英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント

英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ!
グローバルビジネスマンなら必読の英語新聞「THE WALL STREET JOURNAL(ウォールストリートジャーナル)」。ウォールストリート・ジャーナル研究家の高尾亮太朗が、最新の記事を解説し、起業・ビジネスのヒントを提供いたします。

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【659号】ルイヴィトン、新興国への販売強化で背負うリスクとは?
 

パリのルイ・ヴィトン店舗

By Jason Bagley


◎本日のニュース

1)見出し
Louis Vuitton Walks the Fine Luxury Line

【出典】
http://goo.gl/1drrV


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2)要約
高級ブランドコングロマリットのLVMHは、
ルイヴィトンにおいてメルセデス・ベンツの戦略を
真似ようとしている。その戦略とは、
超富裕層市場だけでなく、
より規模の大きな余裕のある中間層も狙うというものである。

LVMHの2013年第一四半期決算は、

火曜日に発表予定であるが、
売上の伸びが鈍化すると予想されている。
中国市場で売上が伸びるも、
アメリカ市場での売上低迷が足を引っ張るからである。

このテコ入れ策として、
より小型で低単価のハンドバックの販売に力をいれている。
この比較的単価の低い商品の導入により、
余裕の出た中間層の獲得を目指す。ただ、
この消費者層がより高額な商品の購入に至らないことや、
高級ブランド好きが多くの人が持つルイヴィトンにそっぽを向く
というリスクがある。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Mercedes-Benz bridged the gap between
 mass-market affluent consumers and
 the superrich for cars.
The trick for Louis Vuitton is to do the same in handbags.

4)キーとなる英文の和訳
メルセデス・ベンツは、
規模の大きな余裕のある消費者と超富裕層のギャップを、
自動車で埋めてきた。
ルイヴィトンの戦略は、
ハンドバッグで同様にことを実行することである。

5)気になる単語・表現
bridge他動詞〜に橋をかける;(空白など)を埋める
trick名詞計略、策略、たくらみ;いたずら

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
以前、LVMH社(Moet Hennesy Louis Vitton SA)が、
パリの百貨店に高級ホテルと免税店を併設する記事を取り上げまし
た。
http://wsj.jugem.jp/?day=20130415

今回の記事も、前回の記事同様、
LVMHが新たな客層を取り込もうとする内容です。

先週の火曜日(4/16)に、
LVMHの第一四半期決算が発表されました。

【LVMHの第一四半期決算】
[売上]69億4700万ユーロ→前年同期比5.5%増
[うちアパレル・雑貨部門]23億8200万ユーロ→
前年同期比0.38%増

2012年の第一四半期の売上が、前年同期比25%
増であることを考えると、
売上増加が鈍化していることがわかります。
為替の影響が多いようですが、
為替を除いた対比でも約7%増加に過ぎません。
売上比率が最大のアパレル・雑貨部門の売上低迷が、
全体の足を引っ張っているようです。為替を除いた数字でも、
アパレル・雑貨部門の増収率は3%に過ぎず、
時計・宝石部門に次いで悪い数字になっています。

アパレル・雑貨部門低迷の要因は、
その大部分を占めるルイヴィトンにあります。
つまり、ルイヴィトンがさほど売れていないからこそ、
全体の増収率が低迷することになったのです。
しかも、この傾向は第一四半期だけにとどまらず、
今後5年間続くとされています。そこで、
ルイヴィトンの売上が振るわない要因をまとめると、
次のようになります。

【ルイヴィトンの売上低迷の要因】
[1]増税の影響によるアメリカ市場の売上低迷
[2]景気低迷によるヨーロッパ市場の売上低迷
[3]一番比率の高いアジア市場(日本除く)での客単価の低迷

1について、アメリカ市場はLVMHの売上のうち22%
も占めます。
日本以外のアジア市場、フランスを含めたヨーロッパ市場に次ぐ、
大きな市場です。このアメリカにおいて、
増税が行われました。
しかも、富裕層ほど税負担が重くなるので、
富裕層をターゲットとするルイヴィトンには、
大きなマイナスの影響が及びました。
2については、特に説明はいらないでしょう。

3が今回の記事における主内容です。
日本を除くアジア市場、特に中国市場は、
中間層の激増により、今後大きな成長が見込める市場です。
例えば、中国では、今後高級ブランドの売上増加の70%以上を、
中間層が握るとされています。
ただし、中間層にとってルイヴィトンはまだまだ高価なもの。
そこで、ルイヴィトンは、アジア市場の中間層の需要を獲得する
ために、比較的単価の低いハンドバッグを導入しました。
このハンドバッグの特徴は、小型で原価の安いズック生地を使い、
平均価格は1000ユーロ未満。一方、
通常のルイヴィトンのハンドバッグは、
ニシキヘビやダチョウなど高価な皮を使ったバッグで、
平均4450ユーロもします。アジア市場の中間層向けに、
いかに単価の低い商品を導入しているかが、
わかるかと思います。

ルイヴィトンによる中間層獲得は、
客層を広げることに他なりません。
そして、客層を広げるために、商品群も広げることになります。
商品とそのターゲットとする客層をまとめると次のようになります


【ルイヴィトンの商品群とその客層】
[超富裕層向け]希少な原材料を使った高級ライン
[中間層向け]比較的安い原材料を使った普及ライン

このような両方の客層に販売することで、
売上は大きく拡大できますが、
いいことばかりではありません。
客層を広げるリスクをまとめると、次のようになります。

【ルイヴィトンが客層・商品群を広げることで直面するリスク】
[1]客単価・利益率の減少リスク
[2]ブランド価値の低下リスク

1は、普及ラインを購入した中間層が、
高級ラインを買ってくれないことで生じます。
ルイヴィトンとしては、
1000ユーロ未満のハンドバッグを販売することで、
4450ユーロの商品の販売につなげたいという狙いがあります。
つまり、ルイヴィトンにとって、普及ラインを集客商品、
高級ラインを収益商品なのです。
しかし、目的の高級ラインが売れないというリスクがあるのです。
ルイヴィトンの売上鈍化を見ると、
このリスクは現実となっているのでしょう。
高額な高級ラインが売れるヨーロッパ市場や
アメリカ市場で売上が低迷し、
成長著しいアジア市場で単価の低い普及ラインしか売れなければ、
全体の販売数量(ハンドバッグの数)は同じでも、
全体の売上金額は低下します。客単価が下落するからです。

2について、普及ラインが増えると、
街でルイヴィトンの商品が溢れることになります。
高級ブランド好きは、その希少性にブランド価値を感じるもの。
ならば、高級ブランド好きは、
普及したルイヴィトンに価値を感じなくなるかもしれません。
高級ブランド好きは、ルイヴィトンにとっては上得意様なので、
上得意様を失うことは、
ブランド価値の喪失のみならず収益の悪化につながりかねません。

