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英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント英語がわからなくても最新アメリカビジネス事情を知りたい人、集まれ! 2013.08.09 Friday
【688号】髭剃り用剃刀(かみそり)と替刃の売上が激しく減少している要因とは?
by courtesy of John
◎本日のニュース 1)見出し 【出典】
2)要約 その要因として考えられるのが、 ノーブランド品を利用するために、 また、髭剃り自体をしない男性の増加も、 カテゴリー全体の縮小の要因となっている。 さらに、大手ブランドの替刃タイプの価格上昇も、 ◎キーセンテンスとその翻訳 4)キーとなる英文の和訳 5)気になる単語・表現 ◎記事から読み取った今日のヒント P&Gによる剃刀・ というもの。高くても売れた替刃タイプの剃刀が、P& 替刃タイプの剃刀・替刃の売上減少については、 【替刃タイプの剃刀・替刃の売上減少データ】 金額・数量とも減少していますが、 替刃タイプの剃刀・替刃の単価はさほど下がっていない ということがわかるかと思います。ならば、 【買えばタイプの剃刀・替刃の売上減少要因】 1について、昨年このメルマガでも取り上げました。 【552号】ダラーシェイブクラブ、 数字は掲載されていませんが、WSJ記事によると、 2は、髭剃り人口の減少自体が、 3について、替刃タイプが減少する一方で、 P&Gは、安い使い捨てタイプの人気に直面して、 2の髭剃りユーザーの減少はともかく、1・3は、 また、単価の高い替刃タイプ市場が今減少していることから、 Gillette http://goo.gl/n17gGC *************************** 2)一つ目は、ダラーシェイブクラブのような 3)二つ目は、需要の減少である。 4)三つ目は、低価格志向の強まりである。 5)アメリカの髭剃り用剃刀市場は寡占状態であるが、 7)おすすめ商品・サービス ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 編集後記 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 2013.08.08 Thursday
【687号】賢い企業は値上げをこうする
by courtesy of Paulo Ordoveza
◎本日のニュース 1)見出し 【出典】
2)要約 コストアップのため値上げをしない選択肢はないからである。 やり方を間違えれば収益悪化を招くが、 一番やってはいけないことは、割引の中止である。 一方、正しいやり方は、値引き理由を顧客に伝えることや、 ◎キーセンテンスとその翻訳 4)キーとなる英文の和訳 5)気になる単語・表現 ◎記事から読み取った今日のヒント 【メーカーが直面するコスト高】 このグラフからわかることは、 原材料価格の上昇分が製品価格に転嫁できていない ということです。つまり、 では、なぜ値上げがうまくできていないのか。 【スーパー買い物客の消費行動・店舗選択理由】 [近くにない店舗を選ぶ理由] これらのデータからわかることは、 しかしながら、コストアップ分を 【値上げでしてはいけないこと】 1については、先述したデータをみれば、 【割引中止の失敗事例】 2について、低価格品を望む消費者向けに、 3について、消費者にわからないように、 では、どのように値上げをすれば、収益向上につながるのか。 【賢い値上げ方法】 1については、してはいけないことの3の逆のパターンです。 2については、生活必需品よりも嗜好品の方が、 3は、例えば既存品を値上げすることは、 4は、してはいけないこと1の逆になります。 5は、してはいけないこと2とは違い、 6は、実際の価格と頭の中にある参照価格を比較して、 7は、モノ(特に食品)は値上げする機会が 値上げでしてはいけないこと・するべきことを、 【値上げでしてはいけないこと・するべきこと】 値上げによって計算上利益率を確保しても、 *************************** 2)やってはいけないことは、値上げによって 3)一方、正しく値上げをすれば、収益を拡大できる。 4)顧客別・商品別に価格設定できれば、 5)日本では、アメリカのようなクーポンが 7)おすすめ商品・サービス ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 編集後記 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 2013.08.01 Thursday
【686号】ヨーロッパ高級ブランドが直面する中国人観光客の変化
by courtesy of Achim Hepp
◎本日のニュース 1)見出し 【出典】
2)要約 この変化に直面しているのが、高級ブランドショップ。 ◎キーセンテンスとその翻訳 4)キーとなる英文の和訳 5)気になる単語・表現 ◎記事から読み取った今日のヒント 中国人観光客の変化をまとめると、 【ヨーロッパの中国人観光客の変化】 1については、次のような予測があります。 【中国人個人観光客の増加を示す予測】 個人観光客は、団体ツアー客ほど高級ブランド品を購入しません。 【中国人観光客によるヨーロッパ全体での買い物合計金額】 数字から推測できることは、 中国人観光客の変化2については、 中国人観光客にこのような変化が起こったのは、 【中国人観光客が変化した要因】 1は、先ほど述べました。 この変化に対し、高級ブランド店は、 【中国人観光客の変化に対する高級ブランド店の対応】 1については、従来は観光客自身への対応よりも、 個人で旅行する中国人観光客が増えるに従い、 2について、「?」を付けたのは、 この高級ブランド店の対応に関して、 【 簡単に言えば、売上を獲得するまでのハードルが また、中国でも購入できる高級ブランド品への関心が、 中国人個人観光客の増加・ツアー客の減少は、 Printemps http://goo.gl/8o3Nhi *************************** 2)また、団体客の中でも、 3)このような変化の背景には、 4)この変化によって、ツアーバスによる 5)しかし、海外の顧客ニーズに合わせるのは難しい上に、 7)おすすめ商品・サービス ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 編集後記 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 2013.07.25 Thursday
