英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

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【468号】米メレディス、新媒体に込められた顧客・商品戦略とは?
 

ReadyMade Magazine Cover

◎本日のニュース

1)見出し
Meredith Expands Its Menu

【出典】
http://goo.gl/5oWUe

2)要約
米メディア・マーケティング大手企業メレディス社は、
グルメ関連の2つの媒体を発行する予定にしている。
これらの媒体では、これまで見逃されていた価格に
敏感な消費者をターゲットにする。

一つは、イーティングウェルで、
イーティングウェルメディアグループの買収に伴った発行となる。
隔月の雑誌で発行部数を現在の35万部から、
1月には50万部に増やす計画でいる。

もう一つはレシピドットコムで、
季刊雑誌とウェブ・その他ネットを使って情報発信を行う。
サイトには2万以上のレシピが掲載され、
レシピを見た読者を小売店やメーカーが発行するクーポンに誘導す

る。

広告収入の減少に直面する出版業界であるが、
食への関心は高まっている。
また、大型のグルメ雑誌のほとんどは、
2009年より広告ページ数を増やしている。
メレディスは、広告収入に頼るメディア事業から、
ライセンスやマーケティングサービスへの事業領域を広げてきたので、
景気後退に伴う広告収入の減少に影響をあまり受けないでいる。

3)キーとなる英文
Meredith Corp. is adding two food magazines
as it expands into a category the company says
is ripe for targeting cost-conscious consumers.

4)キーとなる英文の和訳
メレディス社は、二つの食関連雑誌を新たに
発行する計画を立てている。
会社曰く、その分野に進出することによって、
価格に敏感な消費者をターゲットにすることを目的としている。

5)気になる単語・表現
ripe for        形容詞句    〜する機が塾した、準備の整った

※直訳すると、「メレディス社曰く、費用に敏感な消費者を
ターゲットにするのに機が熟した領域に進出するために、
食の雑誌2誌を加えようとしている。」となる。
※a category 〜 consumersは、関係代名詞が省略されている。
(categoryの後にthatが入る。)

6)今日のヒント
メレディス社については、この記事を読むまで知らなかったが、
ホームページを見るとメディア・マーケティング企業として
自社を定義付けしている。特に、ホーム・ファミリー市場に強い。

そのメレディスが、食関連の媒体を二つ発行するという。
この新規事業について、ランチェスター戦略をもとに分析してみる。

まず、商品戦略として、なぜグルメ関連を選んだのかを考えてみると、
その市場が伸びているからである。
記事には、発行部数の多いグルメ雑誌のほとんどは、
その広告ページを2009年以来増やしている、
と書かれてある。
2009年と言えば、リーマンショックの傷跡が色濃く残る時期。
企業が広告費を削った時期でもある。
このような悪環境の中で、広告のページが増えているということは、
グルメ雑誌の広告効果は大きいということを示している。
メレディスは、確実なニーズ(読者と広告主双方の)が
存在する商品を選んだことになる。

さらに、メレディスが発行するホーム・ファミリー関連の既刊誌では、
すでに食関連の情報を掲載しており、
食関連のコンテンツはすでにある程度蓄積されている。
メディアにとってコンテンツはその強みでもあるので、
メレディスは強みが活かせる商品を選んだとも言えるだろう。

ただし、グルメ雑誌へのニーズが強いということを、
他の出版社が見逃すわけでもない。実際、過去三年間で、
食関連の新刊雑誌はその他分野の雑誌よりも一番多く、
注目度の高さを表している。
そのため、メレディスが新たに参入しても、
かなり激しい競争が待ち受けていることになる。

そこで、メレディスは、ターゲットを
価格に敏感な中間所得層の女性に設定した。
一方、これまでのグルメ雑誌は、
高級食材を使ったメニューや有名シェフに焦点を絞っており、
価格に敏感な消費者は見過ごされた存在になっていた。
メレディスは、この消費者層にニッチ市場を
見出したことになる。
実際に、2万以上のレシピを掲載する
インターネットサイト・レシピドットコムでは、
レシピを見た読者に小売店やメーカーの発行する
クーポンを配布するとしている。
このようなターゲットを絞る顧客戦略によって、
他誌との差別化を行っている。

確実にニーズのある商品を選択することによって、
新規参入企業でも売上が上げやすくなる。
さらに、その商品のターゲットを
競合他社の顧客以外に設定することで、
新規参入企業に不利な競争を避けることができる。
この商品戦略と顧客戦略によって、
メレディスの新しいグルメ媒体は、
より成功する確率が高まると言えるだろう。
新しい事業領域に参入する企業にとって、
とても参考になる経営戦略である。

メレディス社(Meredith Corp.) http://www.meredith.com/home.html
イーティングウェル(Eating Well) http://www.eatingwell.com/
レシピドットコム(Recipe.com) http://www.recipe.com/

***************************
《今回のヒントのまとめ》

1)米メディア・マーケティング企業大手のメレディスは、
グルメ関連の媒体を2誌発行する予定でいる。

2)グルメを選んだのは、グルメ雑誌の広告出稿が増えるなど、
グルメ媒体へのニーズが高いからである。
商品戦略として、顧客ニーズの高い商品を選ぶことで、
売上を上げやすくなる。

3)さらに、他社のグルメ媒体がターゲットしない
価格に敏感な中間所得層の女性をターゲットにする。
顧客戦略として、他社と競合しない顧客を設定することによって、
新規参入企業に不利な競争を避けることができる。

4)メレディスの採った商品戦略・顧客戦略は、
これから新しい事業領域に参入する企業にはとても参考になる。

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編集後記
こんばんは、高尾です。
土曜日、甲子園で巨人戦に行きました。
無事晴れたのもよかったですが、
勝利したことが何よりもうれしかったです。
何度かタイガースの試合を応援に行っているのですが、
勝ったのは実は初めて。
勝った後の六甲おろしは最高でした。
金本アニキのユニフォームを着て
応援したことがよかったのでしょうか。
今年は是非とも優勝してほしいものです。

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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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