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【669号】OECDの幸福度調査、第一位のオーストラリアとの比較でわかる日本の新ビジネス。
 

オーストラリアの国旗付きシャツ

Christopher Chan


◎本日のニュース

1)見出し
Australia Tops List of Happiest Countries

【出典】
http://goo.gl/kRRB6


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2)要約
OECDの幸福度調査において、
オーストラリアが三年連続で第一位に輝いた。
この幸福度調査では、
雇用や収入・環境・健康などの項目で、
先進国をランク付けする。

オーストラリアが世界で一番幸せな国になった
一番大きな要因は、経済が力強いに他ならない。
金融危機後に多くの先進国が経済に苦しむ中、
21年間も大きな景気後退を回避することができた。
また、海外からの投資促進や外国からの観光客も、
オーストラリア経済に大きく貢献している。

しかし、詳しく見ると問題がないわけではない。
生活コストの上昇や政府への不満など、
生活への満足度は低い。また、長時間労働者が多いなど、
ワークライフバランスの評価は低く、
所得格差もOECD平均よりも大きい。

さらに、今後は資源ブームの終焉が、
経済に悪影響を及ぼすだろう。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
A fading mining boom may be taking the gloss off
 Australia's resource-rich economy but the country
has retained the title of
happiest industrialized nation in the world.

4)キーとなる英文の和訳
終わりつつある鉱山ブームにより、
資源で稼ぐオーストラリア経済は、
色あせているのかもしれない。
しかし、世界の先進国の中で最も幸福という
称号を保持してきた。

5)気になる単語・表現
fade自動詞色褪せる、消えていく
gloss名詞光沢、つや;見せかけ、虚飾
take the gloss off O他動詞句
Oの良さを失う、Oのつや消しをする
retain他動詞〜を保つ、保持する

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
オーストラリアが、OECD(経済開発協力機構)による
幸福度調査で、総合一位になったようです。
これはあくまでも総合であり、
オーストラリアを上回る国のある項目もあります。
評価対象になったのはOECD36カ国。
評価項目は、以下のとおり。

【OECDによる幸福度調査の項目】
住居(Housing)
収入(Income)
雇用(Job)
人付き合い(Community)
教育(Education)
環境(Environment)
政治参加(Civic Engagement)
健康(Health)
生活満足度(Life Satisfaction)
治安(Safety)
ワークライフバランス(Work-Life Balance )

オーストラリアが世界で一番の幸福な国になった大きな要因は、
経済の強さ。資源ブームの恩恵が、
収入増をもたらし生活環境を改善しているようです。
逆に言えば、資源ブームがしおれるにつれ、
オーストラリアの幸福度も低下するかもしれません。
そのため、鉱業やエネルギー輸出への過度の依存から、
製造業や建設・個人消費にシフトしようと、
政府は躍起になっているのです。

資源ブームを支えたのが、
海外企業による対内投資と外国人観光客の増加。
大規模投資をした富豪に永住権を与えることにより、
対内投資が拡大しました。また、

30年来の豪ドル高にもかかわらず、
外国人観光客は年間570万人にも及んでいます。
国外のカネを集めることにより、
経済が力強くなったことがわかります。

ただ、各項目を詳しく見ると、
オーストラリアの弱点も存在します。
まとめると、次のようになります。
日本との比較も行います。

【OECD幸福度調査からわかったオーストラリアの弱点】
[1]生活の満足度は低い
[2]ワークライフバランスの評価は低い
[3]所得格差が大きい

1は、生活満足度の項目。オーストラリアの評点は8.1で、
36カ国中11番目。一方、日本は4.1で、27番目。
オーストラリアで生活に対する満足度が低い原因は、
生活コストの上昇や政府への不満、
資源ブーム終焉への不安などによるようです。
ただ、日本よりも高いのは事実であり、
オーストラリア経済の強さを物語っています。

2は、ライフワークバランスの項目。
オーストラリアの評点は6.5で、29番目。
一方、日本は4.1で、34番目。オーストラリアの原因は、
長時間労働者の比率が14%以上と、
OECD平均の9%よりも高いから。また、
仕事以外の余暇に割く時間が1日14.4時間と、
OECD平均の14.9時間よりも短い点も、
ワークライフバランスの低評価につながっています。
一方、日本の場合は、オーストラリアとは異なり、
仕事以外の余暇やボランティア・家事への時間の短さが
要因です。

3は、収入の項目。オーストラリアの評点は4.5で、
14番目。一方、日本は5.6で、6番目。
オーストラリアの世帯平均可処分所得は28884米ドルで、
OECD平均の13047米ドルを上回っています。
しかし、その分布には格差があり、
上位20%が下位20%の6倍稼いでいます。
一方、日本の世帯平均可処分所得は24147米ドルで、
上位20%の可処分所得は下位20%の6倍になっています。
日本の評価の方が高いのは、
恐らく世帯平均純金融資産が大きいからでしょう。
日本の世帯平均純金融資産が74966米ドルなのに対し、
オーストラリアは32178米ドルにとどまっています。
貯蓄好きの日本、消費好きのオーストラリアとなるでしょうか。

幸福へのニーズに際限がないと考えれば、
OECD諸国トップのオーストラリアにあって日本にないものを探
すと、
新たなビジネスが見つかるかもしれません。
そこで、オーストラリアよりも日本の方が評価の低い項目と、
その理由・原因についてまとめたいと思います。

【オーストラリアよりも日本の方が評価の低い項目とその理由・
原因】
[住居]住宅価格・家賃が高いから。
プライベートルームからトイレに直接アクセスできないことが多い
から。
[雇用]働く女性が少ないから。
[人付き合い]ボランティアに割く時間が短いから。
見知らぬ人を助ける割合が少ないから。
必要な時に助けてくれる人がいる比率が低いから。
[環境]PM10の数値が高いから。(大気汚染がひどいから。)
水質に安心できないから。
[政治参加]政党・政府を信頼できないから。
投票率が低いから。公共の情報へアクセスしにくいから。
[健康]健康だと考える人が少ないから。
[生活満足度]日常への不満が多いから。
[ワークライフバランス]報酬のない仕事・
業務に割く時間が短いから。余暇時間が短いから。

特に驚いたのが、ワークライフバランスの評価が低い割に、
労働時間はOECD諸国平均よりも低い点。
日常生活をより効率化する潜在的ニーズは、
高いのかもしれません。

OECD Better Life Index http://goo.gl/pv7FC
経済開発機構(ウィキペディア) http://goo.gl/fY789
幸福度調査に関する日本語記事(BLOGOS)
http://goo.gl/SXTsC

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)OECDによる幸福度調査にて、
オーストラリアが第一位を獲得した。
その要因は、資源ブームに乗った力強い経済である。

2)しかし、各項目を見ると、
オーストラリアの弱点も存在する。
生活満足度やワークライフバランスの評価は低くく、
可処分所得では格差が大きい。

3)一方日本は、多くの項目でオーストラリアよりも
低い評点に甘んじている。

4)消費者のより幸せになりたいというニーズを考えれば、
日本よりもオーストラリアの方が高い項目を精査すれば、
新たなビジネスが生まれるのではないか。
*************************

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編集後記
オーストラリアのこういう記事を見ると、
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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!


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私もごく少ない部数の時に、
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今回は私が恩返しします!
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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