【684号】ワインの大量廃棄を余儀なくされたトレジャリー社が教えてくれる、最新アメリカワイン市場動向
by courtesy of Ryan Lackey ◎本日のニュース
[2]豪ドル高により競争力が低下したから 1について、昨年度の価格帯別ワイン販売状況を見れば、 一目瞭然です。 【アメリカワイン市場における価格帯別販売状況】 3〜5.99ドル→1.5%増加 6〜8.99ドル→3.3%減少 9〜11.99ドル→13%増加 12〜14.99ドル→9%増加 15ドル以上→6%以上増加 ※価格はボトル1本あたり ※集計期間は2012年5月26日〜 8.99ドル以下と9ドル以上で、 大きな違いあることがわかるかと思います。簡単に言えば、 8.99ドル以下のワイン→販売減少 9ドル以上のワイン→販売増加 となります。トレジャリーがアメリカ市場で力を入れていたのは、 低価格ワイン。よって、トレジャリー独自の要因ではなく、 低価格ワイン市場全体の減少の影響を受けたことになります。 ちなみに、アメリカのワイン消費量=ワイン市場は、 数量・金額とも増加しました。 【2012年のワイン消費量】 [数量]3億4510万ケース→2.2%上昇 [金額]323億ドル→3.6%上昇 ※数量は1ケース=9リッター=750mlX12本 ※金額は小売ベース 数量よりも金額の上昇率が高いことが、 ワイン単価の上昇=高いワインの売れ行き好調を示しています。 ただ、トレジャリーが受けたのは、 低価格ワイン市場の縮小だけに留まりません。 トレジャリーがアメリカ市場で力を入れたのは、 他のワインよりも賞味期限の短い低価格・低アルコールのワイン。 (ホワイト・ジンファンデルなど)この賞味期限の短さが、 販売不振の影響をさらに大きくします。 つまり、賞味期限内での処分を余儀なくされ、 処分売りまたは廃棄を余儀なくさせられるのです。 トレジャリーの販売不振の要因二つ目は、 豪ドル高です。最近でこそ、豪ドルが米ドルに対して 下落しているものの、今年の5月中旬まではパリティー価格 (1豪ドル=1米ドル)を上回っていました。豪ドル高により、 オーストラリアから輸出するトレジャリーのワインは、 競争力を失うことになります。つまり、アメリカの小売店店頭で、 価格面での魅力がなくなるということ。 実際、トレジャリーのホワイト・ジンファンデルのワインが、 同じく甘めのモスカートのワインに顧客を奪われているそうです。 また、産地では、価格パフォーマンスの高いアルゼンチンや チリ・南アフリカに、低価格ワイン市場で シェアを奪われることになります。 一方、 価格以外の魅力を訴えることもできません。 低価格ワインに依存するトレジャリーに襲いかかったわけです。 このアメリカ市場での不振に対し、 トレジャリーは次のような施策を打つようです。 【トレジャリーのアメリカ市場テコ入れ策】 [1]オーストリアからの輸出削減 [2]中国市場の開拓促進 1については、テコ入れと言えないかもしれません。 アメリカ市場でのオーストラリアワイン人気の陰りが、 今後も続くと予測しているのでしょう。ただし、 価格帯における成長はまだ大きいと予測しているようなので、 他産地のより単価の高いワイン販売に力を入れるものと思われます 一方2について、前回のトレジャリーの記事と同じことですが、 ワインバーやレストラン・ 贈答需要よりも自家消費を促すようです。 トレジャリーの大量ワイン廃棄だけを見ると、 アメリカのワイン市場も停滞しているように感じますが、 実際は異なります。数量・金額とも伸びているのです。 ただ、価格帯別のシェアを見ると、 さらに現実の販売状況を知ることができます。 私の推測になりますが、アメリカでのワイン購入現場では、 次のようなことが起こっているのではないでしょうか。 【価格帯別ワインシェアから考えたアメリカワイン購入現場】 [1]3〜5.99ドルのワイン販売量の増加 →非正規雇用の消費者の低価格志向の強まり [2]6〜8.99ドルのワイン販売量の減少 →3〜5.99ドルのワインにシフト [3]9ドル以上のワイン販売量の増加 →正規雇用の消費性向の高まり 要は、価格帯別ワインシェアを見る限り、 ワイン購入において二極化が起こっているのではないか、 と思うのです。 Treasury Wine Estates Ltd. http://www.tweglobal.com/ White zinfandel http://goo.gl/YMnWW Moscato http://goo.gl/vLTnC 消費性向とは http://goo.gl/zzSDr *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)トレジャリーが、大量のワイン廃棄を余儀なくされたのは、 アメリカ市場で販売不振に陥ったから。その要因は、 低価格ワインへの高い依存度と豪ドル高にある。 2)アメリカのワイン市場では、 単価の高いワインの販売が増える一方で、 低価格ワインの販売は苦戦している。 低価格ワインの販売に力を入れるトレジャリーは、 この市場環境の逆風を受けたことになる。 3)また、豪ドル高は、トレジャリー商品の 価格競争力を低下させることになる。特に、 力を入れる低価格ワインにとって、 価格競争力の低下は致命傷となった。 4)トレジャリーの状況とは異なり、 アメリカのワイン市場は数量・金額とも伸長している。 5)ただし、価格帯別シェアを見る限り、 所得を増やす層はより高い単価のワインにシフトする一方で、 非正規雇用など可処分所得がさほど増えない層は、 低価格ワインの購入を増やしている。 