

最近、新規事業のアイデアがいま一つ煮えきらず、悶々とした日々を過ごしています。

特に、課金方法とリピート獲得方法です。

自分が好きな分野で高い粗利益額を確保するというのが、なかなか難しい。

悩んでいても仕方ないので、できるだけ紙に書くようにしています。

書くことによって、ブレイクスルーができれば、なんて思っています。

メルマガ読者が150人に増えました。

今後もメルマが相互紹介などで読者をガンガン増やしていきます。

メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、ご連絡お願いします。

私もごく少ない部数の時に、いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、今回は私が恩返しします!

メルマガ相互紹介に関する連絡先はこちら⇒ tryotaro1975@aol.com

起業物語・今日の反省については、このブログを⇒ http://ameblo.jp/caferics/

メルマガ連動のブログサイトを作りましたので、できればコメントお願いします。
http://wsj.jugem.jp/

当メルマガの情報については万全を期しておりますが、内容を保証するもの
ではありません。これらの情報によって生じた、いかなる損害についても、
補償はいたしかねますので、ご了承ください。

また、当メルマガでは広告も誌面の一部として、読者様に有効であると
思われるものを厳選しておりますが、内容については当方で責任を負える
ものではございません。ご配慮の上ご利用頂けます様お願い申し上げます。
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■編集・発行:高尾亮太朗 http://wsj.jugem.jp/
■ご意見・ご感想・お問合わせはお気軽に!→  tryotaro1975@aol.com
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| 高尾亮太朗 | IT | 09:27 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
コスト削減の先に進めばチャンスかも?
11/18 記事より。

 


Restaurant Chains Look for Creative Ways to Cut Costs


金融サミット後、少しは株式市場は落ち着いた模様だが、これから実体経済への影響は本格的に進むと思われる。


 


景気が悪くなると、まず手控えられる消費は高額商品だろう。


 


日本の百貨店の業績悪化はこの影響をもろに被っている。


 


また、レストラン産業も消費者から敬遠される。


 


レストランで食べると、家で調理して食べるよりもずっと高いからだ。


 


今回の記事では、業績悪化に苦しむフランチャイズレストランの秘策が報告されている。


 


秘策といってもコストダウンなのだが、その内容が痛ましい。


 


まず行われるコストダウン策は、仕入れ先の一本化・仕入れ頻度の削減だという。


 


頻度を減らすと一回あたりの発注量が増えて、一個当たりの運賃が安く済み、ユニットプライスダウンに繋がる。


 


仕入れ先の一本化も同じ論理で、大量発注になるので、最終的なコストは下がる。


 


次に行われるのが、量目の変更である。


 


加工食品・日用消耗品では良く行われる手法であり、単価は変更しなくても済むので、消費者の値上げへの反発は受けにくい。


 


しかし、何の断りもなく量目を減らすと消費者からの苦情に繋がるのではないだろうか?


 


このような疑問が湧くが、記事では苦情はほとんどないという。


 


次の策はさらに痛ましいのであるが、フライヤーなどの消耗品の交換頻度を減らすこともするレストランがあるらしい。


 


また、ポテトを入れる袋をボール紙から薄い紙に変更する例も記載されている。


 


料理のクオリティーに影響が出ないかが不安要素である。


 


また、価格政策においても、消費者の低価格志向に合わせた変更を行っている企業がある。


 


例えば、パーティー料金で定額メニューを新たに作成したり、低価格商品をメニューの一番目立つところに配置したりしている。


 


以前のメルマガ・ブログでも書いたが、このような価格訴求品へのシフトは加工食品メーカーが真っ先に採用し、宣伝広告においてお買い得感を出そうとしている。


 


レストラン業界でも、ムダなコストを削減し、よりお買い得な商品をメインに据えることは間違った戦略ではなく、妥当な策だと言える。


 


ただ、コストダウンにも限度があることは肝に銘じるべきであろう。


 


この経済悪化という環境の変化を、低コストの新メニュー提案のチャンスとして捕らえれば、攻めの戦略が取れるのではないか。


 


日本マクドナルドの好業績は、もともと低価格という戦略だからとも言えるが、毎月のように開発される新メニューも大きく貢献していると思われる。


 


+++++++++++++++++++++++++++++++++++


今日のヒント


     高額品の購入・外食は、景気後退期には消費者から敬遠される。環境の変化に応じた戦略の変更が必要だ。


 


