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英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ! 2013.07.06 Saturday
【678号】グローバルビールブランドがIT活用に躍起になる理由とは?
◎本日のニュース
悪影響を受けているからである。 そこで、ビールメーカーは、商品開発への投資を増やすことで 現況を変えようとしている。 5)気になる単語・表現 sting他動詞〜を傷つける;〜をひりひりさせる、〜 plow A into B他動詞句AをBに投資する ◎記事から読み取った今日のヒント 6)ビジネスのヒント グローバルビールメーカーが、 その背景には、欧米ビール市場の縮小があります。 記事では、以下のデータが取り上げられています。 【欧米ビール市場の縮小データ】 アメリカのビール市場:2.5%縮小 ドイツのビール市場:2.3%縮小 アメリカとドイツは、欧米の2大ビール市場。 最大の市場でパイが縮小していること は、ビールメーカーの売上に大きく響くことになります。 数量が伸びない中で収益拡大を目指すならば、 単価・利益率の向上しか方法はありません。 そこで、単価・利益率向上のために注目したのが、 IT活用。その理屈は、次の通り。 【利益率向上とIT活用の関係】 IT活用→ブランドイメージが向上する →値下げせずに売れるようになる→単価・利益率の向上 ブランドイメージが向上すれば、 極端な話中身が全く同じでも、評価は高まります。 そのため、 その結果、単価・利益率は向上します。 記事で紹介されている各社のIT活用をまとめると、 次のようになります。 【IT活用に力を注ぐビールブランド】 ◯ハイネケン(Heineken NV)社のハイネケン →光る特別ボトル“イグナイト(Ignite)” ボトルを飲むとストロボが光ったり、 他のボトルと乾杯すると光ったり、 音楽が鳴るとフラッシュが光る。 モーションセンサーの付いた回路基板と プロセッサー・ワイヤレスレシーバーにより可能になる。 ◯アンハイザー・ブッシュ・インベブ社 (Anheuser-Busch InBev)のバドワイザー(Budweiser) →特殊グラス“バディーカップ(Buddy Cup)”を提供。 バドワイザーのスマホアプリでグラスのコードをスキャンすれば、 グラスとフェースブックIDがリンクする。 バディーカップで乾杯すれば友達依頼ができる。 ビールメーカーがITに注目するのは、 つながった製品(connected products)が ブランドやメーカーに大きなインパクトを与えると、 他の業界で証明されているからです。 例えば、ナイキプラス(Nike+)。ナイキプラスを使えば、 スポーツをすることで友人とつながることができます。 ソーシャル機能を付け加えることで、 ブランドへのロイヤリティが高まるので、 売上増が期待できます。 ただ、IT活用に力を入れるのは、 ビールから市場を奪うスピリッツなどの酒類メーカーも、 ITを積極的に活用しています。事例は、以下の通りです。 【ビール以外の酒類メーカーによるIT活用事例】 ◯ペルノ・リカール社(Pernod Ricard SA)の バランタイン(Ballantineウィスキー) →ネットとつながったTシャツを開発。 オンライン上の活動内容をTシャツに映し出す。 ◯ディアジオ社(Diageo PLC) →スコッチと一緒に、 を提供。スマホアプリでボトルのコードをスキャンすれば、 貰った人は動画を見られる。 しかしながら、ビールの持つ人間関係の潤滑油としての性質 に注目すれば、ビールとソーシャル技術との相性は、 ウィスキーやスピリッツなど他の酒類よりも高いと言えるでしょう 逆に言えば、これまでのマーケティングは、 消費者の期待を見誤っていたとも捉えることができます。 品質向上にばかり力を注いできましたが、 消費者が求めるのはソーシャル機能。このギャップが、 ビールへの失望を生み出し、より飲みやすいスピリッツや ワインへのシフトを加速させたのかもしれません。 一方で、IT活用によるコスト増を懸念する声もあります。 コスト増を価格転嫁できなければ、 実際、ハイネケンの“イグナイト” 普段のハイネケンでは体験できません。しかし、 この懸念について、ビールメーカーは楽観視しているようです。 それは、IT活用により機能が付加されば、 消費者は高まった価値にお金を払うようになるから。 つまり、値下げせずとも売れることを、期待しているのです。 グローバルビールメーカーが行う利益向上策には、 ブランドのプレミアム化があります。例えば、 バドライトプラチナ(Bud Light Platinum)はバドライトのプレミアム版。 プラミアム化を進めることで、単価・利益率が高まります。 プレミアム化が、プレミアム版という新製品の導入とすれば、 IT活用は新製品導入を伴わないプレミアム化とも言えます。 IT活用に躍起になるのは、 に頼るのではなく、より成功確率の高いプレミアム化と 捉えることもできるでしょう。 結局、プレミアム化の成功確率を高めるために、 ITに注目しているのかもしれません。 Heineken Ignite bottle http://goo.gl/jItCl Budweiser Buddy Cup(YouTube) http://goo.gl/H2RPL Nike+ http://goo.gl/tIBXz Ballantine T-shirt(YouTube) http://goo.gl/zD2mE Diageo message bottle http://goo.gl/hOrjp Bud Light Platinum http://goo.gl/jZxIa *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)欧米ビール市場が縮小する中、グローバルビールメーカーは、 収益拡大のために単価・利益率向上を目指している。 その一つの策が、IT活用である。 2)IT活用によりブランドイメージが向上すれば、 値下げせずとも売れるようになる。 この結果、単価・利益率が向上するからである。 3)また、ビールのソーシャル機能に注目すれば、 他の酒類よりもソーシャル技術と相性がよく、 IT活用が成功する確率が高まる。 4)その他単価・利益率向上のために、 ブランドのプレミアム化を進めている。 5)ただし、ブランドのプレミアム化には、 失敗確率の高い新製品の導入が必要とされる。 一方、IT活用は新製品を必要としないので、 より成功確率の高いプレミアム化と言えるだろう。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 コンビニがプレミアムビールに力を注ぐのも、 納得出来ます。 景況感が回復すれば、 各業界でプレミアム商品が続々と登場するかもしれないですね。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! コメント
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