英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ!
グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【686号】ヨーロッパ高級ブランドが直面する中国人観光客の変化
 

ローマのグッチ店舗

by courtesy of Achim Hepp

 

◎本日のニュース

1)見出し
In Paris, Chinese Shopping-Tour Buses Go Out of Fashion

【出典】
http://goo.gl/9Vx8WE

 

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2)要約
ヨーロッパにおいて、
中国人観光客によるバスツアー離れが進んでいる。
一方で、増えるのは個人観光客。個人観光客は、
買い物よりも物珍しいコトに対して支出する。また、
2回目以上の団体客の中でも、
買い物よりも個性的なツアーを望む声が出ている。

この変化に直面しているのが、高級ブランドショップ。
従来は、中国人バスツアーを誘致するために、
手数料をバックするなどツアーガイドへの営業に力を入れていた。
今後は、得意の顧客サービスを観光客自身に向けて、
顧客ロイヤリティの確立を目指している。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
More and more Chinese vacationers are
turning away from tour-bus travel and
frantic shopping trips, instead
opting to upgrade their overall holiday experience
by spending more on other things.

4)キーとなる英文の和訳
より多くの中国人観光客が、
ツアーバスによる旅行や熱狂的な買い物旅行にそっぽを向き、
代わりに他の事への支出を増やすことで、
休暇における体験全体をより充実させることを選択している。

5)気になる単語・表現
turn away from自動詞句〜にそっぽを向く
frantic形容詞気の狂わんばかりの;ものすごい
opt to他動詞句〜することを選ぶ

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
ヨーロッパのおける中国人観光客の変化が、
高級ブランド店に変化を余儀なくさせているという内容です。

中国人観光客の変化をまとめると、
次のようになります。

【ヨーロッパの中国人観光客の変化】
[1]個人観光客の割合の増加、ツアー団体客の減少
[2]団体客のニーズの変化=より個性的な体験を望む

1については、次のような予測があります。

【中国人個人観光客の増加を示す予測】
2020年までに、中国人団体ツアー客の支出が42%に減少
※2010年は56%

個人観光客は、団体ツアー客ほど高級ブランド品を購入しません。
それは、観光旅行により珍しい体験を求めているからです。
現在における個人観光客の割合増加は、
次のデータからもわかります。

【中国人観光客によるヨーロッパ全体での買い物合計金額】
2013年第一四半期 18%増→増加率が鈍化
2013年第一四半期 69%増
2012年全体 45%増

数字から推測できることは、
日を追うごとに買い物金額が減っていること。
これは、高級ブランド品をそれほど買わない
個人観光客の増加によるものと、思われます。

中国人観光客の変化2については、
1回目の旅行で高級ブランド品をたっぷり買ったので、
二回目は現地でしかできない体験をしたいということです。
例えば、ワイナリーツアーや有名博物館での鑑賞など。
2の変化により、団体観光客の中でも、
高級ブランド品の買い物を以前よりはしない人が
増えることになります。これも、
中国人による買い物金額減少の要因になります。

中国人観光客にこのような変化が起こったのは、
特に難しくありません。

【中国人観光客が変化した要因】
[1]ヨーロッパ旅行が二度目以上の中国人観光客が増えたから
[2]中国では体験できない、

目新しい体験を買い物よりも望むから

1は、先ほど述べました。
一回目の旅行で高級ブランド品を買い漁ったので、
今回の旅では買い物よりも別のことを優先したいのです。
2については、少し値段がはるかもしれませんが、
中国でも高級ブランドが買えるのだから、
旅行先では旅行先でしかできないことをしたい
というニーズが強まったということです。
いずれも、買い物よりも独自体験を望むという点で、
中国人の旅行スタイルが個性化・成熟化したと言えるでしょう。

この変化に対し、高級ブランド店は、
次のような対応をしています。

【中国人観光客の変化に対する高級ブランド店の対応】
[1]ツアーバス誘致よりも観光客自身への顧客サービスの強化
[2]ツアーバス来訪が期待できた百貨店への出店強化解除?

1については、従来は観光客自身への対応よりも、
ツアーバスを誘致できるかどうかが、
高級ブランド店にとって一番重要なことでした。
なぜなら、ツアーバスさえ誘致できれば、
ある程度の売上を確保できるからです。
だからこそ、旅行者自身へのサービスよりも、
ツアーガイドへのサービスがより重視されることになります。
具体的には、
売上の手数料がツアーガイドへバックされていました。

個人で旅行する中国人観光客が増えるに従い、
高級ブランド店は、旅行者自身へのサービスを強化することで、
売上確保を目指すようです。これは、
対国内消費者のビジネスと同じになることであり、
高級ブランド店の得意とするもの。
この強みを活かすことで、
顧客ロイヤリティを高めようとしています。

2について、「?」を付けたのは、
記事には解除までは書かれていなかったからです。
ただ、従来のツアー団体客が増加していた頃は、
ツアーバスの来訪ができる百貨店への出店を強化していました。
実際、フランスの百貨店・プランタン(Printemps)
のパリ店では、
年間売上の10%が中国人観光客によるそうです。
ツアー団体客の減少・個人観光客の増加により、
この出店戦略に変化が起こることは間違いないと思います。

この高級ブランド店の対応に関して、
記事執筆者は甘いと評価しています。
というのも、売上の上げ方がずっと難しくなるからです。
その違いをまとめると、次のようになります。

中国人団体客減少に伴い高級ブランド店のビジネス難易度の変化】
[従来]ツアーバス誘致できれば簡単に集客・売上が可能になった
→売上になる確率が高い
[現在・将来]集客努力が必要な上、
観光客のニーズに合った対応が必要
→売上になる確立が低い

簡単に言えば、売上を獲得するまでのハードルが
上がったことになります。「ニーズに合わす」とは、
言うには簡単ですが実際にできるには大変難しいこと。
事情をよく知る国内の消費者のニーズを知って、
合わせることでさえ難しいことであるのに、
海外の消費者についてはなおさらです。従来では、
中国語を話せるスタッフを置くことで簡単に売上を獲得できました
が、
今後は言葉のハードルだけでなくニーズのハードルも
クリアすることが必要になるのです。

また、中国でも購入できる高級ブランド品への関心が、
個人観光客の中で薄いという事自体が、
高級ブランド店にとっては逆風になります。
いくら顧客サービスを充実させても、
販売商品そのものにニーズが無ければ、売れません。
さらに言えば、
買い物よりも体験にお金を使いたい旅行者が増えれば、
モノ自体が売れなくなります。

中国人個人観光客の増加・ツアー客の減少は、
フランスだけでなく日本でも起こることです。
実際日本では、中国人や韓国人が欲しい医薬品や
ヘアケア商品を多く扱うドラッグストアが、
大きな集客に成功しています。今後は、
高級ブランド品頼みの販売ではなく、
より日本的なモノや日本独自のコトへの訴求が、
必要になるのでしょう。