このように、高級ブランドにとっては、
客層を広げることは大きなリスクが伴うのです。
このリスクを最小化できるかどうかは、
同じルイヴィトンでも普及ラインと
高級ラインをいかに差別化するか、
そして普及ラインの顧客をいかに高級ラインに移行させて
普及ラインの膨張を食い止めるか、
に掛かっているように思えます。

LVMHの第一四半期決算資料(PDF) http://goo.gl/2tbiu

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)ルイヴィトンを傘下に持つLVMHの
2013年第一四半期決算では、増収は確保したものの、
その増加率は前年同期比で大きく鈍化した。
その要因は、ルイヴィトンの成長鈍化である。

2)ルイヴィトンの売上低迷の要因は、
アメリカ市場・ヨーロッパ市場での販売不振であり、
その減少分を成長著しいアジア市場で
埋めきれていないことである。

3)このような事態が起こったのは、
中間層向けの普及ラインをアジア市場に
導入したからである。
4)より単価の低い普及ラインの売上が増えれば、
客単価が下落し、売上にマイナスの影響を及ぼすことになる。

5)また、高級ラインの上得意客が、
普及ラインの存在を毛嫌いして
ルイヴィトンを買わなくなれば、売上が減少することになる。
*************************

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編集後記
高級ブランドの場合、周りに見せびらかすものなので、
ブランドが溢れると、その価値は大きく損なわれますね。
そう考えると、セカンドラインというのは、
よく考えられたものです。
ルイヴィトンにも、セカンドラインができるのでしょうか。

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【655号】高級ブランドのLVMHがサマリテーヌ百貨店に作る意外な施設とは?
 

パリのサマリテーヌ百貨店

By hbvk


◎本日のニュース

1)見出し
LVMH to Mix Luxury and Tourism in Paris

【出典】
http://goo.gl/SI16v


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2)要約
高級ブランドを傘下に収めるLVMN(モエヘネシー・

ルイヴィトン)は、
パリのサマリテーヌ百貨店の改修計画を発表した。
百貨店だけでなく、超高級ホテルと免税店も併設するという。

LVMHが,富裕層ターゲットの超高級ホテルと
中流観光客相手の免税店を併設するのは、
高級ブランドが主にバスツアーをする
中国人観光客への販売に依拠していることを物語っている。
通常の百貨店では観光バスが駐車しにくいため、
観光バスを誘致するには、
大きな駐車場を持った路面店である必要がある。

ただし、免税店利用者が超高級ホテルに宿泊する可能性は薄い。
そこで、LVMHは、
超高級ホテルと免税店との入り口を別にするなど、
工夫を凝らすとしている。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Luxury-goods giant LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton
 has a plan to mix class and mass tourism in the heart of Paris.

4)キーとなる英文の和訳
高級品の巨大企業であるLVMHモエヘネシー・
ルイヴィトンには、
パリの中心で、高級感と大衆観光を混ぜ合わせる計画がある。

5)気になる単語・表現
class名詞高級、上等、優秀性

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
モエヘネシー・ルイヴィトン(Moet Hennessy Louis Vuitton LVMH)は、
ルイヴィトンなどの高級ブランドで有名ですが、
パリのリヴォリ通りにあるサマリテーヌ百貨店(La Samaritaine)も
所有するようです。このサマリテーヌ百貨店を改装して、
百貨店の他にシュバルブランホテルとDFSをオープンさせるよう
です。
シュバルブランホテル(Cheval Blanc)は5つ星の超高級ホテルであり、
DFSは免税店チェーンです。ちなみに、
DFSの筆頭株主はLVMHのようです。

超高級ホテルと免税店と言えば、
そのターゲットは大きく異なります。

【超高級ホテルと免税店のターゲット比較】
[超高級ホテル]富裕層
[免税店]中流層

共通点は、観光客。LVMHのイメージからすれば、
サマリテーヌ百貨店にシュバルブランホテルを併設することは
容易に想像できますが、DFSには大きな違和感があります。
では、なぜパリの中心にDFSを作る必要があったのか。それは、

高級ブランドの成長が新興国からの団体旅行者に
大きく依存しているから

です。

記事によると、

サマリテーヌ百貨店のあるリヴォリ通りでは、
小売店の売上の30%を旅行者による

ものとされています。さらに、

中国人のフランスへの旅行者は、
2020年までに800万人に達する見込み
(現在は100万人ほど)

とされています。観光客、特に中国やブラジル・
ロシアなどの新興国からの観光客への売上は今でも
無視できないレベルであり、今後も成長が見込めるのです。

ただ、今後成長が見込めるのは、
富裕な観光客ではなく中流の観光客。一般的に、
中流の観光客は、観光バスを利用する団体旅行に参加します。
だから、新興国の中流観光客を誘致するためには、
観光バスが駐車しやすい環境を整える必要があります。
パリ中心部の既存の百貨店では、このような環境がありません。
だから、観光バスが駐車できる路面店が必要になるのです。

ちなみに、路面店に注目したのはLVMHだけではありません。
記事によると、LVMHの競合であるフィナンシェール・
リシュモン社(Cie. Financiere Richemont)も、
高級時計の巨大路面店をオープンさせるようです。
これも、新興国からの中流観光客を意識したもので、
ギャラリー・ラファイエット(Galaires Lafayette)や
プランタン(Printemps)
などの百貨店では買い物しにくい
観光客をターゲットにしているようです。恐らく、
観光バスでやってきた、時間制限のある観光客が
早く買い物を済ませられるようなサービスを提供するのでしょう。

今後も成長が見込め、高級ブランドの業績拡大には欠かせない、
新興国の中流層観光客を呼び寄せるために、
パリ中心部という高級店が揃う場所に免税店を作ったのです。
また、DFSのヨーロッパ出店は今回が初とのこと。
実際DFSは、これまでマカオや香港・シンガポールなどの
太平洋地域を中心に出店してきました。LVMHが、
ヨーロッパ初のDFSをパリ中心部に出店するというのは、
何もしなければ新興国の中流層観光客が他に奪われるのではないか
という危機感の表れとも言えます。それだけ、
今後の成長には新興国の中流層への販売が欠かせないということで
す。

ちなみに、シュバルブランホテルを利用する富裕層と
DFSの利用者の混乱を避けるため、
DFSには専用の入り口を設置するとのこと。
例えば、運転手付の高級車の横に観光バスがあるのは、
どう考えても不自然です。シュバルブランホテルのイメージが
悪化する恐れもあります。
そのようなリスクを犯してまでも作るということは、
LVMHが、
新興国の中流層への販売に力を入れている証拠でもあります。