つまりアメリカワイン市場では、 二極化が起こっていると思われる。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎最近見つけたいいもの 最近こちらの本を読みました。 今人気の統計学に関する本です。 難しい数式などを除外しているので、とてもわかりやすいです。 一番重要なのは、 「図解 統計がわかる本」 山本誠志著 http://goo.gl/njEqS ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 夏になると、めっきりワインを飲む機会が減ります。 それは、ビールの方がうまいから。 その分、私のビール、もとい第三のビール消費量はうなぎのぼり。 1日2本までと決めていますが。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! 2013.07.18 Thursday
【682号】米スーパー最大手・クローガーのハイロー戦略を単純に真似してはならない。
by courtesy of Ammon Beckstrom ◎本日のニュース
この株価大幅上昇の背景には、 クローガーが採ったハイロー戦略があります。 ハイロー戦略は、次のようにまとめることができます。 【クローガーが採用したハイロー戦略】 [ハイ]高級食材の積極的導入 [ロー]購入頻度の高い必需食料品の低価格販売 ハイについて、具体的には乾燥熟成肉や高級チーズなどの 販売を推進しているようです。この目的は、 ホールフーズなどの高級スーパーから富裕層や オーガニック好きな顧客を奪うため。高級食材は、 概して粗利が高いため、高級食材の販売を強化することで、 利益率の向上を目指しています。 では、なぜ利益率を向上させる必要があるのか。 その要因は、ロー戦略に大きく関係します。 クローガーを始めスーパーマーケットは、 ウォルマートなどの量販店やダラージェネラル (1ドルショップ)などのディスカウンターとの競争激化に、 直面しています。簡単に言えば、 価格競争の巻き込まれているということです。そこで、 顧客の流出を防ぐために、 パンや牛乳などの購入頻度の高い食材を 低価格販売するようになったのです。 これが、ハイロー戦略のローの部分になります。 ハイロー戦略を採ることによって、低価格品で集客し、 高級食材で利益が取ることができ、 その結果、客数・客単価とも向上させ、 既存店売上高を拡大することが可能となるのです。 だからこそ、株価が65%も上昇したのでしょう。 しかし、店舗数・PER(株価収益率)に目を向けると、 クローガーはまだ決して喜ぶことはできません。 クローガーとホールフーズの店舗数・PERをまとめると、 【クローガー・ホールフーズの店舗数・PER】 [店舗数]クローガー約2500店、ホールフーズ約300店 →クローガーはホールフーズの約8.4倍 [PERは]クローガー約13倍、ホールフーズ約40倍 →クローガーはホールフーズの約1/3 店舗数が約8.4倍にも関わらず、時価総額が同じということは、 それだけ収益力が弱いことになります。その結果、 クローガーの将来の成長力は、ホールフーズよりも弱くなり、 PERの差となって表れています。 では、なぜハイロー戦略を採るクローガーが、 ホールフーズよりも、成長力が弱いと考えられるのか。 それは、 つまり、低価格販売と高級品販売の両方を採ることによって、 逆に低価格志向の強い消費者・品質重視の消費者とも支持を 受けにくくなる可能性があるのです。 ハリスティーター買収に関する記事に寄せられた読者コメントを見 買収後にハリスティーターの商品・ との意見が寄せられています。クローガーは、 ハリスティーターの商号やPBを継続するものの、 クローガーの経営方式を取り入れることにより、 従業員によるサービスや一部の取扱商品が削減される恐れがあるの この結果、ハリスティーターの顧客離れを起こし、 買収後の業績が悪化するかもしれません。 ホールフーズの店舗を見ると、単に高級食材を扱うだけでなく、 なぜ高級食材を扱うのかも、ちゃんと説明されています。 高級食材を扱う思想が、コミュニケーションされているのです。 この思想の有無、コミュニケーションの成否が、 PERの差になって生まれているのではないでしょうか。 よって、クローガーの株価が上昇しているからといって、 ハイロー戦略を単純に真似しても、 長期的にうまくいくとは限らないように思えてなりません。 Kroger Co. http://goo.gl/cnUqz Whole Foods Market Inc. http://goo.gl/LoZjN Harris Teeter Supermarkets Inc. http://goo.gl/MUeSq *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)クローガーの株価が昨年から急上昇しているのは、 そのハイロー戦略が評価されているからである。 2)ハイロー戦略とは、購入頻度の高い商品を低価格販売し、 一方で高級食材を販売するというもの。 3)これにより、量販店やディスカウンターとの 価格競争による顧客離れを回避できるとともに、 高級スーパーの顧客を奪うことが可能となる。 4)しかし、時価総額では並んだものの、 PERを見ると、クローガーはホールフーズにまだまだ及ばない。 5)収益性・将来性の違いが大きな要因であり、 ハイロー戦略が長期的にはうまくいかないと 捉えられている証拠かもしれない。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 エレベーターから出る時は、できるだけ開くボタンを押して、 同乗者に先に降りてもらうようにしましょう。 以上。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! 2013.07.16 Tuesday
【681号】中央銀行が手こずる新たな不動産バブルとは?