Printemps http://goo.gl/8o3Nhi

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)ヨーロッパを旅行する中国人観光客に変化が起きている。
それは、個人観光客が増加する一方で、
団体ツアー客が減少していることである。

2)また、団体客の中でも、
より個性的な体験を求める声が増えている。

3)このような変化の背景には、
二回目以上の旅行者の増加や、
中国ではできない体験へのニーズの強まりがある。

4)この変化によって、ツアーバスによる
ワンストップ・ショッピングに頼っていた、
高級ブランド店も対応を余儀なくされている。
ツアーバス誘致よりも、顧客サービスを重視し、
ロイヤリティ確立を目指している。

5)しかし、海外の顧客ニーズに合わせるのは難しい上に、
モノよりもコトを求める観光客のニーズを考えると、
顧客サービスだけでは難しいのではないか。
日本でも同様のことが起こると思われる。
*************************


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編集後記
本当に、外国人観光客が増えましたね。
大阪とくにミナミでは、本当に多いと実感します。
特に韓国人。
ミナミのドラッグストアは、韓国人でいっぱいなのです。


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| 高尾亮太朗 | 旅行業界 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
【680号】客単価上昇を進めるアメリカ航空会社、その要因とは?
 

ユナイテッドの飛行機Matt Hintsa


◎本日のニュース

1)見出し
Airline Fees Keep Climbing

【出典】
http://goo.gl/6wtRl


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2)要約
チケット料金の下落に直面するアメリカの主要航空会社は、
新たな収益源として無料サービスの有料化に注目している。
例えば、荷物預かり料金や予約変更手数料などである。

ただ、無料サービスに新たに課金すれば、顧客離れが懸念される。
そこで、

有料サービスをパッケージした新たなチケットを設定したり、
年間利用権を発売したり、抵抗が小さくなるような価格設置を
模索している。

この結果、主要航空会社の総収入のうち、
チケット販売収入の割合が縮小する一方で、
有料サービスなど補助収入は過去最高を更新している。
チケット料金の上昇が見込みない中、
この傾向はさらに続くと予想されている。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
But airlines are also bundling some of
the fees differently and framing them as a service,
 mixing the good with the bad.

4)キーとなる英文の和訳
しかし、航空会社は一部の有料サービスをいろいろ組み合わせ、
それらをサービスとして設定しようとしている。
それは、短所を長所とミックスするというやり方である。

5)気になる単語・表現
bundle他動詞〜を束にする
frame他動詞〜を枠にはめる;〜を組み立てる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
飛行機に乗る時、今でもウキウキします。それは、
いろんなサービスを無料で受けられるからです。
例えば、国際線に乗れば、ビールはもちろんシャンパンま
で無料で飲めるのです。しかし、その無料サービスの有料化が、
アメリカで進んでいるようです。

次の数字を見れば、アメリカの主要航空会社におけて、
有料サービスがいかに無視できない収益源なのかがわかります。

【アメリカ主要航空会社のチケット収入・補助収入の割合】
[チケット収入]2000年約84%→2012年約70%
[補助収入]2011年約57億ドル→2012年約61億ドル
(約3.8%、過去最高額)
※2012年の総収入は約1595億ドル

補助収入とは、荷物預け手数料や予約変更手数料など、
従来無料で提供していたサービスの有料化による収入です。
2000年のデータが掲載されていなので、
単純比較はできませんが、
補助サービスの収入額が過去最高を記録したことから考えると、
補助サービスの拡大・
チケット収入の縮小というトレンドがわかります。

では、なぜ航空会社は無料サービスの有料化に踏み切ったのか。
次の収益構造を見れば、納得出来ます。

【アメリカ航空会社の収益構造】
◯搭乗客一人あたりの利益→37セント
◯搭乗客一人あたりの補助収入→8.49ドル
※2012年データ

補助収入が無ければ、赤字なのです。この原因は、
チケット料金の下落です。物価調整後のチケット料金は、
2000年から2012年まで15%も下落。さらに、
一人あたりのチケット料金と補助収入の合計も、
10%下落しているのです。チケット料金の上昇が見込めない中、
客単価を増やすためには、補助収入を増やすしかありません。
だから、従来無料で提供していたサービスの有料化を
推し進めているのです。

ただ、ここで疑問が生じます。無料サービスを有料化すれば、
顧客離れを引き起こし、客数自体が減少するのではないか、
という疑問です。客数の変動は記事では記載されていませんが、
航空会社が無料サービスの有料化を進めているということは、
客数にはさほど影響していないようです。その原因をまとめると、
以下のようになります。

無料サービスの有料化に踏み切ってもさほど客数が減らない要因】
[1]顧客が納得する有料化の正当性を伝えているから
[2]航空会社の再編が進み競争が限定的だから

1について、有料化をすんなり受け入れる利用者は少ないものの、
原油の高騰が容易なら、預け荷物手数料に納得するようです。
つまり、有料化の理由やその正当性がわかりやすいから、
受け入れられるということになります。
このコミュニケーションこそが、
客単価上昇の大きな要因なのです。

2について、かと言って、無料化を継続する航空会社があれば、
その企業が競合から顧客を奪うことになります。そして、
そのような競争激化は、
プレーヤーの数が多ければ起こりやすくなります。
しかし、アメリカ航空業界は、
過去10年間に破綻や合併などの再編が進み、
プレーヤーが減少しました。その結果、競争は比較的緩和され、
無料サービスの有料化や値上げがしやすい環境になったのです。

日本の航空業界に当てはめると、主要キャリアについては1・
2とも可能です。
よって、日航や全日空で、
無料サービスの有料化が進むかもしれません。
またLCCでは、エアアジアの日本撤退により、
2の環境へ前進していると考えられます。
よって、日本のLCCでも、
さらなる有料サービスの設定が行われるかもしれません。

旅客機と空港のすべて (JTBの交通ムック)
http://goo.gl/eAhl9

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)アメリカ航空会社は、無料サービスの有料化を推し進め、
その補助収入は増大傾向にある。

2)その背景には、チケット料金の下落があり、
補助収入を含めても客単価の下落は続いている。
搭乗客一人あたりの収益は、
補助収入があってやっと黒字化できているのが現状である。

3)そこで、補助収入により客単価の向上を目指しているのだが、
客離れつまり客数減少に陥らないには原因がある。

4)一つは、利用者が納得できる有料化の正当性を
訴えているからである。このコミュニケーションによって、
利用者はしぶしぶながら受け入れている。

5)もう一つは、業界の再編による競争の緩和である。
過去10年で破綻や合併が進んだために、
価格競争が緩和され、値上げしやすい環境になった。
*************************



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編集後記
無料サービスの有料化と言えば、LCCの価格設定ですね。
まだLCCに乗ったことがないですが、
有料となると少し気が引けますね。
どちらかというと、荷物が少ない人は割引される方が、
受けいられやすいのではないでしょうか。
余分に支払う=損するのを避けたいのが、人間ですからね。

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【671号】年間パスを復活させた、ユナイテッド航空4つのメリットとは?
 

