2013.08.19 Monday
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英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ! 2013.03.18 Monday
【647号】米玩具メーカー・クネックスブランズ、国内製造への回帰で直面した意外な課題とは?
By LostCarPark ◎本日のニュース 毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。 (サイトへの掲載は、翌日以降です。) ウォール・ストリート・ジャーナルの最新情報をいち早く知りたい人は、 メルマガの登録をお願いします。 (もちろん無料です。)
また安全性が厳しく問われる品質や材質の管理を徹底できることで また、人件費・ もちろん、コストアップというデメリットは避けられない。 そこで、商品自体の再設計することにより、 コストの掛かる手作業の工程をできるだけ省いた。 しかし、国内に製造を回帰させることで、 海外生産の魅力や国内製造の難しさが逆に浮き彫りになった。 ◎キーセンテンスとその翻訳 3)キーとなる英文 To make that possible, the company has redesigned some of the toys and even handed over to kids a bit of the assembly formerly performed by hand in China. 4)キーとなる英文の和訳 それを可能にするために、玩具の一部を再設計してきた。 また、以前は中国で手作業で行なっていた組立作業の一部を、 利用者である子供に委ねることさえ行なってきた。 5)気になる単語・表現 hand over A to B他動詞句AをBに手渡す assembly名詞組立 formerly副詞以前は、昔は ◎記事から読み取った今日のヒント 6)ビジネスのヒント クネックスブランズ社(K’Nex Brands LP)は、 フィラデルフィア郊外の玩具メーカー。 実際には商品開発のみをしている模様で、 製造子会社のロドングループ(Rodon Group)が、 同じペンシルバニア州のハットフィールドに工場を持つようです。 数年前より、クネックスブランズは、これまで中国で委託製造した 玩具の製造を、ロドングループのハットフィールド工場で 行うようになりました。 国内製造に切り替えるきっかけになったのが、リーマンショック。 ハットフィールド工場のリストラを回避するために、 クネックスブランズが協力したと捉えることもできます。 しかしながら、 【玩具を国内で製造するメリット】 [1]需要の変化に迅速に対応できる [2]品質や材質の管理を厳格化できる 1については、特に説明はいらないかと思います。 2については、小さな子供が扱う玩具ゆえ、 子供が口に入れることも多く、親はその品質に神経質になり、 玩具メーカーにとって安全性は何よりも重要なのです。 その重要な部分を、公衆衛生がアメリカよりも劣る 中国の委託工場に任せるのは、大変リスクの高い。 一方で、国内で製造すれば、中国よりもリスクは低減します。 さらに、工場監査も比較的頻繁に行うこともできます。 安全性のリスクを考えると、玩具の国内製造は かなり大きなメリットがあります。 もちろん、国内製造をすると、人件費の違いから コストアップにつながります。しかし、この課題を、 クネックスブランズはとても興味深い方法で解決します。それは、 商品を再設計する という方法です。再設計の方法は、以下の3つに細分化できます。 【クネックスブランズが採った商品再設計の方法】 [1]手作業が必要な部品を無くす [2]手作業な必要な組立を利用者の子供に託す [3]機械化できる材質に変える 要は、手作業の工程を省き、できるだけ強みである 機械化工程に変えるということです。そのために、 1のように工程を無くしたり、 2のように商品の遊び方そのものを変えたり、 3のように材質を変えたりしているのです。面白いのは、 2の部分。組立にコストが掛かるなら、 それを買った人にやってもらおうという考えで、 開き直りとも捉えられます。しかし、実際に遊ぶ子供にしたら、 組立そのものも遊びの一つ。組立を子供にしてもらうことは、 コストダウンだけでなく、 しかしながら、商品の再設計だけで、 すべてが解決するわけではありません。 クネックスブランズは、実際に国内製造を行うことで、 国内製造の難しさをコストの問題だけでないことを発見しました。 その問題とは、 製造インフラ不足 です。 例えば、中国では、手書きの設計図をぱっと書いて、 その場で説明すれば、すぐに100万単位の製造に 取り掛かってくれるようです。これが可能なのは、 サプライヤーと熟練労働者のネットワークが 充実しているからに他なりません。だから、 キーとなるサプライヤーに説明すれば、 その場で製造依頼が完了するのです。一方、 アメリカでは、サプライヤーを探すだけでも難しいようです。 それだけ、玩具や部品の製造業が脆弱という証拠。 2012年の貿易統計によると、 玩具・ゲーム・スポーツ雑貨の輸入金額は約355億ドル。 一方で、輸出はその1/3に過ぎません。 それだけアメリカに製造能力が不足しているということを示します アメリカで、100万単位の部品を揃えるのは、 不可能に近いのです。 クネックスブランズは、オバマ大統領の訪問を受けるなど、 大きな称賛を受けています。これは、 それだけアメリカで玩具を製造することが珍しいことの 裏返しでもあります。実際、クネックスブランズよりも ずっと規模の大きなハズブロ社(Hasbro Inc.)や マテル社(Mattel Inc.)に、国内製造の計画はありません。 シェールガス革命は、 製造業がアメリカで復活する要因とされています。 しかし、製造インフラ不足は、 それ以上に大きな障害になるのではないでしょうか。 K’Nex Brands http://www.knex.com/ *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)リーマン・ショックを境に、 玩具メーカーのクネックスブランズは、 製造を国内に戻してきた。 2)国内製造に戻すことで、 需要の変化への迅速な対応や品質・ 材質への厳格な管理ができるというメリットがある。 3)一方で、コストアップという課題も抱えるが、 それには商品の再設計という方法で対応している。 組立工程そのものを商品の遊び方に転化するという、 興味深いことも行う。 4)しかし、コストアップだけが国内製造の課題ではない。 大量生産に対応できる中国のような製造インフラの不足、 という問題が浮上している。 5)この製造インフラ不足は、シェールガス革命の メリットを吹き飛ばすほど大きな問題かもしれない。 ************************* 毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。 (サイトへの掲載は、翌日以降です。) ウォール・ストリート・ジャーナルの最新情報をいち早く知りたい人は、 メルマガの登録をお願いします。 (もちろん無料です。) 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、もうすぐ5年。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 WBC、本当に面白いですね。 参加するかどうか問題になったことが、信じられません。 どの程度、経済効果あるんでしょうか。 逆に、観戦のために帰宅を急ぐ人が多いと、 飲食店や小売店は打撃を受けますね。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! ご質問・ご相談・ご感想がございましたら、ご連絡ください。 ⇒ tryotaro1975@aol.com メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! コメント
mama様
コメントありがとうがございます。 激励をいただくと、とてもうれしいです。 これからも、ぜひ叱咤激励お願いいたします。
| 高尾 亮太朗 | 2013/03/25 12:36 PM |
参考になりました
| mama | 2013/03/22 2:07 PM |
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