LVMH http://www.lvmh.com/
Cheval Blanc hotel http://www.chevalblanc.com/
La Samaritaine http://goo.gl/wVy5y
サマリテーヌ百貨店の場所 http://goo.gl/B5nys
DFS http://www.dfsgalleria.com/jp/
Financiere Richemont http://www.richemont.com/

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)LVMHは、サマリテーヌ百貨店に
超高級ホテルと免税店を併設するという。

2)ターゲットの大きく異なる施設を併設するのは、
免税店を利用する新興国の中間層観光客への売上に
大きな成長が期待できるからである。
高級ブランドの成長は、この層への販売に掛かっている。

3)ただし、超高級ホテルの横に中流層相手の免税店を作れば、
超高級ホテルのイメージが悪化する恐れがある。

4)そのようなリスクを犯してまでパリ中心部に
免税店を作るということは、
LVMHが新興国中流層への販売にそれだけ力を入れている
証拠である。
*************************

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編集後記
新サマリテーヌ百貨店は2016年完成予定であり、
世界景気動向によっては、
この計画がこのまま実施されるかどうかは
わからないかと思います。
中国景気の低迷が続くようだと、
中国人ではなく東南アジア・南米からの観光客向けサービス
が新たに行われるかもしれませんね。

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【651号】豪ワインメーカー・トレジャリー、中国で直営ワインバーを開く理由とは?
 

ポルトガルのワインバー

By magnacasta


◎本日のニュース

1)見出し
China as a Vast Wine Market

【出典】
http://goo.gl/eThqr


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2)要約
オーストラリアのワインメーカー・

トレジャリーワインエステート社は、
今後3〜5年以内に中国で直営のワインバーやレストラン・
試飲スペースを開設するという。この目的は、
贈答利用の主な中国で、
ワインを飲む習慣を根付かせるためである。

中国のワイン市場は近年急拡大。そのため、
ワインメーカー間の競争も激化し、各社差別化を目指している。
トレジャリーの直営店開設も、差別化の一つであり、
ブランドの認知度アップには、より消費者に寄り添った
販売方法が必要との考えである。

直営店開設により中国での収益を拡大させた例として、
大手酒類販売企業・ディアジオ社が挙げられる。
ディアジオは、
ジョニーウォーカーハウスという直営店をオープンし、
高所得者層をターゲットにした販売を実施した。
トレジャリーの直営店開設は、ディアジオの成功を
参考にしたものと思われる。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Australia's Treasury Wine Estates Ltd. is planning
to open wine bars or restaurant and entertainment outlets
 in China in a bid to get the country's consumers
drinking luxury wines-not just giving them as gifts.

4)キーとなる英文の和訳
オーストラリアのトレジャリーワインエステート社は、
中国にて、ワインバーやレストラン・
娯楽施設の開設を計画している。
これは、現地消費者に高級ワインを飲んで貰う目的であり、
単に贈答利用を促すものではない。

5)気になる単語・表現
outlet名詞販売代理店、支店;販売店、小売店
bid to V名詞〜しようとする努力、企て
get O Ving他動詞〜を〜させる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
オーストラリアのトレジャリーワインエステート社
(Tresury Wine Estates Ltd.)は、高級ワインが主体の大手ワインメーカー。
2011年に酒類大手のフォスターズグループ社(Foster’
s Group Ltd.)から
分社化して、設立されました。主要ブランドは、
ペンフォールズグランジ(Penfolds Grange)で約1222ドル(約115,000円)します。
とても高いワインで、
スーパーというよりも百貨店や免税店で販売しているものと、
思われます。

そのトレジャリーが中国市場に注目しているのは、
中国のワイン市場が急拡大しているからに他なりません。
記事によると、中国のワイン市場は以下の通り。

【中国のワイン市場】
2012年約140兆ドル→前年比20%増

一方で、一人あたりのワイン消費量は、1.
4リットルに過ぎません。
(2011年)3年後には2.
1リットルに増加すると予測されていますが、
それでも3年でたったの50%増です。もし金額同様毎年20%
増加すれば、
2015年には2.4リットルになるはず。(4年間毎年20%
増)
一人あたりのワイン消費量は、
ワイン販売金額ほどの増加は見込めないようです。

この要因は、中国でのワイン利用方法にあります。中国では、
ワインを贈答品として用いられます。そして、
もらったワインの多くは飲まれず、保管されるだけのようです。
北京のワインコンサルタントによると、

中国では、外で友人と飲むためにワインを買う
西欧では、家で飲むためにワインを買う

という違いがあるそうです。だから、
贈答品としてワインをもらっても、家で飲む習慣がないので、
飲まれずにそのままにされるのです。

トレジャリーは、この習慣の違いにこそ、
一人あたりのワイン消費量が伸び悩む原因があると考えました。
だからこそ、ワインを飲む機会を作るために、
ワインバーやレストラン・試飲スペースにもなる
ギャラリーを開設したのです。注目すべきは、
これらの店舗運営に直接関わるという点。
これまでトレジャリーは、
販売代理店を通して中国でワインを販売していました。
代理店任せでは、競争の激しい中国ワイン市場で、
ブランド認知度を上げることはできないと考えたのでしょう。
トレジャリーCEOは、「
中国でリーディングブランドになるためには、
消費者起点に立たなければならない」と明確に答えています。
消費者との直接コミュニケーションしなければ、
競争の激しい中国ワイン市場でトップブランドになれない
と考えているのです。特に、10万円以上のワインを
フラッグシップにしているから、なおさらです。

また直営店を作ることで、認知度アップに成功した
ウィスキーブランドの事例も、トレジャリーの背中を
後押ししたことと思われます。そのウィスキーブランドとは、
ジョニーウォーカー。酒類大手・ディアジオ社(Diageo PLC)
のブランドです。ディアジオは、
直営の邸宅型高級バー・ジョニーウォーカーハウスを開設。
ジョニーウォーカーハウスを通じて、高所得者層向けに、
ジョニーウォーカーの認知度アップに努めてきました。
特定の層に、高額な限定商品を販売することが成功。
ブランド認知度アップだけでなく、
収益面でも大きく貢献したようです。トレジャリーは、
この成功事例をワインに当てはめているのです。

ただし、中国では、地元ワインメーカーのコスコ社(Cofco Corp.)や
ワイン小売大手のオージノワールドワインズ(Aussino World Wine)も、
試飲できるワインバーや店舗を開設しています。
ワイン販売金額と消費量のギャップに目を付けたのは、
トレジャリーだけではないようです。