ユナイテッド航空の機内食

James


◎本日のニュース

1)見出し
Airlines Copied United’s Premium Economy.
Will They Copy its Subscriptions?

【出典】
http://goo.gl/boV0q


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2)要約
ユナイテッド・コンチネンタルホールディングス社傘下の
ユナイテッド航空は、プレミアムエコノミー席の利用と
受託手荷物の追加ができる年間パスの販売を再開する。
2006年に初めて販売したが、
2010年のコンチネンタルとの合併で中断していた。

今になって再開する背景には、
広いエコノミー席における競争激化がある。
アメリカン航空・デルタ航空などが、
足を置くスペースが広いエコノミー席を導入。
利用頻度の高い優良顧客に無料提供している。

年間利用権の販売は、ユーザー・ユナイテッド航空双方にとって
メリットがある。ユーザーは、機内での快適さが増すだけでなく、
いつもゆったりした席に座れる安心感を得ることができる。
ユナイテッド航空は、ユーザーの先行投資により
ロイヤリティを獲得できる。
果たして、競合2社は年間利用権の販売も真似るのだろうか?

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
As airlines search for new ways to part customers
from their money, United Continental Holdings Inc.
 this week said it is bringing back
the annual subscriptions to roomier seating and
 checked bag fees that the old United Airlines
offered for several years
 before the 2010 merger with Continental Airlines.

4)キーとなる英文の和訳
航空会社が新たな課金方法を模索する中、
ユナイテッドコンチネンタルホールディングス社は、
広い座席と預かり荷物の料金に対する年間利用パスを復活すると、
今週発表した。
このサービスは、2010年にコンチネンタル空港と
合併するまで数年間、旧ユナイテッド航空が提供していた。

5)気になる単語・表現
part他動詞〜を引き離す;〜を分ける
bring back他動詞句〜を返す
check他動詞〜を調査する
merger名詞合併、合同

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
ユナイテッドコンチネンタルホールディングス社傘下の
ユナイテッド航空が、広いエコノミー席と
追加預かり荷物の年間パスを復活させるようです。
パスの種類は二種類。
エコノミー席よりも広いエコノミープラス(Economy Plus)に
アップグレードできるパスと、
2個まで荷物を預けることのできるパスがあります。
年間利用料金を支払えば、
1年間いつでもこのサービスを受けることができるので、
飛行機で移動することの多い人にとっては、
とても魅力的なサービスと言えます。
記事で掲載された料金は、以下のとおり。

【ユナイテッド航空が復活させる年間パス】
[エコノミープラス年間パス]
アメリカ本土のみ
→1人499ドル、2人組699ドル、

9人までの連番席899ドル
全世界→1人699ドル、2人組899ドル、
9人までの連番席1099ドル
[荷物の追加預かり年間パス]
アメリカ本土のみ→1人399ドル、2人組499ドル
全世界→1人799ドル、2人組899ドル

年間パスを利用するには、
ユナイテッド航空のマイルプログラムである
マイレージプラス(Mileage Plus)に入会する必要があります。

ユナイテッド航空が今になって年間パスの販売を復活できたのは、
コンチネンタル航空とのチケット販売システムの統合が
完了したこともありますが、航空会社間における
プレミアムエコノミー競争が激化したことが、
一番大きな要因のようです。例えば、
アメリカン航空(American Airlines)には
メインキャビンエキストラ(Main Cabin Extra)、
デルタ航空(Delta Air Lines)には
エコノミーコンフォート(Economy Comfort)があり、
各社座席の広さを競っています。記事には書かれてありませんが、
座席の快適さを競う背景には、
LCC(格安航空会社)の成長があるのでしょう。
価格以外で差別化する必要が生じたために、
座席の広さという快適さが競争項目に浮上したのだと思います。

3社とも、エコノミー席のプレミアムクラスは、
利用頻度の高い優良顧客向けのサービス。よって、
優良顧客には無料で提供されています。一方、
ユナイテッドの年間パスは、有料サービスであり、
この点が一番大きな相違点です。

そこで、ユナイテッドが年間パスを復活させる理由を、
メリットから考えてみたいと思います。
まとめると、次のようになります。

【ユナイテッド航空が年間パスを復活させる理由(メリット)】
[1]パス販売により売上金額が上昇する→客単価の向上
[2]有料パス購入者の利用動機が高まる→客数の増加
[3]年契約・先払いにより売上・キャッシュフローが安定する
→収益の安定
[4]会員制により個別マーケティングが可能に→利益率の向上

1について、
これまでは利用頻度の高い優良顧客に無料提供していたものを、
有料サービスとしても提供するので、
年間パスの販売分だけ売上金額がオンされることになります。
航空券の売上は別途あるので、
年間パスの売上金額だけ客単価が増加します。

2について、お金を払って年間パスを購入した人は、
飛行機を利用するならできるだけユナイテッド航空を
利用すると考えるものです。この利用動機により、
ユナイテッド航空の利用機会は増えることになり、
客数増につながります。

3について、年間パスは搭乗前に販売されるので、
飛行機を飛ばさなくても売上として計上できます。
つまり、支出の前に収入を確保できることになり、
キャッシュフローの改善・安定につながります。また、
年間契約であり、特に解除されない限り更新されるので、
比較的安定した売上として確保できます。
景気動向や天候に左右されやすい航空会社にとって、
願ってもない安定収入になることでしょう。

4について、年間パスを購入するにはマイル会員にはなる
必要がある点が、ユナイテッドにメリットを提供します。
マイル会員になってもらえれば、
誰がいつどの飛行機のどのクラスに乗ったのか、
何個荷物を預けたのかを記録することができます。
これにより、個別マーケティングが可能になります。
個別マーケティングとは、属性を考えた広告・
宣伝を行うことであり、
従来型マーケティングよりも購入確率が高まります。
つまり、費用対効果が高まることにより、
利益率向上につながるのです。

客単価・客数が伸び、もちろん売上の増加し、
さらに利益率の向上も期待できる。しかも、
売上が安定するとなれば、
アメリカンやデルタなど競合の航空会社も
追随することは間違いないかと思います。年間パスとは、
言ってみれば有料の会員制度。有料の会員制度は、
企業にとって大きなメリットをもたらすのです。

United Subscription http://goo.gl/oG5lI
Main Cabin Extra http://goo.gl/uzOD4
Economy Comfort http://goo.gl/7C7SL