by courtesy of Roger Wollstadt ◎本日のニュース
これまでは、金利引き上げによって融資抑制に努めてきたが、 その方法を今は取りにくい。というのは、 物価上昇率が低く失業率が高いからである。 そこで中央銀行は、金融システム全体を守るための マクロ・プルーデンス政策に沿って、 融資抑制につながる規制に力を注いでいる。 例えば、住宅ローンの頭金の増額や、 銀行の短期資金借入の制限などである。 ただし、この規制による抑制策は、 まだ実験段階でありうまくいくかどうかわからない。 失敗すれば、新たな住宅バブルを招く恐れがある。 ◎キーセンテンスとその翻訳 3)キーとなる英文 He and his counterparts around the world, seared by the worst financial crisis in 75 years, are searching for ways to halt borrowing binges before they morph into bubbles, and to push lenders to shore up their defenses before the next crisis arrives. 4)キーとなる英文の和訳 バーナンキFRB議長と世界の中央銀行総裁は、 75年間で最悪の金融危機によって痛手を受けたので、 バブルになる前に過度の貸出を抑制し、 金融機関が新たな危機が起こる前に自らを守る方法を模索している 5)気になる単語・表現 counterpart名詞対応するもの sear他動詞〜に激しい痛みを引き起こす binge名詞過度の行為;飲み騒ぎ morph into自動詞句〜に変身する shore up他動詞句〜を支える ◎記事から読み取った今日のヒント 6)ビジネスのヒント 今回は経済面から。投資に役立つ情報と思い、 世界で広がりつつある不動産バブルについて、 取り上げました。 2008年にアメリカの不動産バブルが弾けたばかりであり、 なかなか考えづらいですが、この記事を読む限り、 世界で不動産バブルが起こっているようです。 その要因は、もちろん過剰融資。過剰融資が起こる背景には、 アメリカ・EUで進められる金融緩和があり、 日本の金融緩和も過剰融資の要因になりつつあるそうです。 過剰融資を抑制する方法として、 従来は金利抑制策=金利引き上げが取られてきました。 しかし、今金利引き上げがなかなか取りづらい環境にあります。 それは、次のような経済環境があるからです。 【過剰融資抑制のために金利を引き上げにくい環境】 [1]物価上昇率が低い [2]失業率が高い 通常、過剰融資が問題になるのは、景気がいい時。 つまり、物価上昇率が高く、失業率が低い時です。 しかし、今はそのような環境にありません。 だから、金利引き上げ以外の過剰融資抑制策が必要になるのです。 そこで、世界の中央銀行が実施するのが、 マクロ・プルーデンスな経済政策にそった規制です。 マクロ・プルーデンスとは、 次のように定義付けすることができます。 マクロ・プルーデンスとは、金融システム全体のリスクの状況を 分析・評価し、それに基づいて制度設計・ 金融システム全体の安定を確保するとの考え方 ※日本銀行公式サイトより http://goo.gl/JHaFL 簡単に言えば、個々の銀行を規制するのではなくて、 金融システム全体を守るために新たな制度や規制を行う という考え方になります。マクロ・プルーデンスな政策 を取るようになった背景にはリーマン・ショックがあり、 リーマン・ショックによって、危機が起きてからでは遅い ということがわかりました。そこで、 事前に金融システム全体を守る規制を発動するようになったのです そこで、マクロ・プルーデンスな政策に沿った 具体的な規制をまとめると、次のようになります。 【マクロ・プルーデンスな政策に沿った過剰融資抑制策】 [1]ローン頭金の増額 (韓国、カナダ、イスラエル、インドネシア、スイス、香港) [2]ローン利用者の負債比率を設定(韓国) [3]ローン返済方法の制限(カナダ、スイス) [4]ローン借換の制限(カナダ) [5]銀行の短期資金借入の制限(イスラエル) [6]新たな課税・増税(韓国、香港) 1について、ローンの頭金をローン総額の一定割合以上に 規制することで、過剰なローン設定を抑制することができます。 2は、ある程度資産を持っていないと、 ローンを組めないようにする規制です。 3は、ローン元本の返済期限を儲けるなど、 返済ができる範囲での融資に抑える効果が期待できます。 4は、容易な借換ができなくすることで、 不動産価格上昇を見越した投機を抑制できます。 5は、海外市場の低金利に依存した低金利のローンを抑制します。 6は、外国人や不動産を多く持つ資産家に対し、 新たな課税や増税を行うことで、過剰な投資を抑制します。 記事で取り上げられた各国の状況をまとめると、 次のようになります。 【過剰融資・不動産価格の高騰に直面する国】 [韓国]マクロ・プルーデンスな規制を発動する背景には、 90年代のアジア危機がある。