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【651号】豪ワインメーカー・トレジャリー、中国で直営ワインバーを開く理由とは?
 

ポルトガルのワインバー

By magnacasta


◎本日のニュース

1)見出し
China as a Vast Wine Market

【出典】
http://goo.gl/eThqr


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2)要約
オーストラリアのワインメーカー・

トレジャリーワインエステート社は、
今後3〜5年以内に中国で直営のワインバーやレストラン・
試飲スペースを開設するという。この目的は、
贈答利用の主な中国で、
ワインを飲む習慣を根付かせるためである。

中国のワイン市場は近年急拡大。そのため、
ワインメーカー間の競争も激化し、各社差別化を目指している。
トレジャリーの直営店開設も、差別化の一つであり、
ブランドの認知度アップには、より消費者に寄り添った
販売方法が必要との考えである。

直営店開設により中国での収益を拡大させた例として、
大手酒類販売企業・ディアジオ社が挙げられる。
ディアジオは、
ジョニーウォーカーハウスという直営店をオープンし、
高所得者層をターゲットにした販売を実施した。
トレジャリーの直営店開設は、ディアジオの成功を
参考にしたものと思われる。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Australia's Treasury Wine Estates Ltd. is planning
to open wine bars or restaurant and entertainment outlets
 in China in a bid to get the country's consumers
drinking luxury wines-not just giving them as gifts.

4)キーとなる英文の和訳
オーストラリアのトレジャリーワインエステート社は、
中国にて、ワインバーやレストラン・
娯楽施設の開設を計画している。
これは、現地消費者に高級ワインを飲んで貰う目的であり、
単に贈答利用を促すものではない。

5)気になる単語・表現
outlet名詞販売代理店、支店;販売店、小売店
bid to V名詞〜しようとする努力、企て
get O Ving他動詞〜を〜させる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
オーストラリアのトレジャリーワインエステート社
(Tresury Wine Estates Ltd.)は、高級ワインが主体の大手ワインメーカー。
2011年に酒類大手のフォスターズグループ社(Foster’
s Group Ltd.)から
分社化して、設立されました。主要ブランドは、
ペンフォールズグランジ(Penfolds Grange)で約1222ドル(約115,000円)します。
とても高いワインで、
スーパーというよりも百貨店や免税店で販売しているものと、
思われます。

そのトレジャリーが中国市場に注目しているのは、
中国のワイン市場が急拡大しているからに他なりません。
記事によると、中国のワイン市場は以下の通り。

【中国のワイン市場】
2012年約140兆ドル→前年比20%増

一方で、一人あたりのワイン消費量は、1.
4リットルに過ぎません。
(2011年)3年後には2.
1リットルに増加すると予測されていますが、
それでも3年でたったの50%増です。もし金額同様毎年20%
増加すれば、
2015年には2.4リットルになるはず。(4年間毎年20%
増)
一人あたりのワイン消費量は、
ワイン販売金額ほどの増加は見込めないようです。

この要因は、中国でのワイン利用方法にあります。中国では、
ワインを贈答品として用いられます。そして、
もらったワインの多くは飲まれず、保管されるだけのようです。
北京のワインコンサルタントによると、

中国では、外で友人と飲むためにワインを買う
西欧では、家で飲むためにワインを買う

という違いがあるそうです。だから、
贈答品としてワインをもらっても、家で飲む習慣がないので、
飲まれずにそのままにされるのです。

トレジャリーは、この習慣の違いにこそ、
一人あたりのワイン消費量が伸び悩む原因があると考えました。
だからこそ、ワインを飲む機会を作るために、
ワインバーやレストラン・試飲スペースにもなる
ギャラリーを開設したのです。注目すべきは、
これらの店舗運営に直接関わるという点。
これまでトレジャリーは、
販売代理店を通して中国でワインを販売していました。
代理店任せでは、競争の激しい中国ワイン市場で、
ブランド認知度を上げることはできないと考えたのでしょう。
トレジャリーCEOは、「
中国でリーディングブランドになるためには、
消費者起点に立たなければならない」と明確に答えています。
消費者との直接コミュニケーションしなければ、
競争の激しい中国ワイン市場でトップブランドになれない
と考えているのです。特に、10万円以上のワインを
フラッグシップにしているから、なおさらです。

また直営店を作ることで、認知度アップに成功した
ウィスキーブランドの事例も、トレジャリーの背中を
後押ししたことと思われます。そのウィスキーブランドとは、
ジョニーウォーカー。酒類大手・ディアジオ社(Diageo PLC)
のブランドです。ディアジオは、
直営の邸宅型高級バー・ジョニーウォーカーハウスを開設。
ジョニーウォーカーハウスを通じて、高所得者層向けに、
ジョニーウォーカーの認知度アップに努めてきました。
特定の層に、高額な限定商品を販売することが成功。
ブランド認知度アップだけでなく、
収益面でも大きく貢献したようです。トレジャリーは、
この成功事例をワインに当てはめているのです。

ただし、中国では、地元ワインメーカーのコスコ社(Cofco Corp.)や
ワイン小売大手のオージノワールドワインズ(Aussino World Wine)も、
試飲できるワインバーや店舗を開設しています。
ワイン販売金額と消費量のギャップに目を付けたのは、
トレジャリーだけではないようです。

Treasury Wine Estates http://www.tweglobal.com/
Cofco http://goo.gl/T5anS
Aussino World Wines http://goo.gl/KhMyn
Diageo http://goo.gl/0DyGj
ジョニーウォーカーハウスについての記事
http://goo.gl/RyD9r
中国ワイン市場に関する記事
http://goo.gl/NoouJ

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)豪ワインメーカーのトレジャリーが、
中国で直営のワインバーやレストラン・
試飲スペースを開設するのは、
中国にワインを飲む習慣を根付かせるためである。

2)中国では、ワインを贈答品として使うことがほとんどで、
ワインを飲む習慣はまだ少ない。その結果、
ワイン販売金額は急増するものの、
一人あたりのワイン消費量はそれほど伸びていない。

3)トレジャリーが直営店方式を取るのは、
消費者と直接コミュニケーションを取ることなしに、
中国におけるリーディングブランドになれないと
認識しているからである。

4)また、ウィスキーではあるが、
ディアジオ社は直営店を活用することで、
ジョニーウォーカーの富裕層への販売に成功している。
この成功事例も、トレジャリーの背中を押したことだろう。
*************************

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編集後記
昔上海に行った時に、ワインショップに入ったことがあります。
売っていたのは、ほとんどが輸入ワイン。
フランスやオーストラリアが多かった記憶があります。
そして値段もかなり高かったですね。
まだまだお金持ちのお酒という印象ですね。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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