Treasury Wine Estates http://www.tweglobal.com/
Cofco http://goo.gl/T5anS
Aussino World Wines http://goo.gl/KhMyn
Diageo http://goo.gl/0DyGj
ジョニーウォーカーハウスについての記事
http://goo.gl/RyD9r
中国ワイン市場に関する記事
http://goo.gl/NoouJ

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)豪ワインメーカーのトレジャリーが、
中国で直営のワインバーやレストラン・
試飲スペースを開設するのは、
中国にワインを飲む習慣を根付かせるためである。

2)中国では、ワインを贈答品として使うことがほとんどで、
ワインを飲む習慣はまだ少ない。その結果、
ワイン販売金額は急増するものの、
一人あたりのワイン消費量はそれほど伸びていない。

3)トレジャリーが直営店方式を取るのは、
消費者と直接コミュニケーションを取ることなしに、
中国におけるリーディングブランドになれないと
認識しているからである。

4)また、ウィスキーではあるが、
ディアジオ社は直営店を活用することで、
ジョニーウォーカーの富裕層への販売に成功している。
この成功事例も、トレジャリーの背中を押したことだろう。
*************************

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編集後記
昔上海に行った時に、ワインショップに入ったことがあります。
売っていたのは、ほとんどが輸入ワイン。
フランスやオーストラリアが多かった記憶があります。
そして値段もかなり高かったですね。
まだまだお金持ちのお酒という印象ですね。

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【595号】バーバリーの下方修正からわかる、中国の贅沢品消費に起こった異変とは?
 

バーバリーブラックレーベルのロゴ

By BadChiang


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In China, Big Gifts Lose Their Luster

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経済成長の鈍化と政府による消費監視により、
中国の贈答需要が軟化している。
この影響を大きく受けているのが、
イギリス高級品大手のバーバリーグループ社。
中国の影響が大きなアジア太平洋地域の売上増加率が半減し、
今期の業績予測を下方修正した。

特に大きな影響を及ぼしているのが、政府による監視。
この監視は、富裕層の消費に対して行われ、
贈答用として使われる贅沢品に悪影響が及んでいる。
また、企業や役所による過度な贈答習慣も、
監視対象となっており、贅沢品の売上低迷を招いている。

ただ、中国の贅沢品市場全体は急速に拡大しており、
特に高級自動車メーカーはその恩恵に浴している。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
With a slowing economy and new scrutiny on
how the powerful spend their money,
China's gift-givers are becoming less generous.

4)キーとなる英文の和訳
経済の低成長と、消費に対する新たな監視の影響で、
中国で気前よく贈り物をする人が減少している。

5)気になる単語・表現
scrutiny名詞綿密な調査、吟味;じろじろ見ること、監視
generous形容詞気前のよい

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
中国で贅沢品の売上が低迷していることに関する記事。
低迷はしているが、減少しているわけではない。
増加率が軟化している。この異変を如実に物語るのが、
英国高級品大手・バーバリーグループ社(Burberry Group PLC)の業績。

◯第一四半期業績→アジア太平洋部門の売上は18%増加。
前年の増加率より半減。
◯今期業績予想→売上・利益とも下方修正。

この要因として考えられるのが、次の3点。

1)経済の低成長
2)政府による高額消費の新たな規制
3)政権交代による将来への不安

1については、特に説明は不要だろう。
経済は成長しているものの、成長率が鈍化。
その影響は、消費にも及んでいる。

8月の小売売上高→13%増加。昨年8月の17%増より鈍化。

2については、富裕層と企業・官僚に対する
二種類の監視が行われているらしい。
(詳しく調べたわけではないが、記事からそう読み取れる。)
富裕層への監視は、高額消費に対して行われる。
この影響は特に、愛人への贈答需要に及んでおり、
その結果、富裕男性が愛人を持つ傾向が弱まっているという。
企業・官僚への監視は、高額の贈答品がその対象。
これらの監視による影響を受けているのは、高額の贈答品。
次の数字を見れば、その影響の大きさが理解できる。

◯宝石売上→第一四半期20%増加(前年同期は59%増加)
◯時計売上→第一四半期15%増加(前年同期は40%増加)

宝石・時計とも贈答品として使われることが多い。
その売上増加率が前年同期比で半分以下に減少しているので、
贈答需要に勢いがないことは一目瞭然。

3について、記事では詳しく説明されていないが、
国家主席が胡錦濤から習近平に変わることによる影響を、
中国国民は不安視しているのだろう。
前出の新たな監視などの規制が増えるかもしれない。
自由な経済活動に制限が加われば、それは所得にも影響が及ぶ。
だから、消費(特に贅沢品への支出)

を抑えているのかもしれない。

面白いのは、贅沢品全体の売上が低迷しているわけではないこと。
実際、高級自動車の売行きは好調のようである。

◯BMW→中国での8月売上は38%増
◯ポルシェ→中国への8月輸出は28%増

2011年8月の増加率は記事に記載されていないが、
宝石や時計・ハンドバッグなどの高額贈答品のような、
増加率の鈍化はないのだろう。

高級自動車と高級宝飾品との違いは、

贈答品(他人使用)か自分使用の違い

によるものではないか。

中国の経済成長は、鈍化したといっても
継続していることは間違いない。そして、
その波は都市から郊外(いわゆる田舎)に波及している。
これは、経済成長の恩恵が、
より多くの人に広がることを意味する。
その結果、富裕層よりも中間層が爆発的に増加し、
中間層の消費が増加する。中間層も贈答品を購入するが、
それが贅沢品である確率は富裕層よりも低い。自分用として、
贅沢品を購入する方が多いのではないか。

自分使用の贅沢品が贈答用よりも売れるとなれば、
贅沢品メーカーの商品開発も変わってくる。
見た目がいいだけでなく、
使いやすさや機能性が求められるだろう。

贈答用の贅沢品が従来ほど売れなくなったのは、
経済の低成長や政府による規制のせいだけではない。
贈答用から自分使用という、
贅沢品の消費行動に変化が起こっているのかもしれない。

***************************

《今回のヒントのまとめ》
1)バーバリーの業績下方修正は、
中国での高額贈答品需要が低迷しているからである。
2)高額贈答品が以前ほど売れなくなった要因は、
経済成長の鈍化、政府による高額消費への規制、
政権交代による将来不安である。
3)一方、高級自動車などの自分使用の贅沢品は、
従来同様売れている。
4)贈答用と自分使用の売行きの違いは、
贅沢品を自分使用として購入することの多い
中間層の増加によるものではないか。
5)贅沢品製造メーカーには、従来の贈答用ではなく、
自分使用の商品開発が求められるかもしれない。