外資からの短期借入の制限や、 住宅ローンの最低頭金・最大負債比率の設定、 2つ以上の住宅を持つ人の住宅売却税を最大60%以上に設定、 などを行う。この結果、江南(カンナム) 昨年5%下落した。 [カナダ]利上げするも、借入の急増・住宅価格の上昇 を抑制できなかった。そこで、100万カナダドル( 住宅ローンの頭金を最低20%に設定、 政府保証ローンの返済期間を30年から25年に短縮、 借換できる住宅価値を85%から最大80%に縮小、 などの規制を実施。その結果、 住宅販売数は昨年春8%下落、 6大都市の住宅価格は2012年4月から2013年2月にかけて [イスラエル]世界の緩和マネーの影響で、 よって、さらなる通貨高を招く金利引き上げができない一方で、 過剰融資をさらに増やしかねない金利引下げもできず。そこで、 利率の低い短期金利に連動する金利変動ローンの利用の制限、 住宅ローンの最低頭金を30%に設定、投資物件の頭金は50% などの規制を実施。しかし、需給の力にかなわず、 不動産価格の上昇は収まらず。 人口が新築住宅数以上に増えるイスラエルでは、 構造的に住宅価格は上昇している。 [インドネシア]バイクのローン頭金を最低25%に規制。 その結果、昨年のバイク販売数量は12%下落。今年も下落継続。 [スイス]経済規模に比べて住宅価格が割安なため、 住宅ローンが急増。そこで、頭金を最低10%に設定、 20年で元本の最低1/3を支払うなど、規制を実施。また、 銀行の対しては、不動産融資額の1% [香港]年率2桁台で上昇する不動産価格を抑えるために、 次のような規制を実施。不動産取得税を増税、 供給を増やすために土地開発を拡大、最低頭金率の引き上げ、 外国人購入者への新規課税、商業用不動産にも規制を適応など。 政府が過剰融資抑制策に動くと、数ヶ月間不動産価格は収まるが、 その後また上昇に転じる。その理由は、 低金利の米ドルと香港ドルがペッグしているから。 ただし、米長期金利の上昇による香港の金利上昇、 また中国経済の停滞により、住宅市場は冷却化しつつある。 問題なのは、このマクロ・プルーデンスな政策は、 その成果が未だはっきりせず、実験的な段階であることです。 また、いつ規制を打つかも、 つまり、早ければ、景気回復の芽を摘むことになり兼ねませんし、 逆に遅ければ、バブル崩壊のリスクがあります。 そして、サブプライム危機で痛い目に遭ったアメリカでも、 住宅バブルの芽が浮上しているようです。住宅価格の上昇の裏で、 2008年の危機を上回るリスクの高い貸出が復活しているとのこ QE3の縮小宣言を通じて長期金利が上昇傾向にあるので、 住宅価格の上昇が止まると、 また、それを回避するために、 アメリカでも不動産投資抑制策が打たれる可能性があります。 いずれにしても、アメリカの金融緩和が出口に 差し掛かっているのは間違いなく、 いずれ世界を回った緩和マネーが逆流します。 その時、為替を通じて、 日本の株式市場だけを見ると、バブル前夜のようにも思えますが、 世界は緩和バブルから正常化に向かいつつあるのです。 *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)世界の中央銀行は、過剰融資によるバブル発生を 回避するために、マクロ・プルーデンスな政策を実施している。 2)その背景には、従来の金利引き上げが 過剰融資抑制に効かないことがある。 それは、物価上昇率が低く、失業率が高いために、 金利引き上げが景気に悪影響を及ぼす恐れがあるからである。 3)マクロ・プルーデンスな規制とは、 具体的には住宅ローンの頭金の増額や、 ローン利用者の負債比率の制限、新たな課税、 返済方法の制限、借換の制限、 金融機関の短期資金借入の制限などである。 4)ただ、マクロ・プルーデンスな規制は、 実験段階であり、実際に融資を抑制する 効果があるかどうか疑問である。 5)また、アメリカでは、住宅価格上昇の裏で、 2008年の金融危機を上回るリスクの高い住宅ローンが 復活しつつあり、これがバブルになる恐れがある。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 土曜発行分は、投資に関する記事を取り上げようと思います。 今回は、投資というよりも金融・経済に関することで、 ちょっと難しかったですね。 ただ、それ以上に世界で不動産バブルが生まれつつあることには、 驚きです。 日本が周回遅れということは、日本でも不動産バブルが生じる 可能性があるとういこと。 2005年〜2006年のようなミニバブルが起こるのでは、 と予想しています。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! ご質問・ご相談・ご感想がございましたら、ご連絡ください。 ⇒ tryotaro1975@aol.com メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! 2013.07.13 Saturday
【680号】客単価上昇を進めるアメリカ航空会社、その要因とは?