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)ユナイテッド航空は、
プレミアムエコノミー席と
荷物の追加預かりの年間パスを復活させる。

2)この背景には、航空会社間の快適さの競争があり、
各社プレミアムエコノミー席を拡充している。
年間パスを販売することで、
ユナイテッドは利用頻度の高い顧客以外にも、
プレミアムエコノミー席を解放することになる。

3)年間パスを販売するユナイテッドのメリットは、
客単価の向上・客数の増加・売上の安定・利益率の向上である。

4)これだけのメリットがあれば、
各社追随することだろう。有料会員制度は、
収益拡大・安定をもたらす、
興味深い商品・価格設定である。
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編集後記
実は、ユナイテッドのマイレージプラス会員です。
社会人になってからマイルを貯め始めたのですが、
貯まるのはいいのですが、なかなか使えません。
関空から飛ぶ飛行機が少ないのがネックですね。
ちなみに、今ではアメックス専用になっています。

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【669号】OECDの幸福度調査、第一位のオーストラリアとの比較でわかる日本の新ビジネス。
 

オーストラリアの国旗付きシャツ

Christopher Chan


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2)要約
OECDの幸福度調査において、
オーストラリアが三年連続で第一位に輝いた。
この幸福度調査では、
雇用や収入・環境・健康などの項目で、
先進国をランク付けする。

オーストラリアが世界で一番幸せな国になった
一番大きな要因は、経済が力強いに他ならない。
金融危機後に多くの先進国が経済に苦しむ中、
21年間も大きな景気後退を回避することができた。
また、海外からの投資促進や外国からの観光客も、
オーストラリア経済に大きく貢献している。

しかし、詳しく見ると問題がないわけではない。
生活コストの上昇や政府への不満など、
生活への満足度は低い。また、長時間労働者が多いなど、
ワークライフバランスの評価は低く、
所得格差もOECD平均よりも大きい。

さらに、今後は資源ブームの終焉が、
経済に悪影響を及ぼすだろう。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
A fading mining boom may be taking the gloss off
 Australia's resource-rich economy but the country
has retained the title of
happiest industrialized nation in the world.

4)キーとなる英文の和訳
終わりつつある鉱山ブームにより、
資源で稼ぐオーストラリア経済は、
色あせているのかもしれない。
しかし、世界の先進国の中で最も幸福という
称号を保持してきた。

5)気になる単語・表現
fade自動詞色褪せる、消えていく
gloss名詞光沢、つや;見せかけ、虚飾
take the gloss off O他動詞句
Oの良さを失う、Oのつや消しをする
retain他動詞〜を保つ、保持する

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
オーストラリアが、OECD(経済開発協力機構)による
幸福度調査で、総合一位になったようです。
これはあくまでも総合であり、
オーストラリアを上回る国のある項目もあります。
評価対象になったのはOECD36カ国。
評価項目は、以下のとおり。

【OECDによる幸福度調査の項目】
住居(Housing)
収入(Income)
雇用(Job)
人付き合い(Community)
教育(Education)
環境(Environment)
政治参加(Civic Engagement)
健康(Health)
生活満足度(Life Satisfaction)
治安(Safety)
ワークライフバランス(Work-Life Balance )

オーストラリアが世界で一番の幸福な国になった大きな要因は、
経済の強さ。資源ブームの恩恵が、
収入増をもたらし生活環境を改善しているようです。
逆に言えば、資源ブームがしおれるにつれ、
オーストラリアの幸福度も低下するかもしれません。
そのため、鉱業やエネルギー輸出への過度の依存から、
製造業や建設・個人消費にシフトしようと、
政府は躍起になっているのです。

資源ブームを支えたのが、
海外企業による対内投資と外国人観光客の増加。
大規模投資をした富豪に永住権を与えることにより、
対内投資が拡大しました。また、

30年来の豪ドル高にもかかわらず、
外国人観光客は年間570万人にも及んでいます。
国外のカネを集めることにより、
経済が力強くなったことがわかります。

ただ、各項目を詳しく見ると、
オーストラリアの弱点も存在します。
まとめると、次のようになります。
日本との比較も行います。

【OECD幸福度調査からわかったオーストラリアの弱点】
[1]生活の満足度は低い
[2]ワークライフバランスの評価は低い
[3]所得格差が大きい

1は、生活満足度の項目。オーストラリアの評点は8.1で、
36カ国中11番目。一方、日本は4.1で、27番目。
オーストラリアで生活に対する満足度が低い原因は、
生活コストの上昇や政府への不満、
資源ブーム終焉への不安などによるようです。
ただ、日本よりも高いのは事実であり、
オーストラリア経済の強さを物語っています。

2は、ライフワークバランスの項目。
オーストラリアの評点は6.5で、29番目。
一方、日本は4.1で、34番目。オーストラリアの原因は、
長時間労働者の比率が14%以上と、
OECD平均の9%よりも高いから。また、
仕事以外の余暇に割く時間が1日14.4時間と、
OECD平均の14.9時間よりも短い点も、
ワークライフバランスの低評価につながっています。
一方、日本の場合は、オーストラリアとは異なり、
仕事以外の余暇やボランティア・家事への時間の短さが
要因です。

3は、収入の項目。オーストラリアの評点は4.5で、
14番目。一方、日本は5.6で、6番目。
オーストラリアの世帯平均可処分所得は28884米ドルで、
OECD平均の13047米ドルを上回っています。
しかし、その分布には格差があり、
上位20%が下位20%の6倍稼いでいます。
一方、日本の世帯平均可処分所得は24147米ドルで、
上位20%の可処分所得は下位20%の6倍になっています。
日本の評価の方が高いのは、
恐らく世帯平均純金融資産が大きいからでしょう。
日本の世帯平均純金融資産が74966米ドルなのに対し、
オーストラリアは32178米ドルにとどまっています。
貯蓄好きの日本、消費好きのオーストラリアとなるでしょうか。

幸福へのニーズに際限がないと考えれば、
OECD諸国トップのオーストラリアにあって日本にないものを探
すと、
新たなビジネスが見つかるかもしれません。
そこで、オーストラリアよりも日本の方が評価の低い項目と、
その理由・原因についてまとめたいと思います。

【オーストラリアよりも日本の方が評価の低い項目とその理由・
原因】
[住居]住宅価格・家賃が高いから。
プライベートルームからトイレに直接アクセスできないことが多い
から。
[雇用]働く女性が少ないから。
[人付き合い]ボランティアに割く時間が短いから。
見知らぬ人を助ける割合が少ないから。
必要な時に助けてくれる人がいる比率が低いから。
[環境]PM10の数値が高いから。(大気汚染がひどいから。)
水質に安心できないから。
[政治参加]政党・政府を信頼できないから。
投票率が低いから。公共の情報へアクセスしにくいから。
[健康]健康だと考える人が少ないから。
[生活満足度]日常への不満が多いから。
[ワークライフバランス]報酬のない仕事・
業務に割く時間が短いから。余暇時間が短いから。