     コストダウンだけでは限度がある。新メニュー開発など消費者ニーズにあった商品開発のチャンスと捕らえれば、成長も夢ではない。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++

| 高尾亮太朗 | ホスピタリティマネージメント | 17:43 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
少ない品揃えも強みになる?
11/13 記事より。

As Water Sales Dry Up, Nestlé Pans Soda

品揃えが多いほど、顧客はワンストップショッピングができて、顧客にとっての利便性は増すと言われている。

この成功例は、アメリカで普及したスーパーセンター(Suc)だろう。

Sucとは、ディスカウントストアとホームセンターを併せ持つ商業施設で、ディスカウントストアでは生鮮食料品を購入することができる。

ウォールマートがこの業態で成功したと言われている。

しかし、今回の記事で取り上げられたネスレは、品揃えが少ないからこそミネラルウォーターで、とあるマーケティングを始めたという。

このマーケティングとは、炭酸飲料水からミネラルウォーターへ消費者がシフトするような広告宣伝である。

ミネラルウォーターが消費されるとそのボトルがゴミとして捨てられるので、ミネラルウォーターの需要が増えると環境が破壊されるという認識が広がっている。

ある地方自治体では、環境保全からミネラルウォーターの購入を減らしたり、禁止したりする動きもあるぐらいだ。

また、昨今の経済悪化により、ミネラルウォーターを購入せずに水道水で我慢するという消費者動向も見られている。

これらの影響により、ミネラルウォーターの売上が鈍っている。

例えば、今年の第一四半期から第三四半期までのネスレは、北米でミネラルウォーターの売上が昨対比1%増加したものの、欧米では7%の減少で終わっている。

そこでネスレは、ミネラルウォーターを販促するために、砂糖を多く含み肥満の原因になる炭酸飲料水の代わりにミネラルウォーターの健康面をアピールすることにした。

この販促方法は、炭酸飲料水を商品ラインナップに持たないネスレだからこそ取ることができる。

アメリカ合衆国でミネラルウォーターのシェア一位のペプシコ・二位のコカコーラは、自身の商品群にコーラなどの炭酸飲料水を持つために、このような炭酸飲料水からミネラルウォーターへ消費者を誘導するような販促を取ることができない。

炭酸飲料水を持たないネスレの強みと言える。

一見、品揃えが少ないと競争力が弱さに繫がると思われるが、知恵を尽くせば競争力を強化することができる。

この発想は、経営資源に乏しいベンチャー企業も活用できる。

つまり、創業間もないベンチャー企業が大企業に勝つためには、ランチェスター戦略に沿って商品やターゲットを絞らなければならないが、絞るからこそ競合する商品との違いを明確に見込み客に伝えることができる。

知恵を絞り出せば、弱みも強みに変えることができるのだ。


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今日のヒント
◎品揃えが少ないからこそ、多い企業にはできないマーケティングを行うことができる。

◎商品やターゲットを絞り込んだベンチャー企業も、知恵を絞れが経営資源が富む強者企業に勝つことができる。
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| 高尾亮太朗 | 広告・マスコミ | 09:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
号外 アメリカ地方紙にビジネスチャンスあり?
今日は、記事ではなく、日ごろ感じていることを。

WSJの電子版に一番多い記事は、

本日のダウ平均

に関することである。

特に近頃のボラティリティは高いので、いかに動いたかという記事が真っ先に来る。

その次に多いのが、

政府の経済対策
大手企業の決算発表

など。

このように、どちらかというとマクロ的な記事が多いので、なかなかビジネスチャンスを見つけられる記事にめぐり合うことが少ない。

だから、ついつい

テクノロジー
メディア・広告

関連の記事を取り上げることが多くなる。

ちなみに、日本のWSJとも言うべき日経新聞には新商品情報などが載っているので、アイデアがインスパイヤーされることがある。

このような新商品・新サービスの記事が比較的多い英語メディアは、やはり地方紙であるLAタイムズやNYタイムズになるだろう。

だから、無料版であるが、たまにLAタイムズを見ることがある。

アメリカのビジネスは日本の先を行っていることを考えると、もっとマイナーなアリゾナリパブリックなどの地方メディアまでチェックした方がいいかもしれない。

まだまだ、WSJの奥が深いのでもっと読み込みたいが、今後地方紙に目を向けるのもいいかもしれない。


| 高尾亮太朗 | 経済全般 | 00:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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