◎本日のニュース
年間利用権を発売したり、抵抗が小さくなるような価格設置を 模索している。 この結果、主要航空会社の総収入のうち、 チケット販売収入の割合が縮小する一方で、 有料サービスなど補助収入は過去最高を更新している。 チケット料金の上昇が見込みない中、 この傾向はさらに続くと予想されている。 ◎キーセンテンスとその翻訳 3)キーとなる英文 But airlines are also bundling some of the fees differently and framing them as a service, mixing the good with the bad. 4)キーとなる英文の和訳 しかし、航空会社は一部の有料サービスをいろいろ組み合わせ、 それらをサービスとして設定しようとしている。 それは、短所を長所とミックスするというやり方である。 5)気になる単語・表現 bundle他動詞〜を束にする frame他動詞〜を枠にはめる;〜を組み立てる ◎記事から読み取った今日のヒント 6)ビジネスのヒント 飛行機に乗る時、今でもウキウキします。それは、 いろんなサービスを無料で受けられるからです。 例えば、国際線に乗れば、ビールはもちろんシャンパンま で無料で飲めるのです。しかし、その無料サービスの有料化が、 アメリカで進んでいるようです。 次の数字を見れば、アメリカの主要航空会社におけて、 有料サービスがいかに無視できない収益源なのかがわかります。 【アメリカ主要航空会社のチケット収入・補助収入の割合】 [チケット収入]2000年約84%→2012年約70% [補助収入]2011年約57億ドル→2012年約61億ドル (約3.8%、過去最高額) ※2012年の総収入は約1595億ドル 補助収入とは、荷物預け手数料や予約変更手数料など、 従来無料で提供していたサービスの有料化による収入です。 2000年のデータが掲載されていなので、 補助サービスの収入額が過去最高を記録したことから考えると、 補助サービスの拡大・ では、なぜ航空会社は無料サービスの有料化に踏み切ったのか。 次の収益構造を見れば、納得出来ます。 【アメリカ航空会社の収益構造】 ◯搭乗客一人あたりの利益→37セント ◯搭乗客一人あたりの補助収入→8.49ドル ※2012年データ 補助収入が無ければ、赤字なのです。この原因は、 チケット料金の下落です。物価調整後のチケット料金は、 2000年から2012年まで15%も下落。さらに、 一人あたりのチケット料金と補助収入の合計も、 10%下落しているのです。チケット料金の上昇が見込めない中、 客単価を増やすためには、補助収入を増やすしかありません。 だから、従来無料で提供していたサービスの有料化を 推し進めているのです。 ただ、ここで疑問が生じます。無料サービスを有料化すれば、 顧客離れを引き起こし、客数自体が減少するのではないか、 という疑問です。客数の変動は記事では記載されていませんが、 航空会社が無料サービスの有料化を進めているということは、 客数にはさほど影響していないようです。その原因をまとめると、 以下のようになります。 【 [1]顧客が納得する有料化の正当性を伝えているから [2]航空会社の再編が進み競争が限定的だから 1について、有料化をすんなり受け入れる利用者は少ないものの、 原油の高騰が容易なら、預け荷物手数料に納得するようです。 つまり、有料化の理由やその正当性がわかりやすいから、 受け入れられるということになります。 このコミュニケーションこそが、 2について、かと言って、無料化を継続する航空会社があれば、 その企業が競合から顧客を奪うことになります。そして、 そのような競争激化は、 しかし、アメリカ航空業界は、 プレーヤーが減少しました。その結果、競争は比較的緩和され、 無料サービスの有料化や値上げがしやすい環境になったのです。 日本の航空業界に当てはめると、主要キャリアについては1・ よって、日航や全日空で、 またLCCでは、エアアジアの日本撤退により、 2の環境へ前進していると考えられます。 よって、日本のLCCでも、 旅客機と空港のすべて (JTBの交通ムック) http://goo.gl/eAhl9 *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)アメリカ航空会社は、無料サービスの有料化を推し進め、 その補助収入は増大傾向にある。 2)その背景には、チケット料金の下落があり、 補助収入を含めても客単価の下落は続いている。 搭乗客一人あたりの収益は、 補助収入があってやっと黒字化できているのが現状である。 3)そこで、補助収入により客単価の向上を目指しているのだが、 客離れつまり客数減少に陥らないには原因がある。 4)一つは、利用者が納得できる有料化の正当性を 訴えているからである。このコミュニケーションによって、 利用者はしぶしぶながら受け入れている。 5)もう一つは、業界の再編による競争の緩和である。 過去10年で破綻や合併が進んだために、 価格競争が緩和され、値上げしやすい環境になった。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 無料サービスの有料化と言えば、LCCの価格設定ですね。 まだLCCに乗ったことがないですが、 有料となると少し気が引けますね。 どちらかというと、荷物が少ない人は割引される方が、 受けいられやすいのではないでしょうか。 余分に支払う=損するのを避けたいのが、人間ですからね。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! 2013.07.11 Thursday
【679号】QE3縮小時こそ”安全”バブルにご注意を
◎本日のニュース
