英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ!
グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【622号】米紙箱メーカーーが採った、需要低迷からの打開策とは?
 

トゥーストゥースのケーキ箱


◎本日のニュース

1)見出し

Online Shopping: Scourge of the Noble Gift Box

【出典】

http://goo.gl/1D1g0

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2)要約

アメリカの紙箱業界は、低迷に苦しんでいる。
その大きな理由は、人気の家電製品の多くは、
輸入元のアジアで箱詰めされるからである。
また、クリスマス商戦に需要の多い、
プレゼント用箱も、ネット通販の普及や袋への代替、
小売のコスト削減により、思うように伸びていない。

そこで、紙箱メーカーは、

プレゼント用箱の需要テコ入れに力を注いでいる。
具体的には、斬新なデザインを求める小売企業に提案したり、
ファスフード用や環境に配慮した箱の開発したり、している。

アメリカの折り畳み紙箱市場は、年間90億ドル。

アメリカメーカーによる紙箱出荷数量は520万トンで、
景気後退前の2007年よりも10%近く減少している。
2012年は1.8%増加が見込まれるが、
数年後まで毎年0.5%しか伸びないとされている。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
The U.S. folding-carton business is still crawling
out of a deep slump, and the challenge is especially
 acute for makers of gift boxes.

4)キーとなる英文の和訳

アメリカの折り畳み箱魚介は、

深い低迷から依然抜け出せないでいる。
特に、プレゼント用箱のメーカーにとっては、深刻な問題である。

5)気になる単語・表現

fold他動詞(紙・布など)を折りたたむ
crawl自動詞(蛇・虫・人が)はう、腹ばいで進む;
のろのろ進む;(仕事などが)ゆっくり進む
acute形容詞激しい;先のとんがった
challenge名詞課題、難題;やりがい、覚悟

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
記事を最初読んだ時、紙箱市場が低迷からなかなか
抜け出せないでいるのに、
年率0.5%増加していることに矛盾を感じた。
恐らく、景気後退前の2007年よりも10%も減少しており、
その回復幅が年率0.5%と微々たるものゆえに、
「深い低迷(deep slump)」と表現しているのだろう。

紙箱とは、ショートケーキが入っているような、

折り畳める紙箱を想像してもらえばいいと思う。
記事では、その用途として、朝食用のシリアルやファストフード、
薬、石鹸に使われると、記載している。
それほど分厚くない箱であり、
段ボール箱ではない。(実は、当初段ボール箱と誤解。)

クリスマスプレゼントなどを包むプレゼント用箱も、

この紙箱の一つ。
このプレゼント用箱の需要が低迷しているという。
その要因は、以下の3つ。

【プレゼント用箱の需要が低迷している要因】

[1]ネット通販の増加(最終ユーザーによる要因)
[2]代替品としての袋の利用増加(最終ユーザーによる要因)
[3]コスト削減(小売店による要因)

1に関して、ネット通販が普及すると、

小売店がプレゼントを包む箱を必要とする人は少なくなる。
実際ネットでプレゼント用の商品を注文したことはないが、
箱のように嵩張るモノではなく袋などが同封されるのだろう。
ネット通販の普及が、プレゼント用箱業界に、
思わぬ悪影響を及ぼしている。

2に関して、これも最終ユーザーが選択したことであるが、

箱よりもピカピカ光る袋を選ぶことが多いという。
特に多いのが、セーターなど衣類をプレゼントする場合。
壊れ物でないものを箱に入れることにより、
逆に箱が壊れてプレゼントが台無しになる可能性がある。
だから、壊れる恐れのない袋が好まれるのだろう。

3に関して、これは小売店側によるもの。

箱は袋よりもコストがかかる。例えば、
シャツを入れるのに使われる箱は、20セント。
高級ブティックで使われるような綺麗な箱だと、
2ドルもかかる。このようなコストの掛かる箱を利用するよりも、
その分価格を下げた方が、売り手・
買い手双方にとってメリットがある。
小売店側が、そう考えても不思議ではない。

最終ユーザーや小売店によるこれらの変化は、

外部環境の変化である。この外部環境の変化に対して、
紙箱メーカーが採った対応策は、以下の通りである。

【外部環境の変化に対する紙箱メーカーの対応策】

[1]斬新なデザインなど小売店側への提案
[2]新しい用途の開発・提案
[3]環境への配慮

1に関して、コスト削減を進める小売店でも、

新しいデザインを依然求める。
プレゼント用箱をデザイン性の高いものにすることにより、
送り手だけでなく貰い手にも、
その小売ブランドを印象づけることができる。
これが、店舗への集客・売上に繋げられれば、
箱代は費用ではなく投資になる。ちなみに、今年は、
光り輝く仕上がりよりも、コーティングされていない「ビスク」、
つまり見た目がマットなデザインが人気という。
このような新しいデザインを提案することで、
プレゼント用箱の需要拡大を目指している。

2に関して、例えばファストフード用の箱。

マクドナルドのビックマックの箱が、その好例だろう。
ある紙箱メーカーは、ヤンキースタジアムで
使われる箱が大ヒットしたという。その箱には、
サンドイッチやフライドポテトとソースを分ける機能が付いている

機能性を高めて、紙箱の需要を拡大する方法である。

3は、紙箱は保管されることはほとんどなく、

開ければすぐに捨てられる。環境意識の高い人にとっては、
害悪の対象になり兼ねない。そこで、
リサイクルペーパーや水性インクを利用することにより、
環境への負荷を和らげ、イメージの向上に努めている。

これらをより抽象化すれば、次のようになるだろう。


【紙箱メーカーが採った需要拡大策】

[1]デザインの向上
[2]利便性の向上
[3]イメージの向上

紙箱と言えば、コモディティ化しやすい製品である。

ということは、上記3つの需要拡大策は、
他のコモディティ化しやすい製品にも適用できないだろうか。

***************************

《今回のヒントのまとめ》
1)アメリカの紙箱市場は、
景気後退後の低迷からなかなか抜け出せないでいる。

2)その一つであるプレゼント用箱の需要低迷の要因は、

最終ユーザーによるネット通販や袋利用の増加、
小売店によるコスト削減である。

3)そこで、紙箱需要喚起策として、

次の3つを行なっている。それは、
「デザイン向上」による小売店利用促進、
「利便性向上」による新用途の開発、環境への配慮による
「イメージ向上」である。

4)紙箱同様、コモディティ化しやすい製品ならば、

同じ3つの方法は適用できるのではないか。
*************************


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編集後記

日本の紙箱市場は、どうなんでしょうか?
個人的には、スイーツやプチギフトなど、
かなり増えているように思えます。
これも、紙箱メーカーの企業努力なのでしょうか。

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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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