英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

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グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【630号】シェアサービス、その進化と限界から学べることとは?
 

Share conference

By SHAREconference


◎本日のニュース

1)見出し
Don't Talk to Strangers―Unless You Plan to Share Your Mac-and-Cheese

【出典】
http://goo.gl/rKPiR


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2)要約
シェアサービスの進化が止まらない。例えば、
家庭料理をシェアするサービス、
イートフィーストリィ・ドットコム。
このサービスを利用すれば、
有料でバーチャルなお母さんが作る手料理を
食べることができる。

シェアエコノミーの進化を印象づけるのは、
レンタカー大手のエイビスバジェットグループ社による、
ジップカー社の買収。
ジップカーはカーシェアサービス最大手で、
その買収額は約5億ドルに登った。さらに、
自宅や部屋を貸し出すエアビーアンドビーは、
その企業価値が25億ドルと試算されている。

ただし、シェアサービスにもリスクはある。
法律による規制は免れない。法律は、
必ずしもシェアエコノミーには追いついていないから厄介だ。
また、見知らぬ人とうまくやっていけるかというリスクもある。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Dinners with strangers are just one front
in what Internet companies and investors are
 dubbing the share economy: niche marketplaces
 for things that get cheaper when people use
 them together.

4)キーとなる英文の和訳
見知らぬ人との食事は、インターネット企業や投資家が
シェアエコノミーと呼ぶものの一例にすぎない。
シェアエコノミーとは、他人と一緒に利用することで
安く済ませられるニッチの市場である。

5)気になる単語・表現
front名詞表面、前部;正面
dub他動詞〜を〜と呼ぶ

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
タイトルを和訳すると、「見知らぬ人とは話さないこと。
ただし、マカロニチーズを共有するつもりでなければ。」になる。
マカロニチーズとは、アメリカの代表的な手料理。
日本で言えば、お味噌汁に当たるだろうか。
タイトルが言いたいことは、「シェアサービスを使えば、
見知らぬ人とも仲良くなれる。」ということになる。

http://goo.gl/nQxzT

記事では、様々なシェアサービスが紹介されている。
まとめると、以下のようになる。

【様々なシェアサービス】
[1]イートフィーストリィ・ドットコム
(EatFeastly.com)→

家庭料理をシェアできるサービス
[2]ヤードル・ドットコム(Yerdle.com)
→貰ったギフトを交換できるサービス
[3]ママベイク・ドットコム
(MamaBake.com)→家庭料理を交換できるサービス
[4]99ドレス社(99dresses Inc.)によるサービス
→古いドレスを売買できるサービス
[5]ファミリーバイデザイン
(Family by Design)によるサービス
→子供を持てない人と子育てを助けてほしい人
とのマッチングサービス
[6]ブラブラカー(BlaBlaCar)
→話好き度合いを提示できるカーシェアサービス

タイトルは1のサービスを示す。このサービスは、
家庭料理を作る人と食べたい人をマッチングさせる。
ちなみに、マカロニチーズのパーティーの参加費は、
一人19.8ドル。料理を作り自宅に招待する人は、
このサービスを利用することで収入を得ることができる。

シェアサービスの進化を特徴づけるのは、
5の子供シェアサービス。このサービスを利用するのは、
年齢的に出産できない人。また、
夫婦二人だけの子育てに不安な人にとっては、
願ってもない手助けになる。
子供までシェアされる対象になるのだから、
その進化は凄まじい。

さらに、ユーザー自身がシェアサービスとして
利用する事例もある。記事で紹介されているのは、
飼い犬のシェアサービス。実際にこのサービスが
あるわけではない。犬を買う自信がないが、
試してみたい人が、ドッブバケイ(Dog Vacay)の飼い犬の
ホームステイサ―ビスを利用する。通常では、
このサービスを利用することで、飼い主は、
犬を他の家にホームステイさせることができる。
逆に見れば、犬を飼う体験ができることになり、
飼い犬のシェアサービスと捉えることもできる。