[高配当銘柄]利回り3.4%の高配当株式ETF(DVY) [ディフェンシブ銘柄]消費者向け日用品銘柄ETF(XLP) ※S&P500は4.9%下落 ※期間は5/21〜6/20 従来の“安全”な投資先が、 いずれも市場平均のS&P500よりも大きな痛手を 被っていることがわかるかと思います。 このような安全神話が崩壊したのは、 “安全”バブルが生じているからです。 “安全”バブルとは、投資家が高配当株式や ディフェンシブ資産に殺到していることを指します。 なぜ、このようなバブルが起こったかというと、 それは、FRBによるQE3、つまり国債買い入れにより 長期金利が低下したからです。従来は、 国債に資金を投じていた投資家が、より高い金利を求めて、 高配当株式やディフェンシブ資産に資産をシフトし、 これら“安全”な投資先の価格が高騰しました。この結果、 QE3の縮小に伴い、この巻き戻しが生じたため、 市場平均よりも大きな下落につながったのです。 従来型の“安全”な投資先が頼れないならば、 どうすればいいのか。筆者は、 次のような方法を提案しています。 【QE3縮小による混乱から資産を守る方法】 [1]目減りしては困る資金とリスクを取れる資金に分ける。 [2]目減りしては困る資金は、現金か短期債に投資。 [3]リスク資金は、割安な新興国ファンドに投資。 1について、特に資産分配比率(アセットアロケーション) 提案していません。これまでの比率のままで、 その中身を変更する必要があるのです。 2について、ベア相場入りの可能性が高い中では、 従来型の“安全”な投資先が全く機能しません。 そこで、どうしても目減りさせたくないならば、 現金で持つか、 と述べています。短期の債券ならば、 たとえ金利上昇=価格下落が起こっても、 満期まで持っておくことができるからです。 ただし、現金・短期債とも、ほとんど収益を産まないことは、 覚悟しなければなりません。 3について、リスク資金は、 ベア相場でも比較的下落の小さな割安銘柄へ投じることを薦めてい その割安銘柄とは、アメリカ市場の混乱により 下落を余儀なくされた新興国銘柄。例えば、 バンガードFTSE新興国ETF(BSV)。 FRBの影響により新興国の株価は下落したものの、 その経済にはさほど大きな影響を及ぼさないと考えるからです。 割安な投資先は、ベア相場の中でリスクヘッジの役割を 果たしてくれます。 QE3縮小の影響は、日本にも及ぶ可能性があります。 ただし、日本とアメリカの大きな違いは、 日本の金融緩和=QEはこれからということ。 縮小に向かうアメリカとは対照的です。よって、 日本では“安全”な投資先のバブルが今後起こる可能性があります 。例えば、REITや高配当銘柄。 高利回りの投資先に投資家が殺到しても不思議ではありません。 この“安全”バブルによるキャピタル・ゲインを期待して、 投資するのもいいかもしれません。 もちろん、バブル崩壊に備える必要はありますが。 iShares Dow Jones Select Dividend Index(DVY) http://goo.gl/GKOvn Consumer Staples Select Sector SPDR(XLP ) http://quotes.wsj.com/XLP Vanguard FTSE Emerging Markets ETF(VFEM.LN) http://quotes.wsj.com/UK/VFEM *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)QE3による長期金利低下で、 “安全”バブルが生じているので、 従来の“安全”投資先は安全ではない。 2)そこで、QE3縮小混乱時には、 アセットアロケーション別に投資先を変更することで、 市場の混乱から資産を守る必要がある。 3)目減りを避けたい資金は、 現金か短期債に投じるべきだろう。 短期債は、金利上昇の影響が小さいからである。 4)リスク資金は、割安な銘柄に投じるべきだろう。 例えば、PERの低下した新興国ETFなど。 5)いずれにしても、ベア相場で安全な銘柄はない。 割安銘柄が、混乱から守ってくれる。 ************************* 毎週火曜・土曜の18時、メルマガにて配信。 (サイトへの掲載は、翌日以降です。) ウォール・ストリート・ジャーナルの最新情報をいち早く知りたい人は、 メルマガの登録をお願いします。 (もちろん無料です。) 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 今回は、初めて投資関連の記事を取り上げました。 アベノミクス効果により、 投資への関心が高まっていることは、ひしひし感じます。 資産運用に少しでも役立てば、幸いです。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! 2013.07.06 Saturday
【678号】グローバルビールブランドがIT活用に躍起になる理由とは?
◎本日のニュース
悪影響を受けているからである。 そこで、ビールメーカーは、商品開発への投資を増やすことで 現況を変えようとしている。 5)気になる単語・表現 sting他動詞〜を傷つける;〜をひりひりさせる、〜 plow A into B他動詞句AをBに投資する ◎記事から読み取った今日のヒント 6)ビジネスのヒント グローバルビールメーカーが、 その背景には、欧米ビール市場の縮小があります。 記事では、以下のデータが取り上げられています。 【欧米ビール市場の縮小データ】 アメリカのビール市場:2.5%縮小 ドイツのビール市場:2.3%縮小 アメリカとドイツは、欧米の2大ビール市場。 最大の市場でパイが縮小していること は、ビールメーカーの売上に大きく響くことになります。 数量が伸びない中で収益拡大を目指すならば、 単価・利益率の向上しか方法はありません。 そこで、単価・利益率向上のために注目したのが、 IT活用。その理屈は、次の通り。 【利益率向上とIT活用の関係】 IT活用→ブランドイメージが向上する →値下げせずに売れるようになる→単価・利益率の向上 ブランドイメージが向上すれば、 極端な話中身が全く同じでも、評価は高まります。 そのため、 その結果、単価・利益率は向上します。 記事で紹介されている各社のIT活用をまとめると、 次のようになります。 【IT活用に力を注ぐビールブランド】 ◯ハイネケン(Heineken NV)社のハイネケン →光る特別ボトル“イグナイト(Ignite)” ボトルを飲むとストロボが光ったり、 他のボトルと乾杯すると光ったり、 音楽が鳴るとフラッシュが光る。 モーションセンサーの付いた回路基板と プロセッサー・ワイヤレスレシーバーにより可能になる。 ◯アンハイザー・ブッシュ・インベブ社 (Anheuser-Busch InBev)のバドワイザー(Budweiser) →特殊グラス“バディーカップ(Buddy Cup)”を提供。 バドワイザーのスマホアプリでグラスのコードをスキャンすれば、 グラスとフェースブックIDがリンクする。 バディーカップで乾杯すれば友達依頼ができる。 