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◎Food @Kobe
10/6・7に、白鶴さんで酒蔵開放イベントがあります。
酒蔵開放 http://goo.gl/L50ql

この時期、この手の酒蔵イベントは、本当に多いですね。
確か、櫻正宗さんでも新酒イベントがあるかと思います。
白鶴さんのイベントには、
松村邦洋さんのお笑いライブもあるので、
かなり盛り上がるんでしょうね。
時間があれば、行きたいです。


編集後記
今回は久々の中国ネタでしたが、
WSJには中国に関する記事がかなり多いです。
それだけ、アメリカ人が注目している国なんでしょうね。
あれだけの人口が、これから経済成長するのだから、
大きな利益が眠っているという感覚なのでしょうか。
確かに、巨大な人口は大きな魅力。
しかし、私としては、
いまだ人口増加を続けるアメリカの方が魅力かな。

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| 高尾亮太朗 | 新興国 | 20:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【581号】ネスレ・ユニリーバなどの多国籍企業、インドネシア市場に力を入れるのはなぜか?
 

インドネシアBy MAZZALIARMADI.IT


◎本日のニュース

1)見出し

Companies Court the Poor's Loyal Pennies
【出典】
http://goo.gl/TgOMK


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2)要約

ネスレ・カルフール・ユニリーバなどの多国籍企業は、
インドネシアの貧困層への販売を強化している。販売するのは、
食品や石鹸など生活必需品の小袋タイプ。

販売に力を入れる理由は、毎月同じ量使用し続ける物なので、

世界的な景気後退の影響を受けにくいからである。
景気後退期に節約の対象とされる贅沢品と対照的である。
実際、ネスレインドネシアは、毎年10億ドル以上の収益を上げ、
今年は、インドネシア全体の経済成長以上に、

売上を伸ばす計画でいる。

また、貧困層市場の巨大さも、力を入れる大きな要因である。

インドネシアは人口世界第四位であるうえに、人口の80%、
世帯消費の60%を貧困層が占めている。
今後経済成長が続ければ、
人口の割合は低下するものの、消費金額は大きく増加するものと
予測されている。

このような着実に成長するインドネシアの貧困層市場であるが、

超低価格での販売を可能にするために、
コストダウンを導くイノベーションが必要とされる。
また、貧困層市場を深く掘り下げるために、
多国籍企業は大型投資を計画している。

◎キーセンテンスとその翻訳

3)キーとなる英文
Companies that can tap into the relatively stable demand
 provided by poorer consumers in Indonesia have proven
more resilient during downturns, analysts say.

4)キーとなる英文の和訳

アナリスト曰く、インドネシアの貧しい消費者による
比較的安定した市場に参入できる企業は、
景気後退期でもより立ち直りが早いことがわかったという。

5)気になる単語・表現

tap into自動詞句(必要なもの)を利用する、〜に入り込む
prove自動詞〜であるとわかる
resilient形容詞(不運・病気などから)
立ち直りの早い、快活な

◎記事から読み取った今日のヒント

6)ビジネスのヒント
インドネシアのBOP市場に関する記事。BOPとは、
”bottom of pyramid”や”base of pyramid”の略で、
低所得者層を指す。この層に属する消費者は、
その可処分所得の低さから、これまで企業に無視されてきた。
お金かけてプロモーションしても、
商品を買う余裕がないのだから、
当然である。ただ、このBOP市場は巨大。人口が巨大なゆえに、
その消費金額の合計もとても大きい。記事でも、
インドネシアのBOP市場に関して、
次のような数字が取り上げられていた。

1日4ドル未満の収入しかない人→人口の約80%で、

世帯消費金額の約60%を占める。
2010年→生活必需品に約2300億ドル以上を支出。
2020年→同様に約4000億ドル以上を支出。
(経済成長率7%以上という条件にて)

BOP市場は消費市場の6割も占め、
無視できないほどの大きさである。
さらに、経済成長によって、
その市場は2倍近くにまで成長するとされている。
企業としては、
この巨大な成長市場を無視するわけにはいかないのは当然だ。

このインドネシアのBOP市場に目を付けたのが、

ネスレ社(Nestle SA)やカルフール社(Carrefour SA)、
ユニリーバ社(Unilever PLC)などの多国籍企業(グローバル企業)。
特に、ユニリーバは、過去5年間で売上金額を年平均で約22%
増加させてきた。
金融危機の影響が大きかった2008年や2009年でも、17%
成長。
インドネシアのBOP市場が今後も成長するとして、
今後2年間で1億ドル以上を投資するとのこと。
具体的には書かれていないが、
既存品の顧客拡大と、ニーズを汲み取った新商品の発売に、
巨額投資を行うようだ。

インドネシアのBOP市場は、巨大で成長の見込めるとても

「おいしい」市場なのだが、
それ以上に企業にとってはメリットがある。
その理由は、以下の通り。

1 世界景気変動の影響をあまり受けないから。

2ブランド・ロイヤリティが高いから。

1については、ユニリーバの2008年・
2009年の売上増加率に如実に表れている。
世界景気の影響を受けにくいのは、
インドネシアの経済の特徴によるのだろう。
ウィキペディアによると、

インドネシアは基本的に農業国


とある。だから、輸出も農業資源(パームオイル)
や食料品主体になる。
これらは生活必需品の原材料やそのものになるので、
景気変動を受けにくくなる。
商品市況の影響を受ける鉱業資源も豊富だが、
鉱業と農業の従事者を比較すると、
圧倒的に農業の方が多いだろう。
さらに、
BOPに属する消費者のほとんどが農業に関連していると考えれば
インドネシアのBOP市場は、世界景気の影響を受けにくくなる。

2については、低所得者層ゆえに、
自分の所得で購入できる商品が限られるので、
他のブランドにスイッチしようにもできないという理由が大きいの
だろう。
小袋タイプとはいえ、超低価格(10セントほど)
で販売するのは、
そう簡単ではない。原材料の調達から生産・流通に至るまで、
コストダウンが求められる。それでも、発売当初は黒字にならず、
長期間の赤字に耐えられる財務体質が必要になる。
こられの条件を満たすのは、
多国籍企業でも限られるので、
BOP市場で競合品が登場しにくくなる。
その結果、ブランドロイヤリティが構築・強化されることとなる。
ブランドロイヤリティの高さと、
生活必需品ゆえの購入頻度の高さが、
BOP市場を旨みのあるビジネスにしている。

このように考えると、


誰に売るのか?(この場合は、インドネシアのBOP市場)

何を売るのか?(この場合は、食品や石鹸などの生活必需品)

を明確に絞っているからこそ、
多国籍企業はBOP市場での収益拡大を享受している。
もちろん、この2つを決める時には、自社に有利になる市場・
商品を選択する必要がある。インドネシアのBOP市場で言えば、

