英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

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【612号】英スーパー大手・テスコが海外展開の縮小を決めた理由とは?
 

テスコエキスプレス

By EdinburghGreens


◎本日のニュース

1)見出し

At Tesco, Expansion Takes a Back Seat

【出典】

http://goo.gl/70jgc


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2)要約

イギリス大手スーパーチェーンのテスコは、
営業戦略を大きく転換している。
これまでの海外進出重視から、国内市場回帰への転換である。

テスコは、顧客ロイヤリティプログラムや販売力のあるPB商品、

低価格販売にて、英国内の食品スーパー業界を席巻。
国内シェアは31%にまで拡大した。しかし、
グローバル展開に力を注ぐ一方で、
国内投資を怠った結果、店舗の商品・サービスがガタ落ち。
そこで、衣類や家電など非食品分野の売場を拡大するが、
景気後退の影響によりこれらの品目の売上も低迷している。

2011年以来、国内市場のテコ入れのため、

店舗改装や2年で2万人のスタッフ増員、
PB商品のリニューアルなどを実施。ただ、
このリストラ計画の費用や海外での売上不振により、
半期の純利益が1994年以来減少するに至った。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
While the British grocery company was worrying about
 overseas expansion, its stores in its home market
have been neglected―and it says customers have taken notice.

4)キーとなる英文の和訳

英スーパーマーケット企業・テスコは、
海外進出に気を取られていた一方で、
国内市場の店舗は手付かずであった。
それを顧客は見逃さなったようだ。


5)気になる単語・表現

grocery名詞食料雑貨店;食料雑貨類
expansion名詞拡張、拡大;領土拡張
neglect他動詞(当然注意すべき事・人)を
(不注意で・余裕がなくて)無視する、軽視する;(
怠慢・不注意から)〜に十分な注意をしない、かまわないでおく
take notice他動詞句注意する、気づく;気をつける

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
英スーパーチェーン・テスコ社(Tesco PLC)が、
営業方針を大きく転換している。
その変化をまとめると次のようになる。

【テスコの営業方針転換】

[従来]グローバル展開の推進、非食品分野への進出
[今後]英国国内市場のテコ入れ、食品分野の改善

このような変化を余儀なくされたのは、

海外・国内での外部環境の変化と内部環境の変化による。

【テスコの営業方針転換の要因(外部環境の変化)】

[海外要因]景気後退、規制強化
[国内要因]景気後退

海外・国内共通の要因は、景気後退。

海外では中国の景気減速が大きく響いている。
中欧では、政府の緊縮財政が影響。日本市場からの撤退も、
景気低迷が原因の一つだろう。規制強化では、
韓国で2012年夏に導入された営業時間規制が、
業績悪化に大きく影響を与えている。また、
国内の景気後退により、売場面積を広げた
衣類・家電などの非食品部門の売上が悪化している。

【テスコの営業方針転換の要因(内部環境の変化)】

店舗・人材・商品の陳腐化

内部環境の変化をもたらしたのは、

海外展開を急ぐあまり国内投資を怠ったからである。
店舗人員の不足、生鮮品の鮮度低下、

PB商品の陳腐化などにより、
ウォルマートストアーズ社(Wal-Mart Stores Inc.)のアスダ(Asda)や
ジェイセインズベリー社(J Sainsbury PLC)との競争で、
劣勢に立たされている。

このような環境変化に対してテスコが採った策とは、

自社の強みを活かすという方法。具体的には、
英国国内市場での食品販売や顧客ロイヤリティプログラム、
PB商品の開発、低価格販売をブラッシュアップするということ。
従来は、拡大路線を採るために、
強みではない海外・非食品分野に力を入れていた。

環境(特に外部環境)の変化は、企業業績に大きな影響を与え、

これまでの方針を転換せざるを得ない場合もある。
その場合、自社の強みをより強化する方法というのは、
オーソドックスなやり方だろう。ただ、
テスコがこの方法で復活できるとは限らない。
競合に顧客が奪わている現状を考えると、
遅きに失したかもしれない。

Tesco
http://www.tesco.com/
Sainsbury’s http://www.sainsburys.co.uk/
Asda http://www.asda.com/

***************************

《今回のヒントのまとめ》
1)英スーパーチェーンのテスコは、業績悪化を受けて、
営業方針を転換した。従来の海外・非食品進出という
拡大路線を改め、国内市場・食品販売重視へ原点回帰している。

2)この要因となった外部環境の変化とは、

国内・海外での景気後退、海外市場での規制強化である。
海外に目が向く一方で、国内市場の店舗・人材・商品の陳腐化
という内部環境の変化を招くことになった。

3)この環境変化によりテスコが採った方法とは、

強みのさらなる強化。国内市場での食品販売、
顧客ロイヤリティプログラム、PB商品の開発、
低価格販売という強みへの投資を強化している。

4)環境変化により業績が悪化した時の処方箋として、

強みをより強化する方法は、オーソドックスな方法だろう。

*************************

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編集後記

小売のグローバル企業による海外市場からの撤退が、
続いているように感じます。
食文化や買い物習慣が違うのか、
海外市場で成功するのは難しいということでしょうね。
日本市場も、唯一頑張っているのは
ウォルマートの西友だけで、
テスコ・カルフールは撤退しました。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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