特に驚いたのが、ワークライフバランスの評価が低い割に、
労働時間はOECD諸国平均よりも低い点。
日常生活をより効率化する潜在的ニーズは、
高いのかもしれません。

OECD Better Life Index http://goo.gl/pv7FC
経済開発機構(ウィキペディア) http://goo.gl/fY789
幸福度調査に関する日本語記事(BLOGOS)
http://goo.gl/SXTsC

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)OECDによる幸福度調査にて、
オーストラリアが第一位を獲得した。
その要因は、資源ブームに乗った力強い経済である。

2)しかし、各項目を見ると、
オーストラリアの弱点も存在する。
生活満足度やワークライフバランスの評価は低くく、
可処分所得では格差が大きい。

3)一方日本は、多くの項目でオーストラリアよりも
低い評点に甘んじている。

4)消費者のより幸せになりたいというニーズを考えれば、
日本よりもオーストラリアの方が高い項目を精査すれば、
新たなビジネスが生まれるのではないか。
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編集後記
オーストラリアのこういう記事を見ると、
旅行に行きたくなりますね。
3年連続の1位獲得は、
観光客獲得にも貢献したのでしょう。

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| 高尾亮太朗 | 旅行業界 | 19:00 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
【627号】米航空会社・空港が2013年にサービスを拡充する理由とは?
 

高級感のある飛行機内

By Victor L Antunez


◎本日のニュース

1)見出し
Flight Forecast: What Travelers Should Expect Next Year

【出典】
http://goo.gl/aM2Al


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2)要約
アメリカの空の旅が、2013年大きく変わると予想される。
それは、航空会社や空港が、利用者の快適さを高めようと、
サービスを拡充しているからである。

例えば、これまで海外線でしかなかった
フラットベッドが国内線にも登場するという。
また、

無線LANサービスや足元の空間が広い機体の導入も進んでいる。
空港では、プレチェックという事前審査サービスを拡充させ、
セキュリティチェックの高速化が推進される。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
When you arrive at the airport and board your flights next year,
you'll likely see more Wi-Fi, more seats with extra legroom,
more lie-flat beds, a more speedy security process and,
of course, more fees.

4)キーとなる英文の和訳
来年、空港に着いて搭乗する時、
無線LANサービスや足元が特別に広い座席、
横に水平になって寝られるベッド、
高速セキュリティチェック、もちろん料金も、
今年以上に増えていることをきっと目にするだろう。

5)気になる単語・表現
legroom名詞足を伸ばせる空間

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
航空会社や空港が2013年に拡充するのは、
以下のようなサービスである。

【航空会社・空港が2013年に拡充するサービス】
[1]無線LANサービス(航空会社)
[2]足元の空間の広い座席(航空会社)
[3]水平になって寝られるフラット座席(航空会社)
[4]セキュリティチェックの高速化(空港)

1・2・3は、航空会社による機内サービス。
3のフラット座席は、従来海外路線でしか見られなかったが、
国内線の機体にも導入するという。

4は、空港によるサービス。
時間のかかるセキュリティチェックを、
「プレチェック」という事前審査制度を導入することで、
より高速化する。「プレチェック」を利用するには、
事前に自分の経歴(恐らく犯罪歴を含む)や指紋を
提出する必要がある。事前審査に通過すれば、
セキュリティチェック時に靴や上着を脱ぐ必要はなくなり、
またパソコンや液体をバッグの中に入れたまま、
金属探知機を通ることができる。その結果、
セキュリティチェックに掛かる時間が短縮される。

このようなサービス拡充は、
より快適に利用してもらうためである。
つまり、ユーザー向けの施策である。しかし、
航空会社・空港にもメリットがある。それは、
売上金額の増加である。

先ほど「プレチェック」はタダではない。
利用期間が5年で100ドルを支払う必要がある。
この低額版を導入することで、「プレチェック」利用者を
増やそうとしている。航空会社によるサービスでは、
2の足元の空間が特別に広い座席を利用するにも追加料金が掛かる

アメリカン航空では、利用頻度が最も高い顧客には
無料で提供されるものの、その他の利用客には、
8ドルから118ドルの追加料金が請求される。

売上拡大を目指すのは、
上記サービス拡充によるものだけではない。
例えば、サウスウェスト航空では、「無断キャンセル料」
が今後導入される。
このキャンセル料は、事前にキャンセルの連絡が無く、
搭乗しなかった場合に、請求される。

航空会社や空港が売上拡大に動くのは、
2013年に航空需要の拡大が見込まれるからである。
国際航空運送協会(IATA)によると、
2013年の航空会社の世界売上金額が、
84億ドルに増加すると予測されている。ちなみに、
2012年は約67億ドルなので、約25.4%
も増加することになる。

客単価が同じとすれば、売上金額の拡大は客数増加によるもの。
つまり、客数が約25%も増加するから、
売上金額も同じ幅だけ増加する。
(実際は、
燃油サーチャージ増加などの客単価増加も売上増に影響を
与えているので、客数の増加は25%以下と思われる。)
客数が増えるこの絶好の機会を、航空会社や空港が
利用しない手はない。そこで、サービスを拡充することで、
客単価も引き上げようとしている。客数だけでなく、
客単価も引き上げることができれば、売上金額はさらに拡大する。
通常、客単価と客数は反比例する(例えば、客単価が増えれば、
客数は減る。)が、優良サービスをオプションで
提供する形を採っているので、客数にはさほど影響しない。

さらに、航空会社や空港のビジネスモデルを考えると、
その効果は単に売上拡大にとどまらない。
そのビジネスモデルの特徴は、固定費・限界利益とも
大きいという点である。例えば、空港は建築するのに
莫大な初期費用が掛かり、運営するのにも人件費や光
熱費などが掛かる。これらの費用は、利用客が増えたとしても、
さほど変わらない。極端な話、利用客が1人増えた場合、
売上は一人分増えるものの、その売上に掛かる費用は
1人増える前と変わらない。

よって、航空会社や空港は、売上を拡大できるとともに、
利益率も向上させることができる。IATAによると、
2012年の純利益率は1%であるが、2013年は1.3%
に改善されるという。
航空会社の利益重視の方針は、路線にも表れている。
従来の小都市間の路線では、50席ほどの小型機を飛ばしていた。
ただ、50席ほどの小型機は、燃料効率が悪く、儲からない。
そこで、70席・90席の中型機への転換を進めている。
その結果、
大手航空会社は、小都市間の路線を縮小している。
路線を縮小すると、
売上が減るデメリットがある一方で、利益貢献の低い路線から
撤退することで、収益性は向上することになる。