誰に売るのか?=インドネシアのBOP市場→
世界景気変動を受けにくい、
ブランドロイヤリティが高い
何を売るのか?=小袋タイプの超低価格商品→他社が真似しにくい

ということになる。


(参考サイト)

BOP市場について http://goo.gl/rB6Et
インドネシア http://goo.gl/upxvh
インドネシア調子調整庁 http://www.bkpm-jpn.com/outline.html
ロイターの記事 http://goo.gl/B7MbO

***************************

《今回のヒントのまとめ》
1)多国籍企業がインドネシアのBOP市場に力を入れるのは、
その市場が安定しているうえに成長しているからである。
販売するのは、小袋タイプの生活必需品であり、
購入頻度は高く、定期的に購入される。

2)インドネシアBOP市場は、人口の8割を占め、

その消費金額は6割を占めている。経済成長によって、
2020年にはその消費金額は10年比で約2倍に拡大するとされ
ている。

3)成長率の高さ以上に、インドネシアのBOP市場には

メリットがある。そのメリットとは、
世界景気の影響を受けにくいことと、
ブランドロイヤリティが高いことである。

4)インドネシアのBOP市場に、

小袋タイプの超低価格商品を販売するからこそ、
多国籍企業はその成長を享受できている。

5)「誰に何を売るか?」「何を売るのか?」を

明確に絞ることの重要性を、示している。

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編集後記

BOP市場に力を入れている日本企業と言えば、味の素。
インドネシアにも子会社があるようです。
今のうちから味の素ブランドを定着させていけば、
味の素(調味料)
から加工食品市場への参入も容易になるのでしょうね。
BOP市場では、早く参入した者勝ちなのでしょう。

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| 高尾亮太朗 | 新興国 | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【550号】香水メーカー・コティ、エイボン・プロダクツへの買収提案とブラジル市場の魅力。
 

エイボン・プロダクツ

By Vanessa.Cecilia


◎本日のニュース

1)見出し
Coty Knocks on Brazil's Door
【出典】
http://goo.gl/EV2L9


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2)要約
米香水メーカーのコティ社がエイボン・

プロダクツ社に買収提案したのは、
ブラジル市場への進出を目指しているからである。南米は、
アメリカ・日本に次ぐ世界で三番目に大きな美容市場であり、
特にブラジルでは歴史的に美容品を使う文化がある。

エイボン・プロダクツがブラジルで大きな力を持つのは、
訪問販売という販売方法による。経済が未成熟のブラジルでは、
小売店舗網が未発達であり、また女性に強い人間関係があるため、
訪問販売の売上金額・比率は他の先進国や新興国よりも大きい。
よって、訪問販売に強みを持つエイボン・プロダクツは、
ブラジルの美容品市場で大きなシェアを獲得している。

ただし、経済が成長するにつれて、店舗販売金額の増加率が高まり、
訪問販売の伸び率を凌駕するに至っている。訪問販売と違い、
店舗販売には、時間に融通が効いたり、
商品を実際に手に取って見たりなど、
利便性が高いという魅力がある。特に、
欧米の高級化粧品メーカーは
店舗販売での売上を大きく伸ばしている。

一方で、エイボン・プロダクツは、
新しいコンピューターシステム導入に伴う注文の取りこぼしなどに
より、
昨年後半から売上が低迷している。その結果、
10四半期で初めて、
売上増加率が10%下回ることになった。


◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
Avon's door-to-door sales force in Brazil has given it a
leading role in the country.


4)キーとなる英文の和訳
エイボンのブラジルでの訪問販売力は、ブラジル市場において
一番の役割を果たしてきた。


5)気になる単語・表現
force名詞力、強さ
role名詞役割、任務、機能
line up自動詞句一列に並ぶ
leading形容詞先頭に立つ;一流の;主役の、主演の


◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
ここ1週間ほど、コティ社(Coty Inc.)によるエイボン・
プロダクツ社(Avon Products Inc.)への買収提案の記事をWSJでよく見かける。
エイボン・プロダクツはこの提案を拒絶しており、
敵対的買収のようである。

記事にもあるように、コティがエイボン・プロダクツを
買収したがっているのは、エイボン・プロダクツが持つ
ブラジル市場での大きなシェアを獲得したいからである。
この記事を読んで初めて知ったのだが、南米はアメリカ・
日本に次ぐ
世界で三番目の化粧品市場。そのため、コティのみならず、
ロレアル(LOreal)、エスティ・ローダー(Estee Lauder)、
プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)など
多くのグローバル化粧品メーカーが、南米市場へ進出している。
コティがその他グローバル企業と違うのは、
大衆向けの低価格ブランドの販売を念頭に置いているところである

一方、グルーバル企業は高級ブランドの開拓を目指す。

この商品戦略の違いが、販売手法の違いにも表れている。
大衆品の販売を目指すコッティは、
ブラジルでの化粧品販売の主流である
訪問販売を採らざるを得ない。そこで、
ブラジルでの化粧品訪問販売市場で
大きなシェアを持つエイボン・
プロダクツの買収を目指すことになる。
ちなみに、エイボン・プロダクツのブラジル市場での競合は、
地元企業であるナチュラコスメティコス社(Natura Cosmeticos SA)。
ナチュラコスメティコスは、
化粧品訪問販売でのシェア一位である。

ブラジルの化粧品市場で訪問販売が主体である理由は、
1.ブラジル経済の成熟度が低いから。
2.ブラジルでは女性のネットワークが強いから。
である。成熟度の低い経済では、
労働力のスキルは依然低いままである。

そこで、スキルの低い販売員が労働市場に参入すると、
まず身近な自分の家族や友人に売って、収入を稼ごうとする。
これが訪問販売につながることになる。さらにブラジルでは、
女性の人間関係が強いので、多くの女性が使う大衆化粧品市場で
訪問販売が主流になり得る。実際に、ブラジル美容ケア市場での
訪問販売シェアは28.6%で、13.9%の中国や7.9%
アメリカよりもずば抜けて大きい。
化粧品に限らず、ブラジルの全商品を対象とした訪問販売金額は、
80億ドルにも及ぶ。(2009年実績)

一方で、高級品は店舗販売という方法を取る。恐らく、
店舗販売によりブランドイメージを統一・
維持することが可能だからだろう。
訪問販売が主流のブラジルでは、店舗網は発展途上であるが、
経済成長するにつれて店舗販売も増えている。例えば、
◯エスティー・ローダー→昨年売上金額が50%近く増加。
◯ロレアル→メイベリン(Maybelline)
ブランドの売上金額は、
2年連続年率50%増加。今後ブラジルでの生産増加や値下げ・
TVCM放映により、
更なる増加を目指す。