このように、シェアされる対象物は、
自動車や自宅・部屋から子供・飼い犬までに進化している。
ただし、なんでも簡単にシェアできるわけではない。
見知らぬ人と共有するだけあって、
そこにはリスクが存在する。そのリスクは、次の通り。

【シェアサービスのリスク】
[1]法律による規制
[2]見知らぬ人による不安

1は、特に、法律がシェアサービスに
追いついていないことにより、そのリスクがより大きくなる。
例えば、食事の提供。イートフィーストリィ・ドットコム
はこれにあたる。見知らぬ人に食事を提供することは、
飲食店サービスとほぼ同じ。ならば、
日本で言う保健所への許可申請が必要になる。
しかし、フィーストリィ・ドットコムで食事を提供する人
(先例ならマカロニチーズを提供する人)は、
たいてい許可申請をしていないだろう。
違法とされるリスクはある。

2は、シェアサービスの利用者に関わること。
見知らぬ人と食事をしたり、自宅を伴にしたりすることは、
不安を伴う。シェアする人と仲良くなれないかもしれないし、
もっと言えば、犯罪に巻き込まれるかもしれない。
記事では、エアビーアンドビー(Airbnb)
で部屋を提供した人が、
泊まりに来た人がうるさくて困ったという話が紹介されている。
この人は、その後エアビーアンドビーのサイトに、
うるさい人をお断りの旨を掲載している。また、
話好き度合いを提示できるブラブラカーは、
シェアする人との会話に不安を持つ人向けにサービスを
提供している。

シェアサービスはまだニッチサービスであるが、
これが普及すると困るのが、企業ではないだろうか。
というのも、シェアサービスは、企業による介在を
小さくする恐れがあるからである。
商品の売買形態と介在する企業の関係をまとめると、
次のようになる。

【商品の売買形態と企業との関係】
[従来の実店舗型小売店]生産者→卸業→小売業→消費者
[ネット通販]生産者→消費者
[シェアサービス]消費者⇔消費者 ※市場を企業が提供

実店舗からネット通販、シェアサービスに至るに従い、
介在する企業数は減少する。シェアサービスでは、
商品の売買自体には企業が介在しないものの、
その市場を企業が提供している。これがさらに進化すると、
企業が提供する市場も消滅し、消費者同士の共有になるだろう。

しかし、実際にはそうはならないのではないか。
というのは、シェアサービスには、先述のような
リスクがあるからである。法律による規制を受けないためには、
それなりに知恵が必要になる。また、見知らぬ人に関する不安は、
それを担保する仕組みが必要になる。ここに、
企業が介在する余地がある。

一見すると、シェアサービスに潜むリスクは、
その進化にとってマイナスのように思える。
しかし、リスクがあるからこそ、
企業がその市場で存在できる余地があるとも、
捉えることができる。

Zipcar http://www.zipcar.com/
Airbnb  https://www.airbnb.jp/
EatFeastly.com  http://www.eatfeastly.com/intro/
Yerdle.com
  http://www.yerdle.com/
MamaBake.com  http://mamabake.com/
99dresses
  http://www.99dresses.com/
Dog Vacay http://dogvacay.com/
Family by Design  http://www.familybydesign.org/
BlaBlaCar  http://www.blablacar.com/

**************************

《今回のヒントのまとめ》
1)アメリカでは、シェアサービスがどんどん進化している。
その対象物は、自動車・部屋にとどまらず、家庭料理・
ドレス・プレゼントにまで及んでいる。

2)しかし、そのシェアサービスにはリスクがある。
まず、シェアサービスに追いついていない法律の規制を
免れることが、できない。

3)さらに、見知らぬ人と共有することによる不安も、
リスクとなる。この不安を解消するために、
話好き度合いを提示するカーシェアサービスが登場している。

4)ただ、そのリスクがあるからこそ、
シェアサービスに企業が介在できるとも
捉えることができないか。消費者間の共有・
交換を促すシェアサービスが進化すると、
企業抜きで取引が行われてもおかしくないからである。

*************************



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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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