ビールメーカーがITに注目するのは、 つながった製品(connected products)が ブランドやメーカーに大きなインパクトを与えると、 他の業界で証明されているからです。 例えば、ナイキプラス(Nike+)。ナイキプラスを使えば、 スポーツをすることで友人とつながることができます。 ソーシャル機能を付け加えることで、 ブランドへのロイヤリティが高まるので、 売上増が期待できます。 ただ、IT活用に力を入れるのは、 ビールから市場を奪うスピリッツなどの酒類メーカーも、 ITを積極的に活用しています。事例は、以下の通りです。 【ビール以外の酒類メーカーによるIT活用事例】 ◯ペルノ・リカール社(Pernod Ricard SA)の バランタイン(Ballantineウィスキー) →ネットとつながったTシャツを開発。 オンライン上の活動内容をTシャツに映し出す。 ◯ディアジオ社(Diageo PLC) →スコッチと一緒に、 を提供。スマホアプリでボトルのコードをスキャンすれば、 貰った人は動画を見られる。 しかしながら、ビールの持つ人間関係の潤滑油としての性質 に注目すれば、ビールとソーシャル技術との相性は、 ウィスキーやスピリッツなど他の酒類よりも高いと言えるでしょう 逆に言えば、これまでのマーケティングは、 消費者の期待を見誤っていたとも捉えることができます。 品質向上にばかり力を注いできましたが、 消費者が求めるのはソーシャル機能。このギャップが、 ビールへの失望を生み出し、より飲みやすいスピリッツや ワインへのシフトを加速させたのかもしれません。 一方で、IT活用によるコスト増を懸念する声もあります。 コスト増を価格転嫁できなければ、 実際、ハイネケンの“イグナイト” 普段のハイネケンでは体験できません。しかし、 この懸念について、ビールメーカーは楽観視しているようです。 それは、IT活用により機能が付加されば、 消費者は高まった価値にお金を払うようになるから。 つまり、値下げせずとも売れることを、期待しているのです。 グローバルビールメーカーが行う利益向上策には、 ブランドのプレミアム化があります。例えば、 バドライトプラチナ(Bud Light Platinum)はバドライトのプレミアム版。 プラミアム化を進めることで、単価・利益率が高まります。 プレミアム化が、プレミアム版という新製品の導入とすれば、 IT活用は新製品導入を伴わないプレミアム化とも言えます。 IT活用に躍起になるのは、 に頼るのではなく、より成功確率の高いプレミアム化と 捉えることもできるでしょう。 結局、プレミアム化の成功確率を高めるために、 ITに注目しているのかもしれません。 Heineken Ignite bottle http://goo.gl/jItCl Budweiser Buddy Cup(YouTube) http://goo.gl/H2RPL Nike+ http://goo.gl/tIBXz Ballantine T-shirt(YouTube) http://goo.gl/zD2mE Diageo message bottle http://goo.gl/hOrjp Bud Light Platinum http://goo.gl/jZxIa *************************** 《今回のヒントのまとめ》 1)欧米ビール市場が縮小する中、グローバルビールメーカーは、 収益拡大のために単価・利益率向上を目指している。 その一つの策が、IT活用である。 2)IT活用によりブランドイメージが向上すれば、 値下げせずとも売れるようになる。 この結果、単価・利益率が向上するからである。 3)また、ビールのソーシャル機能に注目すれば、 他の酒類よりもソーシャル技術と相性がよく、 IT活用が成功する確率が高まる。 4)その他単価・利益率向上のために、 ブランドのプレミアム化を進めている。 5)ただし、ブランドのプレミアム化には、 失敗確率の高い新製品の導入が必要とされる。 一方、IT活用は新製品を必要としないので、 より成功確率の高いプレミアム化と言えるだろう。 ************************* 7)おすすめ商品・サービス ◎JAFカード解約を考えています 実は経費削減の為、長年利用してきた JAFカードの解約を考えています。 そこで、JAFの代わりとして考えているのが、 ロードサービスが十分かどうかは、わかりません。 もし、利用されたことのある方がおられましたら、 教えてください。 http://goo.gl/dHxj1 ◎ウォール・ストリート・ジャーナルで学ぶ英単語 WSJメルマガを始めてから、5年経ちました。 この5年間でわかったことがあります。 読む上で知っておくべき単語さえわかれば、 大まかな内容はわかるということ。 備忘録の意味でも、調べた単語をサイト上にアップしています。 今後、メルマガとしてスピンアウトする予定にしています。 http://english.ryotarotakao. ◎Winecarte 簡単ワインの選び方 ワインカルテを作る時にいつも感じるのは、 ワインの情報を探すのが大変ということ。 公式サイト・通販サイトをいくつかあたって、 作っています。 http://wine.ryotarotakao.com/ 編集後記 コンビニがプレミアムビールに力を注ぐのも、 納得出来ます。 景況感が回復すれば、 各業界でプレミアム商品が続々と登場するかもしれないですね。 高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ 高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com 高尾亮太朗のTubmlr⇒ http://ryotarotakao.tumblr.com 高尾亮太朗のGoogle+⇒ http://gplus.to/ryotarotakao 高尾亮太朗のPinterest⇒ http://pinterest.com/ 今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。 感謝・感謝・感謝です! メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、 私もごく少ない部数の時に、 いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、 今回は私が恩返しします! |
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