このように、2013年の空の旅の変化は、
単に利用客の快適さが向上するだけではない。
提供側の航空会社・空港からすれば、
客数増という収益機会を最大限に活用して、
売上・利益双方を拡大するための施策に他ならない。
特に航空会社では、利益重視の姿勢がより鮮明に表れている。

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)航空会社や空港が、利用客向けのサービスを
2013年に拡充する背景には、
航空会社全体の売上が約25%増加するという予測がある。

2)この客数増の収益機会をさらに活かすために、
各種サービスを拡充することで客単価を向上させ、
売上金額をさらに拡大させようとしている。

3)航空会社・空港のビジネスモデルは、
固定費・限界利益が大きいので、売上の拡大は、
利益率の向上に結びつく。

4)収益性の低い路線を縮小しているなど、
特に航空会社では、利益重視の姿勢が鮮明に表れている。
*************************


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【607号】トラベルリーダーズ、従来型旅行代理店の生き残り方とは?
 

グラスゴーの旅行代理店

By the justified sinner


◎本日のニュース

1)見出し

Traveling Man Thrives in Digital Age

【出典】

http://goo.gl/zPFsc


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2)要約

トラベルリーダーズは、代理店方式で展開する
全米最大の旅行代理店である。主に、
時間に制約のあるプライベート旅行や、
アドバイスやサポートを必要とする出張旅行を取り扱う。

創業者のマイク・バットCEOは、

小規模な店舗で利便性の低い旅行代理店が多いという状況に、
商機を見出した。深夜まで対応し、プロの提案を行えば、
ネット旅行代理店に対抗できると考えた。そこで、
在宅の代理店方式を取る。

時間を節約したい旅行者が増えたことも、

トラベルリーダーズに追い風となった。その結果売上は、
1995年以降50億ドルから170億ドルまで増加した。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
Travel Leaders, the largest U.S. travel-agency operator
by agents, caters to time-poor leisure travelers and
 companies looking to manage expenses but
 still willing to pay a premium over online booking options
for personal advice and support.

4)キーとなる英文の和訳

トラベルリーダーズは、代理店により運営される
全米最大の旅行代理店である。
その顧客は、時間に余裕のないプライベート旅行者や、
費用を抑えたいが個人的なアドバイスやサポートに
ネット予約以上の金額を掛けてもいいという企業である。

5)気になる単語・表現

cater to自動詞句(人の要求・要望)に応ずる
book他動詞〜を予約する

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
トラベルリーダーズ(Travel Leaders)は、
在宅の代理店方式でサービスを提供する全米最大の旅行代理店。
フランチャイズ方式で、事業を行なっている。
実店舗を展開しているわけではないが、
ネットで予約が完了するネット代理店ではない。
電話により対応している。

創業者でCEOのマイク・バット(Mike Batt)氏は、

ホテル・旅行代理店事業を行うカールソン(Carlson)

に入社し、
カールソンのワゴンリー(Wagonlit)部門をMBO。
トラベルリーダーズに名称を変更し、
その他買収をしながら事業を拡大してきた。

従来型の旅行代理店は、ネット予約サイトによって

大きな打撃を受けている。一方、トラベルリーダーズは、
1995年以降売上を3倍以上に拡大してきた。その要因は、

◯ネット予約サイトが対応できないニーズに焦点を当てたから

◯従来の実店舗型旅行代理店が対応できないニーズに対応したから

に他ならない。


トラベルリーダーズの顧客は、以下の通りである。


【トラベルリーダーズのターゲット顧客】

[1]時間に余裕のない個人旅行者
[2]出張ついでに個人旅行も楽しみたいビジネスマン(
女性含む)

両者に共通するには、


お金よりも時間に価値を置いている


ということである。彼らにとっては、ネット予約サイトで、

自分で検索・比較・決定する時間がもったいない。また、
素人の自分で選ぶよりもプロの提案を参考にしたほうが、
限られた時間でより充実した旅行ができると考える。
この顧客層が求めるのは、LCCのような格安旅行ではない。
ファーストクラスや正規料金の航空券や、
サービスが充実した高級ホテルの予約である。
その結果、トラベルリーダーズの売上の60%は、
高額航空券であるという。

上記のようなニーズに対応することで、

ネット予約サイトとの差別化はできたわけであるが、
従来型の実店舗旅行代理店との差別化はできていない。
トラベルリーダーズ同様、実店舗旅行代理店も
プロの提案が行えるからである。そこで、
トラベルリーダーズが行った差別化は、

深夜対応できる在宅代理人をフランチャイズ方式で展開する


ということである。


従来の実店舗型旅行代理店への不満は、

相談したい時に閉店していること。特に、
時間に重きを置く先ほどの消費者層は、
少々お金が掛かっても、必要な時に必要なサービスを
受けたいと思う。深夜であろうと、関係ない。
この実店舗型旅行代理店への不満を満たすために、
トラベルリーダーズでは在宅の代理人がサービスを提供する。
在宅なので、深夜であろうとサービス提供は可能である。
また、フランチャイズ方式を採用することにより、
社員の人件費という固定費を負担することなく、
事業を拡大できる。ちなみに、フランチャイジーである
在宅の代理人には、販売した旅行商品(航空券やホテル予約など)

手数料が支払われる。

ネット上のサービスは、実店舗型サービスで負担していた

人件費や店舗賃料などの固定費が掛からなくなるので、
低価格で提供できる。ユーザー側から言えば、
低価格でサービスを購入できる一方で、
企業がこれまで手伝ってくれた商品検索・比較・決定を
自分で行わなければならない。
この手間を嫌がる消費者に注目したのが、
トラベルリーダーズである。価格以外に価値を置く
消費者をターゲットに絞れば、ネットが脅威になりにくい。
トラベルリーダーズの戦略は、ショールーミングに悩む
小売店にとっては参考になるだろう。

Travel Leaders
http://www.travelleaders.com/
Carlson http://www.carlson.com/
Carlson Wagonlit http://www.carlsonwagonlit.com/en/

***************************

《今回のヒントのまとめ》

1)トラベルリーダーズが、ネット予約サイトの

脅威を受けずに成長できたのは、
ネット予約サイトに不満を持つ消費者を
ターゲットにしたからである。

2)その消費者は、お金よりも時間に価値を置く旅行者である。


3)さらに、従来の実店舗型旅行代理店の不満を解消するために、

在宅の代理店方式を採用した。また、
フランチャイズ方式を取ることで、
急速に事業拡大が可能になった。

4)固定費の低いネットサービスは、

実店舗型ビジネスよりも低価格で販売でき、
ショールーミングなど実店舗型ビジネスは、
悪影響を受けやすい。

5)しかし、トラベルリーダーズのように、

価格以外に価値を置く消費者をターゲットに絞れば、
ネットサービスが脅威になりにくい。

*************************

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http://english.ryotarotakao.com/