など急成長を遂げている。店舗販売が伸びるのは、訪問販売と比べて
、買い物時間を縛られないからである。訪問販売の場合は、
友人と会う時間を予め設定しなければならない。一方、
店舗販売の場合は、
開店時間であるかぎり、買いたい時にお店に行けば済む。
また、友人や店員さんに気兼ねせず商品を触れるのも、
店舗販売の大きな魅力である。

ここで、訪問販売と店舗販売のメリット・デメリットをまとめると、
以下のようになる。

【訪問販売】→発展途上の経済で主流
◯メリット→信頼できる友人から購入できる
◯デメリット→友人の薦めを断りにくい、
好きな時に買い物できない、
商品を気兼ねなく試せない

【店舗販売】→発展した経済で主流
◯メリット→好きな時に買い物できる、商品を気兼ねなく試せる
◯デメリット→店員が信頼できるかわからない
経済がさらに発展・成熟すると、店舗販売の先にネット販売が
現れるのであろう。

【経済の発展度合いと販売手法の関係】
1.発展途上→訪問販売
2.発展→店舗販売
3.成熟→ネット販売

このように経済の発展度合いにより販売手法も変わるが、
ネットを通じた情報流通が世界的に広がり速まると、
この変遷のスピードは経済の発展度合い以上に速まるだろう。
よって、ブラジル市場におけるエイボン・
プロダクツの訪問販売という強みは、
それほど維持継続できないのではないかと、懸念される。
特に経済が急成長する市場では、
次を見越した商品や販売方法の開発が求められる。

Coty Inc. http://www.coty.com/
Avon Products Inc. http://www.avon.com/

***************************
《今回のヒントのまとめ》
1)コティがエイボン・プロダクツの買収を目指すのは、
エイボン・プロダクツが持つブラジル化粧品市場での
シェアの大きさが魅力的だからである。
経済が発展途上のブラジルでは、
エイボン・プロダクツの訪問販売が、大衆化粧品販売で大きな力を
発揮している。

2)一方で、アメリカ・日本に次ぐ大きさの南米化粧品市場を目指して、
高級化粧品メーカーは、ブラジルでの店舗販売を進め、
売上金額を急増させている。店舗販売が急激に伸びるのは、
訪問販売よりも利便性が高いからである。

3)経済の発展度合いによって、販売方法も変遷する。
発展・成熟するに従って、訪問販売が店舗販売に変わり、
そしてネット販売が伸びるようになる。

4)ただ、ネットを通じた情報流通が速まると、
この変遷スピードが経済の発展度合いを飛び越すことになる。
特に、経済成長の著しい新興国では、この傾向が高まるので、
先を見越した商品・販売方法の開発が求められる。

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編集後記
私の小さな頃は、
化粧品や食器などの訪問販売がちらほら見られました。
しかし、今ではほとんど見かけなくなりました。
大きな流れとして、小売の販売手法が人から
セルフに変わってきているからでしょう。
ただし、消費が多様化すると、
範囲の狭い情報の重要性が高まるので、
セルフから人に回帰するのではないかと、思います。
例えば、より安全な食料品を求める人は、
スーパーではなく八百屋に行くようになるなど。
この場合、単にモノを買うのではなく、
販売を通じた情報も買うことになるのでしょう。

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| 高尾亮太朗 | 新興国 | 19:41 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
【422号】アジアの次はアフリカがアツイ?
 ◎本日のニュース

1)見出し 

A Continent of New Consumers Beckons

出典

http://goo.gl/9gTOJ

2)要約

アフリカでは、成長する消費市場を目当てに、
外資企業の参入が相次いでいる。

これは、アフリカ諸国の経済成長により、

嗜好品にお金を使える中間層が増加していることを背景とする。
実際、中間層の人口は、インドの人口を超えていると
試算するアナリストもいる。

これまで、アフリカには天然資源への投資が多かったが、

消費セクターへの投資へとシフトし、
特に2009年の世界的な景気後退によりその変化は
鮮明になっている。

天然資源が豊富なアフリカ経済は、

コモディティ価格の高騰により成長してきた。
その結果、社会インフラが整備され、
民間投資が増える素地ができ、
雇用拡大・中間層の成長を導くことになった。

しかし、不安定な政治体制や貧困、経済活動を阻害する社会環境、

法律の未整備などにより、
アジアのような経済成長を期待するには、
まだ時間がかかるという意見もある。

3)キーとなる英文

There's a new gold rush under way for the African consumer,
a campaign that spans the continent and aims to reach an
emerging middle class.

4)キーとなる英文の和訳

アフリカの消費者を目指した
新しいゴールドラッシュが起きている。
この動きは、アフリカ大陸に広がり、
増加する中間層をターゲットにしている。

5)気になる単語・表現

campaign        名詞      運動、キャンペーン
span    他動詞     (橋が)(川に)にかかっている;〜に及び、広がる
emerging        形容詞     新興の
※a campaign以下は、gold rushを言い換えたもの。

6)今日のヒント

アフリカの経済発展とグローバル企業の進出を取り上げた記事であ
るが、
アフリカ大陸を一つの経済体と捉えた上での話である。

アフリカ47か国全体のGDPの成長率は高く、

昨年は5%、今年は5.5%の成長が見込まれている。
この高い経済成長力の結果、個人消費は2020年に
1兆4000億ドルに達すると予測されている。
(ちなみに、2008年は8600億ドル。)

この経済成長に目を付けた外資企業による投資は、

2000年比で6倍に増えているから凄まじい。

アフリカの中間層増加の流れは、

以下のように捉えることができるだろう。
天然資源への投資→経済成長→雇用拡大→所得拡大→
中間層の増加→個人消費の拡大
最初の「天然資源への投資」を、「労働集約型産業への投資」
に変えれば、
アジア経済発展の流れとほぼ同じになる。
よって、「今後アフリカが、アジアのようなに経済発展を起こす。

という予想を容易に立てることができる。
欧米のグローバル企業のみならず、韓国や中国の企業が、
アフリカでのビジネスチャンスをもぎ取ろうと、
進出に急ぐ気持ちがわかる。

ただこれは、記事にもあるように、

アジアの経済発展を追いかけるように、
アフリカも成長するのではないだろう。
貧困や民族・宗教問題など、アジアにはない問題があるのも事実。
長期的視点に立つ必要があるようだ。

また、アジアと異なり、
歴史的にヨーロッパの影響が強い点にも注意。
アジアに一番近い先進国で、歴史的にアジア諸国とつながりがある
日本の強みを発揮することはできない。

