英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

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【679号】QE3縮小時こそ”安全”バブルにご注意を
 

safety

Jonathan Warner


◎本日のニュース

1)見出し
In Search of Safety

【出典】
http://goo.gl/SKfQM


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2)要約
FRBによるQE3縮小プログラム発表は、
市場を混乱に陥れた。そこで、
市場の混乱から資産を守る必要があるが、
従来の方法では逆に目減りさせかねない。
というのも、安全資産のバブルが起こっているからである。

安全資産とは、高配当株やボラティリティの低い投資先である。
FRBの国債買い入れ策により長期金利が低下し、
多くの人が安全資産に殺到した。その結果、
安全資産の価格が上昇。
株式市場のベンチマークとされるS&P500よりも、
割高になった。その結果、
FRBの発表後には、S&P500以上に下落してしまった。

そこで、資産を守るために重要になるのが、割安さ。
リスク資産は、割安な銘柄に投資する必要がある。
また、どうしても目減りさせたくない資産は、
長期金利の影響を受けにくい短期債や現金で持つべきだ。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
But since then, it is these same "safe" investments
 that are being punished the most.

4)キーとなる英文の和訳
しかしそれ以降、これらと同じ“安全”な投資先は、
最も痛手を受けている。

5)気になる単語・表現
punish他動詞〜を罰する

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
5/22に、バーナンキFRB議長により
QE3縮小プログラムが発表されました。それ以降、
アメリカ金融市場のみならず、世界の市場が混乱に陥りました。
この混乱が今後も継続するものとして、
どのように資産を防衛するべきかについて、
述べられています。

従来、市場の混乱から資産を守る方法として、
高配当銘柄やディフェンシブ銘柄への投資が採用されていました。
しかしこのやり方では、
今の市場環境の中で資産を守れないようです。
その根拠として、次のようなデータが示されています。

高配当銘柄やディフェンシブ銘柄への投資で資産を防御できないデータ】
[高配当銘柄]利回り3.4%の高配当株式ETF(DVY)
は6.2%下落
[ディフェンシブ銘柄]消費者向け日用品銘柄ETF(XLP)
は5.7%下落
※S&P500は4.9%下落
※期間は5/21〜6/20

従来の“安全”な投資先が、
いずれも市場平均のS&P500よりも大きな痛手を
被っていることがわかるかと思います。

このような安全神話が崩壊したのは、
“安全”バブルが生じているからです。
“安全”バブルとは、投資家が高配当株式や
ディフェンシブ資産に殺到していることを指します。
なぜ、このようなバブルが起こったかというと、
それは、FRBによるQE3、つまり国債買い入れにより
長期金利が低下したからです。従来は、
国債に資金を投じていた投資家が、より高い金利を求めて、
高配当株式やディフェンシブ資産に資産をシフトし、
これら“安全”な投資先の価格が高騰しました。この結果、
QE3の縮小に伴い、この巻き戻しが生じたため、
市場平均よりも大きな下落につながったのです。

従来型の“安全”な投資先が頼れないならば、
どうすればいいのか。筆者は、
次のような方法を提案しています。

【QE3縮小による混乱から資産を守る方法】
[1]目減りしては困る資金とリスクを取れる資金に分ける。
[2]目減りしては困る資金は、現金か短期債に投資。
[3]リスク資金は、割安な新興国ファンドに投資。

1について、特に資産分配比率(アセットアロケーション)
の変更を
提案していません。これまでの比率のままで、
その中身を変更する必要があるのです。

2について、ベア相場入りの可能性が高い中では、
従来型の“安全”な投資先が全く機能しません。
そこで、どうしても目減りさせたくないならば、
現金で持つか、
より金利上昇の影響を受けにくい短期債に投じるべき、
と述べています。短期の債券ならば、
たとえ金利上昇=価格下落が起こっても、
満期まで持っておくことができるからです。
ただし、現金・短期債とも、ほとんど収益を産まないことは、
覚悟しなければなりません。

3について、リスク資金は、
ベア相場でも比較的下落の小さな割安銘柄へ投じることを薦めてい
ます。
その割安銘柄とは、アメリカ市場の混乱により
下落を余儀なくされた新興国銘柄。例えば、
バンガードFTSE新興国ETF(BSV)。
FRBの影響により新興国の株価は下落したものの、
その経済にはさほど大きな影響を及ぼさないと考えるからです。
割安な投資先は、ベア相場の中でリスクヘッジの役割を
果たしてくれます。

QE3縮小の影響は、日本にも及ぶ可能性があります。
ただし、日本とアメリカの大きな違いは、
日本の金融緩和=QEはこれからということ。
縮小に向かうアメリカとは対照的です。よって、
日本では“安全”な投資先のバブルが今後起こる可能性があります
。例えば、REITや高配当銘柄。
デフレからインフレに転換するとなれば、
高利回りの投資先に投資家が殺到しても不思議ではありません。
この“安全”バブルによるキャピタル・ゲインを期待して、
投資するのもいいかもしれません。
もちろん、バブル崩壊に備える必要はありますが。

iShares Dow Jones Select Dividend Index(DVY)
http://goo.gl/GKOvn
Consumer Staples Select Sector SPDR(XLP )
 http://quotes.wsj.com/XLP
Vanguard FTSE Emerging Markets ETF(VFEM.LN)
http://quotes.wsj.com/UK/VFEM

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)QE3による長期金利低下で、
“安全”バブルが生じているので、
従来の“安全”投資先は安全ではない。

2)そこで、QE3縮小混乱時には、
アセットアロケーション別に投資先を変更することで、
市場の混乱から資産を守る必要がある。

3)目減りを避けたい資金は、
現金か短期債に投じるべきだろう。
短期債は、金利上昇の影響が小さいからである。

4)リスク資金は、割安な銘柄に投じるべきだろう。
例えば、PERの低下した新興国ETFなど。

5)いずれにしても、ベア相場で安全な銘柄はない。
割安銘柄が、混乱から守ってくれる。
*************************

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編集後記
今回は、初めて投資関連の記事を取り上げました。
アベノミクス効果により、
投資への関心が高まっていることは、ひしひし感じます。
資産運用に少しでも役立てば、幸いです。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!


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今回は私が恩返しします!
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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