◎Winecarte 簡単ワインの選び方


最近、ワインを勉強しています。

それをアウトプットする意味でも、
ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/


◎Food @Kobe

10月28日、元町4丁目商店街で、
西脇播州織イベントが行われるようです。

http://goo.gl/6rhdz


メインは播州織ですが、

グルメコーナーもあるようです。
一番のオススメは、播州ラーメン。
少し甘い醤油味は、一度食べるとやみつきになります。
ちなみに、播州ラーメンで一番有名なお店は、
大橋ラーメンさん。

http://goo.gl/VbZ2v




編集後記

そう言えば、JR三宮駅中央改札にあった旅行パンフレットは、
新しい券売機が導入されるに伴い、撤去されていますね。
パンフレットを見て旅行に行く人が、
少なくなったのでしょうか。
それとも、パンフレットを配布する実店舗の旅行代理店に、
余裕が無くなったのでしょうか。

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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| 高尾亮太朗 | 旅行業界 | 19:30 | comments(1) | trackbacks(1) | pookmark |
【588号】期間限定の高級宿泊施設から考えた消費者ニーズ
 

コンテナのホテル

By larrylorca


◎本日のニュース

1)見出し

Pop Up Goes the Luxe Hotel

【出典】

http://goo.gl/6A1Hn


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2)要約

期間限定の高級宿泊施設が、人気を博している。
この施設の大きな特徴は、有名イベント開催時など
短期間だけオープンしている点で、

イベント終了後は取り壊される。
また、そのデザインは、イベントと土地に合致しているので、
とても個性的。そのため、利用客、特に若者にとっては、
通常の画一的なホテルにはない新たな体験ができる点が、
人気の要因となっている。

ホテルオーナー側にとっても、

この期間限定高級宿泊施設にはメリットがある。
それは、建設期間が短いために、
イベントやピークシーズンに合わせて建設出来る点である。
よって、ビジネスチャンスを逃すことはない。
また、イベントがない期間やオフシーズンには取り壊すため、
資金を縛られることもなく、通常の不動産開発に付き物の
時間のかかる規制対応も不要である。

ただし、個性的という理由だけで成功するわけではない。

成功するためには、トップクラスの備品を揃える必要がある。
高級備品が、快適さの低いハードを補ってくれる。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
Though they differ in style and motivation,
they all have one thing in common: They don't stick around for long.

4)キーとなる英文の和訳

スタイルや動機はそれぞれ異なるが、共通点が一つだけある。
それは、長期間営業しない点である。
5)気になる単語・表現
stick around自動詞句 (待つために)そのあたりにいる、一緒にいる

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
記事で紹介されている期間限定の高級宿泊施設は、次の通り。
◯スヌーズボックス(Snoozebox):英国企業。
主要イベント会場に開設。
貨物コンテナを利用した宿泊施設。
◯ポップアップホテル(Pop Up Hotel):英国企業。
避暑地などオンシーズンの土地やイベント会場に開設。
コテージ風の施設。
◯デザインホテルズ(Design Hotels):ドイツ企業。
世界の個性的な独立系ホテルのマーケティングを代行。
メキシコ・ギリシャのリゾート地に開設。
既存ハードを利用した施設。

これらの施設に共通する点は、以下の3点である。

1)イベント開催時・オンシーズンなど期間限定・短期間の営業
2)高級な備品を活用
3)イベントや場所に合致するデザインを採用

これらの特徴により、通常のホテルにはない特別な体験ができる。

この新鮮な体験こそが、特に若者にとってウケているという。

ホテルオーナー(企業)側にとっても、

このタイプの宿泊施設には次のようなメリットがある。

1)建設期間が短いため、イベント・ピークシーズンに合わせて

臨機応変な建設ができる。
2)イベント終了後・オフシーズンには取り壊すため、
キャッシュ・フローにプラスとなる。
3)
通常の不動産開発のような手間のかかる規制対応が不要となる。
4)ピークシーズンの土地を移動すれば、年中営業できる。

電力確保・配管工事・
人材育成など短期間でこなさなければならない
課題も生じるが、これらの課題は、解決できれば参入障壁になる。

ただ、成功する秘訣があるという。それは、


トップクラスの高級備品を使う


という点。単に


個性的な


施設だけでは、成功しないという。個性的な施設ということは、

ある程度快適さを犠牲にしている。例えば、
スヌーズボックスのコンテナボックスは、個性的だが、
通常のホテルに比べて狭いというデメリットがある。
このデメリットが個性的というメリットを相殺してしまう。
その回避のために、高級備品が必要となる。
例えば、ベッドのシーツやテレビなど。高級な備品が、
快適さを担保してくれる。トイレットペーパーを見れば、
その施設が快適かどうかわかるという意見もある。
きっと、
トイレットペーパーも高級な商品を利用しているのだろう。

個性的な商品は、これまでにない体験を提供してくれる。

しかし、これだけで消費者は満足しない。そこに快適さがないと、
一度購入しても再購入はしない。実際、デザインホテルズでは、
メキシコの施設を利用した人がギリシャの施設をリピート利用して
いるという。
その要因は、快適さを提供する高級備品。
人気のある期間限定高級宿泊施設は、
個性と快適さの両方を求める消費者ニーズを物語っている。

(参考サイト)

Snoozebox www.snoozebox.com
Pop Up Hotel http://thepopuphotel.com/
Design Hotels http://www.designhotels.com/home

***************************

《今回のヒントのまとめ》
1)期間限定の高級宿泊施設の特徴は、
イベントやオンシーズンのみ短期間しか営業せず、
イベントや土地に合致したデザインを施し、
高級な備品を利用している点である。

2)その個性豊かな点が、

これまでにない体験を提供してくれるので、
人気を得ているが、それだけが理由ではない。

3)トップクラスの高級備品が、

個性的な施設に欠如する快適性を担保することも、
人気の大きな要因である。

4)これは、単に個性的なだけでは満足せず、

快適さも求める消費者ニーズを物語る。

*************************

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2008年よりウォール・ストリート・ジャーナルを

読んだ経験を活かして、頻出の英単語を
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◎Food @Kobe

先日、御影で見つけたのがこちらのお店。
こんな場所にお蕎麦屋さんはなかったかと思います。
確か、もりそばは800円ほどから。
(店頭にあったメニューより。サイトには価格表示はありません。

少し高いですが、場所が場所だけに、
これぐらいはするでしょうね。
サイトを見ると、とてもおしゃれなお店のようです。
ふくあかり http://www.299.jp/fukuakari.html

編集後記

今年の阪神タイガースは、期待外れでした。
ノーアウト満塁で点が入らないので、仕方ありません。
と思っていたら、日曜日はツーアウトからの猛打で快勝。
きっかけを作ったのは、桧山。
桧山のスゴさを再認識しました。

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感謝・感謝・感謝です!
| 高尾亮太朗 | 旅行業界 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【514号】英旅行代理店トーマスクックの株価が、今年91%下落した理由とは?
 