アジアほど進出が容易でないが、

大きな経済発展が見込めるのは事実。
このビジネスチャンスを見逃すのはもったいない。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                            
▼アフリカ諸国全体を一つの経済と考えると、
経済成長が著しく、消費市場としても注目を浴びている。

▼もともとは豊富な天然資源への投資から始まり、

コモディティ価格の高騰も手伝って、経済が成長した。
これが、雇用拡大につながり、
その結果、所得増加・中間層の増加を導いている。

▼「天然資源への投資」を「労働集約型産業への投資」
に変えると、
アジアと全く同じ流れである。
よって、アジアのような経済発展が見込めることは、
容易に推測できる。

▼ただし、貧困や民族・宗教問題など、

アジアにはない問題もあるので、
アフリカの消費市場拡大には時間がかかるだろう。

▼さらに、アジアと異なり、
ヨーロッパの影響が強い点も見逃せない。
アジアにおける日本の強みを発揮できない。

▼しかしながら、大きな発展が見込めるのは事実。

このビジネスチャンスを見逃すのは、もったいない。
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更新ができていません。ゴメンなさい!

編集後記

こんばんは、高尾です。
今年は花粉の量が大変多く、
花粉症がひどくなると言われています。
私も花粉症に毎年悩んでいるのですが、
発症するのは2月頃。
まだもう少しありますが、マスクをするなど少しずつ
花粉症対策を始めようかと思います。
花粉症を抑える方法でおすすめのものがあれば、
教えてくださいね。
(ちなみに、これまでやったことのあるのは、甜茶を飲むこと。
あの甘さに耐えられず、1ヶ月ほどで断念。)

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| 高尾亮太朗 | 新興国 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
【414号】中国の健康食品市場にグローバル企業が注目する理由とは?
 

◎本日のニュース

1)見出し 

Selling Health Food to China


20101215 Vitaminwater Event




2)要約

中国の健康食品市場が急成長している。
2009年の健康食品と飲料の売上は、
5年前と比較して約28%増加しており、
15億ドルに至っている。
しかし、アメリカでは1620億ドルの市場規模があるので、
今後のさらなる成長が見込まれる。

この急成長の原因は、中国で糖尿病やがんなどの

長期間患う病気が増加していることにある。
そのため、中国の消費者、特に高齢者や女性の間で、
健康に対する意識が高まっている。

中国の健康食品市場に、ネスレ社やペプシコ社などの

グローバル企業が参入している。
これらの企業は、中国で一般的に健康増進に効く
と考えられているクコ植物や菊茶などの漢方を使った
食品や飲料の開発・販売に力を注いでいる。

3)キーとなる英文

In China, where diabetes, cancer and other chronic
illnesses are on the rise, people are growing more
health conscious, creating a fast-growing market
for companies selling health foods.

4)キーとなる英文の和訳

中国では、糖尿病やがん、

その他長期にわたる病気が増加しているので、
人々の健康への意識はますます高まっている。
その結果、健康食品を販売する企業にとって
急成長を享受できる市場を生み出している。

5)気になる単語・表現

diabete 名詞      糖尿病
chronic 形容詞     慢性の、長期にわたる

creatingの主語は、前文全体。


6)今日のヒント

グローバル企業による中国健康食品市場への参入例は、
以下の通りである。
*ネスレ社→糖尿病予防に効く桑の実ヨーグルトを開発
*ペプシコ社→クオーカーハーバルオートミールや漢方茶など、
中郷の伝統的な薬をヒントに飲料やスナックを開発・販売
*コカ・コーラ社→ビタミンウォーターを販売
*クラフト社→子供用のカルシウム入りミルクビスケットを販売
*HJハインツ社→食物繊維の入った野菜ソースやりんごソースを販売
*アムウェイ社→サプリメントを販売
*ファイザー社→グローバルブランドであるセントラムのマーケティングを開始

中国の健康食品市場は急成長を遂げているが、

アメリカなどの欧米諸国に比べると
その市場規模はまだまだ小さい。
だから、今後さらなる成長が見込めるので、
このようなグローバル企業は、
競って商品開発・販売を進めるのだろう。

健康食品が売れる理由は、そのベネフィットが明らかだからである。

つまり、
◎病気にならず健康でいられるから
という明白な効用があるから、健康食品は売れる。

記事の最後に、35歳の女性がアムウェイのサプリメントに

月150ドルも費やしている事例が紹介されている。
その女性が150ドルも支払う理由を述べているのだが、
それが興味深い。その理由とは、
◎後に病気になって病院で支払うよりも安いから
というもの。おそらく、公的な社会保障制度が未整備のため、
医療費の自己負担割合が大きいのだろう。
その社会的な環境も、健康食品が売れる大きな要因である。

ベネフィットが明らかで、

そのニーズの背後にある社会的な環境も影響しているので、
中国で健康食品市場が急成長していると言えるだろう。
先進国で開発したもの(特に日本製品)は、
高品質だから新興国で売れる、というのでない。
売れる背後には、その商品の持つベネフィットが消費者に明確であり、
またその商品を受け入れる社会的な環境があるという大きな条件が
存在している。

***************************

《今回のヒントのまとめ》                                            
▼中国では、糖尿病などの長期にわたる慢性的な病気が増加し、
消費者の間で健康志向が高まっている。

▼その結果、健康食品市場が急成長し、

グローバル企業がその市場を目指して、参入している。

▼健康食品が売れるのは、そのベネフィットが明確だからである。

また、医療費の自己負担が大きいという社会的な環境も大きく影響している。

▼このように、商品のベネフィットが明確であり、

その商品を受け入れる社会的環境があるという大きな条件が
整ってはじめて、先進国で開発された商品が新興国で売れるのである。
単に、高品質という理由だけで売れるわけではない。
***************************

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近いうちに決めなければなりません。

編集後記

こんばんは、高尾です。
この前のメルマガでは、年賀状を今年も出すと言いながら、
まだ出来上がっていません。
今年はPCを変えたため、はがきソフトがこれまでと違うこともあり、
作るのに時間がかかりそうです。
(ちなみに、PCは昔使っていたものを引っ張り出したので、
スペックは落ちています。作業に支障が出ているので、
買い替えも検討中。)
週末に作成・投函まで行きたいですが、
元旦に間に合わないかもしれません。
いや、間に合わせます。(笑)
※この記事はお昼頃に書いています。

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| 高尾亮太朗 | 新興国 | 12:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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高尾亮太朗

1975年兵庫県姫路市生まれ。白鳥小学校・淳心学院・駿台予備学校神戸校・早稲田大学政治経済学部に進む。大学進学時に政治家を志し、早大鵬志会に入会。・・・続き
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