英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

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グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【607号】トラベルリーダーズ、従来型旅行代理店の生き残り方とは?
 

グラスゴーの旅行代理店

By the justified sinner


◎本日のニュース

1)見出し

Traveling Man Thrives in Digital Age

【出典】

http://goo.gl/zPFsc


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2)要約

トラベルリーダーズは、代理店方式で展開する
全米最大の旅行代理店である。主に、
時間に制約のあるプライベート旅行や、
アドバイスやサポートを必要とする出張旅行を取り扱う。

創業者のマイク・バットCEOは、

小規模な店舗で利便性の低い旅行代理店が多いという状況に、
商機を見出した。深夜まで対応し、プロの提案を行えば、
ネット旅行代理店に対抗できると考えた。そこで、
在宅の代理店方式を取る。

時間を節約したい旅行者が増えたことも、

トラベルリーダーズに追い風となった。その結果売上は、
1995年以降50億ドルから170億ドルまで増加した。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
Travel Leaders, the largest U.S. travel-agency operator
by agents, caters to time-poor leisure travelers and
 companies looking to manage expenses but
 still willing to pay a premium over online booking options
for personal advice and support.

4)キーとなる英文の和訳

トラベルリーダーズは、代理店により運営される
全米最大の旅行代理店である。
その顧客は、時間に余裕のないプライベート旅行者や、
費用を抑えたいが個人的なアドバイスやサポートに
ネット予約以上の金額を掛けてもいいという企業である。

5)気になる単語・表現

cater to自動詞句(人の要求・要望)に応ずる
book他動詞〜を予約する

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
トラベルリーダーズ(Travel Leaders)は、
在宅の代理店方式でサービスを提供する全米最大の旅行代理店。
フランチャイズ方式で、事業を行なっている。
実店舗を展開しているわけではないが、
ネットで予約が完了するネット代理店ではない。
電話により対応している。

創業者でCEOのマイク・バット(Mike Batt)氏は、

ホテル・旅行代理店事業を行うカールソン(Carlson)

に入社し、
カールソンのワゴンリー(Wagonlit)部門をMBO。
トラベルリーダーズに名称を変更し、
その他買収をしながら事業を拡大してきた。

従来型の旅行代理店は、ネット予約サイトによって

大きな打撃を受けている。一方、トラベルリーダーズは、
1995年以降売上を3倍以上に拡大してきた。その要因は、

◯ネット予約サイトが対応できないニーズに焦点を当てたから

◯従来の実店舗型旅行代理店が対応できないニーズに対応したから

に他ならない。


トラベルリーダーズの顧客は、以下の通りである。


【トラベルリーダーズのターゲット顧客】

[1]時間に余裕のない個人旅行者
[2]出張ついでに個人旅行も楽しみたいビジネスマン(
女性含む)

両者に共通するには、


お金よりも時間に価値を置いている


ということである。彼らにとっては、ネット予約サイトで、

自分で検索・比較・決定する時間がもったいない。また、
素人の自分で選ぶよりもプロの提案を参考にしたほうが、
限られた時間でより充実した旅行ができると考える。
この顧客層が求めるのは、LCCのような格安旅行ではない。
ファーストクラスや正規料金の航空券や、
サービスが充実した高級ホテルの予約である。
その結果、トラベルリーダーズの売上の60%は、
高額航空券であるという。

上記のようなニーズに対応することで、

ネット予約サイトとの差別化はできたわけであるが、
従来型の実店舗旅行代理店との差別化はできていない。
トラベルリーダーズ同様、実店舗旅行代理店も
プロの提案が行えるからである。そこで、
トラベルリーダーズが行った差別化は、

深夜対応できる在宅代理人をフランチャイズ方式で展開する


ということである。


従来の実店舗型旅行代理店への不満は、

相談したい時に閉店していること。特に、
時間に重きを置く先ほどの消費者層は、
少々お金が掛かっても、必要な時に必要なサービスを
受けたいと思う。深夜であろうと、関係ない。
この実店舗型旅行代理店への不満を満たすために、
トラベルリーダーズでは在宅の代理人がサービスを提供する。
在宅なので、深夜であろうとサービス提供は可能である。
また、フランチャイズ方式を採用することにより、
社員の人件費という固定費を負担することなく、
事業を拡大できる。ちなみに、フランチャイジーである
在宅の代理人には、販売した旅行商品(航空券やホテル予約など)

手数料が支払われる。

ネット上のサービスは、実店舗型サービスで負担していた

人件費や店舗賃料などの固定費が掛からなくなるので、
低価格で提供できる。ユーザー側から言えば、
低価格でサービスを購入できる一方で、
企業がこれまで手伝ってくれた商品検索・比較・決定を
自分で行わなければならない。
この手間を嫌がる消費者に注目したのが、
トラベルリーダーズである。価格以外に価値を置く
消費者をターゲットに絞れば、ネットが脅威になりにくい。
トラベルリーダーズの戦略は、ショールーミングに悩む
小売店にとっては参考になるだろう。

Travel Leaders
http://www.travelleaders.com/
Carlson http://www.carlson.com/
Carlson Wagonlit http://www.carlsonwagonlit.com/en/

***************************

《今回のヒントのまとめ》

1)トラベルリーダーズが、ネット予約サイトの

脅威を受けずに成長できたのは、
ネット予約サイトに不満を持つ消費者を
ターゲットにしたからである。

2)その消費者は、お金よりも時間に価値を置く旅行者である。


3)さらに、従来の実店舗型旅行代理店の不満を解消するために、

在宅の代理店方式を採用した。また、
フランチャイズ方式を取ることで、
急速に事業拡大が可能になった。

4)固定費の低いネットサービスは、

実店舗型ビジネスよりも低価格で販売でき、
ショールーミングなど実店舗型ビジネスは、
悪影響を受けやすい。

5)しかし、トラベルリーダーズのように、

価格以外に価値を置く消費者をターゲットに絞れば、
ネットサービスが脅威になりにくい。

*************************

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2008年よりウォール・ストリート・ジャーナルを

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10月28日、元町4丁目商店街で、
西脇播州織イベントが行われるようです。

http://goo.gl/6rhdz


メインは播州織ですが、

グルメコーナーもあるようです。
一番のオススメは、播州ラーメン。
少し甘い醤油味は、一度食べるとやみつきになります。
ちなみに、播州ラーメンで一番有名なお店は、
大橋ラーメンさん。

http://goo.gl/VbZ2v




編集後記

そう言えば、JR三宮駅中央改札にあった旅行パンフレットは、
新しい券売機が導入されるに伴い、撤去されていますね。
パンフレットを見て旅行に行く人が、
少なくなったのでしょうか。
それとも、パンフレットを配布する実店舗の旅行代理店に、
余裕が無くなったのでしょうか。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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