トーマス・クック

By Leo Reynolds


◎本日のニュース

1)見出し
U.K. Travel Firms Fight Turbulence

【出典】
http://goo.gl/yNpjJ

2)要約
消費者の節約志向・ネット利用の拡大・

旅行先の政情不安などにより、
英国の旅行業者の先行きは暗いとされている。
英国旅行代理店最大手トーマス・クックの株価を見れば、
旅行業の不振がよくわかる。

トーマス・クックの株価は、今年91%も下落した。
株価大幅下落の最大の要因は、3回もの業績下方修正と
債務支払不安であった。
一方、トーマス・クックのライバル会社TUIトラベルは、
トーマス・クックに釣られて株価は下落したものの、
業績は好転している。

トーマス・クックとTUIトラベルの差は、
そのキャッシュ・フローにある。トーマス・クックは売上を
伸ばしているものの、キャシュフローは一定せず、
債務削減が思うように進んでいない。一方、TUIトラベルは、
損益計算上の収益は悪くとも、
着実にキャッシュを生み出してきた。
キャシュフローの差が、株価と業績に表れている。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
The outlook for U.K. tour operators is darkening
as consumers tighten their purse strings,
increasingly turn to the Internet to create their own holidays
and eschew traditionally popular vacation destinations
such as North Africa following the Arab spring uprisings.

4)キーとなる英文の和訳
英国旅行業界の見通しは、悪化している。
その要因は、消費者が財布の紐を締め、インターネットを使って
休日の旅行を決める傾向が強まり、
またこれまで人気のあった旅行地を
避けているからである。
従来の人気旅行地とは、
アラブの春暴動に見舞われた北アフリカなどである。

5)気になる単語・表現
eschew  他動詞     〜を避ける
uprising        名詞      反乱

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
英国の旅行業界は、今後停滞すると予測されている。
その要因は、
1.消費者の節約志向
2.ネット利用が増えることによる競争の激化
3.旅行ニーズの多様化
4.旅行業界の高い固定費
5.人気旅行地である北アフリカの政情不安
である。

注目したいのは、2・3・4。これらの要因は、
インターネットの影響が大きい。ネットでの販売が増えると、
競争が激化する。さらに、1の要素が加われば、
価格競争が激しくなる。
さらに、ネットで自分好みのツアーが簡単に組めるようになると、
3につながる。
その結果、
これまで大量販売されてきた一般的なツアーが売れなくなる。
ツアー販売に依存してきた従来の旅行代理店は大きな打撃を受ける
ことになる。
消費者のネット利用が一般化すると、ネット専業の旅行代理店は、
実店舗型の旅行代理店よりも大きなアドバンテージを持つことにな
る。
それは、実店舗など固定費の低さ。従来の旅行代理店は、
4の重荷を背負うことになる。

ただし、業界内の各企業を見ると、英国旅行業界に属する
すべての企業の先行きが悪いわけではない。
最大手のトーマス・クック(Thomas Cook)とそのライバルTUIトラベル
(TUI Travel)を比較すると、面白い。
両者とも年初より株価は下落し、
業績もそれほど芳しくない。トーマス・クック・
TUIトラベルとも、
半期決算では営業損失を計上している。しかし、
株価の下落率を見ると、
TUIトラベルはトーマス・クックの半分程度に留まっている。
その要因は、

キャッシュを生み出す力の違い

である。TUIトラベルは、損益計算上の収益はそれほど良くないが、
ここ数年着実にキャッシュを生み出している。
一方、トーマス・クックは、キャッシュを生み出す期もあれば
キャッシュを失う期もある。その不安定さが、
株価に表れているのだろう。

さらに、

負債の大きさ

も両者の株価の違いに影響を与えている。TUIトラベルは、
負債返済以上のキャッシュを生み出している。
これが、先行投資につながる。一方、トーマス・クックは、
その負債の大きさゆえに、
生み出したキャッシュが負債返済に消えている。
トーマス・クックの負債の大きさは深刻で、
今年は債務支払が疑問視されるに至った。その結果、
2億ポンドの新規融資枠を設定することに。債務負担が大きすぎ、
新規投資どころでないことがわかる。

このように、業界全体の先行き悪い英国旅行業界では、
1.キャッシュを生み出す力
2.負債の大きさ
によって、業績・株価に大きな差が生まれる。
消費者の節約志向や競争激化などは、
日本の多くの業界が直面する問題。
この2つをいかに改善するかは、
日本企業にとっても重要になるだろう。

***************************
《今回のヒントのまとめ》

1)英国旅行業界は、消費者の節約志向・ネット販売などとの
競争激化・消費者ニーズの多様化・固定費の重い負担・
旅行先の政情不安など、
先行きは暗いとされている。

2)ただし、業界内を詳しく見ると、
最大手のトーマス・クックとそのライバルTUIトラベルの
株価変動に大きな差が見られる。両社とも下落しているが、
そTUIトラベルの下落率は、トーマス・
クックの半分で留まっている。

3)その要因は、キャッシュを生み出す力と負債の大きさによる。
トーマス・クックは、キャッシュ・フローが不安定であり、
さらに生み出したキャッシュが債務返済に消えている。
一方、TUIトラベルは、着実にキャッシュを生み出しており、
負債が小さい分新規投資に回せる余裕がある。

4)消費者の節約志向・競争激化など、
英国旅行業界の問題は日本の多くの業界に似通う。よって、
キャッシュを生み出す力と負債の大きさを改善すれば、
日本の企業業績を好転させることになるだろう。
*************************

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編集後記
デスクトップPCで執筆をしていると、何もキーを押さないのに、
9の文字が画面上に大量発生しました。
要因はよくわかりませんが、同じキーボードを
ノートPCにつないでも認識しなかったので、
キーボードに問題があるようです。
そういえば、今朝机の上でお茶をこぼしてしまいました。
キーボードには掛かっていないと思うのですが、
掛かっていたのかもしれません。
普段の作業スピードに大きく影響を与えるキーボード。
早速キーボード選びにかかりたいのですが、
壊れたキーボードを買ったのは今年だったような。
キーボードが壊れるなんて、これまでありませんでした。
思わぬ出費です。(そして時間も)

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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| 高尾亮太朗 | 旅行業界 | 20:17 | comments(0) | trackbacks(1) | pookmark |
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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